動画編集・制作技術の勉強方法を解説【独学】で習得するポイントと学習ステップ


独学で動画制作・編集技術を習得するためには、正しい勉強方法と学習ステップを踏む必要があります。しかし初心者であるがゆえ、勉強方法以前に決めておくべき目標や、知っておくべきパソコンのスペックなど、分からないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回、初心者がまず初めに知っておくべきことから、独学で動画制作・編集技術を習得する方法を解説します。後半ではオンラインスクールについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
動画制作・編集未経験者がまず初めにすべきこと
動画制作・編集の未経験者がまず初めにすべきことは、以下の通りです。
- 動画制作・編集の目標設定
- パソコンのスペックを確認する
- 学ぶべき動画編集技術を考える
- 就職するかフリーランスか
以上の4つを解説していきますので、是非参考にしてください。
①動画制作・編集を学ぶ目標を決める
動画制作・編集を独学で学ぶ上では、目標を決めることが大事です。「なんとなく動画制作を学びたい…」という曖昧な動機よりも、
- 「こんな動画を世に送り出したい!」
- 「動画クリエイターになって月収◯円以上稼ぎたい!」
- 「動画制作会社に就職・転職したい!」
- 「YouTubeクリエイターとして活動したい!」
などのような強い志と目標設定をするようにしましょう。
目標達成のためにはどのような動画編集スキルが必要で、どのくらいの学習期間が必要かなど、逆算が可能となります。
例えば、ディレクターや動画クリエイターとして制作会社に所属するには、基本的な動画制作・編集スキルだけでなく、撮影やライティングの知識、スケジューリング・コミュニケーションスキル、デザイン・アートスキルが必要です。
目的にあわせてスキル獲得方法は大きく異なるので、スキル習得までの計画を立てましょう。
②パソコンのスペックを確認する
動画を制作・編集するためには、ある程度のスペック・処理能力があるパソコンが必要となります。また使用するソフトによっては、必要となるスペックも変動するため、ある一定の条件を定めてパソコン選びをする必要があります。
以下の表は目安程度ですが、動画制作に最低限必要なパソコンスペックをまとめた表となります。
名称 | 必要最低限の数値 | 概要 |
---|---|---|
CPU | Core i5 | 動画制作・編集で動作速度などに影響します。 |
メモリ | 8GB | CPUで計算した内容などを一時保存します。 |
ストレージ | 1TB(HDD) | パソコンのデータを保存します。 |
グラフィック | 4GBまたは無し | 映像の処理などをしますが、使用ソフトによっては対応しておらず、必要がない場合もあります。 |
以上が動画制作・編集に必要最低限のパソコンスペックになります。
【参考記事】PC選びに迷っている方は、おすすめのPCを紹介した記事を参考にしてください。
資金に余裕がある方は以下のスペックを参考にしてみてください。多くの動画編集ソフトで推奨されている余裕のあるスペックは以下の通りです。
名称 | 余裕のある数値 |
---|---|
CPU | core i7 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB(SSD)または250GB(SSD)+1TB(HDD) |
グラフィック | 6GB |
上記のスペックがあれば、大抵の動画制作・編集は問題なく行えます。
もちろん4K動画や高度な3DCGなどの制作を考えているのならば、より上のスペックが必要となるケースも考えられるでしょう。
③学ぶべき動画編集技術を考える
「動画編集」と一言で言っても、その種類は多岐にわたります。
自分が動画編集を学ぶ目的をもう一度思い出し、必要な動画編集の技術を重点的に学習するようにしましょう。
- カット編集・トリミング
- テロップ編集
- 効果音・BGM挿入
- カラー調整
- アニメーション制作
- 3DCG制作
- モーショングラフィックス制作
- ライティングスキル
- 撮影に関する知識
など
この中でもやはり、カット編集を学ぶことが基本的な動画編集習得への第一歩であると思います。カット編集を覚えたら、より専門的な編集技術を学習していくという流れがおすすめです。
④就職するかフリーランスか
知識としての動画編集を学んだら、実際にどう仕事にいかしていくか考えることも大切です。
映映像・動画制作会社に就職するのか、フリーランスとして自分で営業していくのかなど、今後の方針について検討しましょう。
趣味での動画編集ではなく、就職やフリーランス、副業などで「仕事」として考えている場合、汎用的な動画編集ソフトを使えるようにしておくと就職活動や案件獲得に有利です。
ビジネスで用いられる動画編集ソフト
- Adobe Premiere pro
- Adobe After Effects
- Final Cut Pro
など
フリーランスや副業として動画クリエイターを目指すのであれば「クラウドソーシング」などを上手に使いこなし、案件を獲得できる体制を整えることも重要です。
代表的なクラウドソーシング
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
当社、VIDWEBのような動画制作に特化したクラウドソーシングに動画クリエイターとして登録をしておき、優良な案件を紹介してもらうということも有効な営業アプローチと言えるでしょう。会社に属さないフリーランスは能動的に仕事を探す必要があるので、ご興味を持っていただいた方はぜひ登録してください!
ご興味を持っていただいた方はぜひ登録してください!
【参考記事】フリーランスの案件獲得についての参考記事
【参考記事】映像・動画制作業務に関わるポジションや仕事内容について
独学で動画制作・編集の技術を習得する学習方法
独学で動画制作・編集の技術を習得する勉強方法について4つ紹介します。
- YouTubeを参考にする
- 書籍を参考にする
- 専門サイト・フォーラムを参考にする
- 動画編集のオンラインスクールを利用する
この4つの中から自身に合った勉強法をぜひ試してみてください。
YouTubeを参考にする
独学で動画制作・編集の技術を身につけるのであれば、YouTubeを活用しない手はありません。昨今では動画編集に関して多くの参考動画が投稿されています。
カット編集などの基本はもちろんのこと、アニメーションや3DCGなどの専門的な学習動画も豊富なので、積極的に参考にしましょう。
動画編集を独学で学ぶなら、まずは直感的に学習できるYouTubeを活用しましょう。
書籍を参考にする
使用している動画制作・編集ソフトがある程度汎用的なソフトであれば、参考書が販売されていると思います。
参考書はその道のプロが執筆・監修していることもあり、独学で学ぶうえでは最も正しい情報収集方法の一つと言えます。
ただし、書籍を参考にする際は、1点気をつけて欲しいことがあります。
動画制作のソフトや技術、仕様などはどんどん新しいものへ移り変わっていくので、「書籍の情報が古くなっている可能性がある」という点には気をつけるようにしましょう。
書籍の発行日を確認し、3年以内に発刊された書籍を利用するようにしましょう。
専門サイト・フォーラムを参考にする
インターネットには、動画制作・編集ソフトの使い方を丁寧に説明している専門サイトやフォーラムが数多く存在するので、こちらも有効活用しましょう。
有料無料問わず、多くの動画編集ソフトに関する情報がインターネット上で見つかると思いますが、インターネットで調べても、説明や解説情報が全く存在しないような動画編集ソフトは独学で学びづらいという観点から初心者は選択すべきではありません。
動画編集ソフト選びに迷っている場合は、「インターネット上に情報が充実しているか」という視点を持ってみると良いでしょう。
【参考記事】動画編集ソフト選びの参考になる記事はこちら
動画編集のオンラインスクールを利用する
独学で動画編集技術を身につける場合、一人ではどうしても解決できない内容に直面することもあるでしょう。そういった場合は、動画編集のオンラインスクールを活用することも有効です。
スクールごとのカリキュラムや質問、添削などのサポート体制が万全であることがスクールの強みと言えます。
記事の後半では動画編集のオンラインスクールについて詳しく解説していきます。
動画制作・編集を独学で学ぶメリット・デメリット
ここでは、動画制作・編集を独学で学ぶメリット・デメリットを紹介します。
動画制作・編集を独学で学ぶメリット
動画制作・編集を独学で学ぶメリットは以下の通りです。
- コストを抑えられる
- 自分のペースで学習を進められる
- 合わないと思ったらいつでも学習をストップできる
YouTube動画や参考書を参考にしながら、独学で学習することで、コストを抑えられます。動画編集のスクール等に通うとなると、入会費やレッスン料などがかかりますが、独学だとこのような費用を省くことが可能です。
また、独学のメリットとして、自分のペースで学習を進められる点が挙げられます。決まった時間にレッスンがあると、スケジュールの調整が難しく、仕事と両立できないケースも見受けられます。柔軟なスケジュールで学習を進めたい方には独学がおすすめです。
さらに、独学であれば学習方法が自分にあわないと思ったら、いつでも学習をストップすることができます。
動画制作・編集を独学で学ぶデメリット
動画制作・編集を独学で学ぶデメリットは以下の通りです。
- スキルがどれくらい向上したか判断しづらい
- モチベーションを保ちづらい
- 仕事につなげづらい
自分で動画制作・編集の勉強を進めるとなると、スキルがどれくらい向上したか判断しづらい点が懸念されます。スクールなどに通えば、第三者の視点から評価してもらえますが、独学の場合どれくらいスキルアップしたかを自分で判断する必要があります。
また、モチベーションを保てないと学習が続かない点も独学のデメリットに挙げられるでしょう。1人で勉強していると、他の用事を優先させてしまったり、後回しにしてしまったりすることがあります。
さらに、どのように仕事を獲得するか、仕事を獲得するためにどのような準備が必要かなどの実用的な情報は、スクールや講習などに参加した方が得やすいといえるでしょう。
独学ではなく、スクールや講習の方が自分に合うと感じた方は、以下の章で動画制作・編集のオンラインスクールを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画制作・編集のオンラインスクールの紹介
動画制作・編集のオンラインスクールを8つ紹介します。それぞれ特徴がありますので、是非参考にしてみてください。
掲載情報は記事執筆時点の情報となります。最新情報は必ず各公式サイトでご確認ください。
オンラインスクール名 | 概要 |
---|---|
Udemy | ビデオ編集コースだけでも300を超える動画講座があり、業界の専門家から学ぶことができます。 |
TECH ACADEMY | premiere proを使った学習で、週に2回マンツーマンのビデオチャットを30分受けることができます。 |
Movie Hacks | YouTubeに特化しており、無制限の質問サポートにも対応していることに加え、基本的な編集から実践的な内容まで学ぶことができます。 |
ヒューマンアカデミー | 幅広い種類のコースを用意しているオンラインスクールで、動画クリエイター講座では、転職や副業に役立つ動画制作・編集スキルを身につけられます。 |
デジハク | 受講期間が無制限なので、動画コンテンツは好きなだけ繰り返し視聴可能で、自分のペースで学習を進めたい方におすすめです。 |
OneSe Personal | 専属講師とのメンタリングとオリジナル学習システムにより、2ヶ月程度でスキルを身につけられます。 |
クリエイターズジャパン | 動画編集スキルだけでなく、YouTubeに関するノウハウや仕事の獲得方法など、プラスアルファの知識を習得できます。 |
MOOCRES | 「超実践的」のクラスでは、実際にクライアントから仕事を受けたときを想定した環境で動画制作・編集スキルを身につけられます。 |
【参考記事】オンラインスクールについては以下の記事でも詳しく解説しています。
Udemy

オンラインスクール名 | Udemy |
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期間 | 無制限 |
参考価格 |
|
ウェブサイト | https://www.udemy.com |
Udemyはビデオ編集コースだけでも300を超える動画講座があり、業界の専門家から学ぶことができます。
質の高い動画が多く、アプリでも学べるので自分のペースで勉強できます。
肌に合わなかったら30日間の返金保証もあるので、まずは試してみるのも良いかもしれません。
講座のセールなどを行っていることがあり、その日を狙って購入するのもありでしょう。
TECH ACADEMY

オンラインスクール名 | TECH ACADEMY |
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期間 |
|
参考価格 |
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ウェブサイト | https://techacademy.jp/ |
TECH ACADEMYは、Adobe Premiere Proを使った学習カリキュラムで短期間に結果が出るように無駄のないトレーニングを設定しています。
また週に2回、マンツーマンのビデオチャットを30分受けられるので、分からない問題点をピンポイントで解消できることが特徴です。
実際のカリキュラムでは教材を読んで学び、出された課題から実践に近い形で動画の編集をして実力をつけることができます。
Adobe Premiere Proは動画制作・編集者を採用する会社の必須条件になっていることも多いので、就職を目指すならTECH ACADEMYで学ぶことは有力な選択肢となってきます。
スキルハックス

オンラインスクール名 | スキルハックス(Movie Hacks) |
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期間 | 無制限 |
参考価格 | 69,800円 |
ウェブサイト | https://skill-hacks.co.jp/ |
スキルハックス(Movie Hacks)はYouTubeに特化しており、現役編集者が講師を務めています。
また、スキルハックスは初心者の脱却を目指す人向けの教材であり、無制限の質問サポートにも対応しているので、初心者の段階から受講したいと考える人に向いているでしょう。
基本的な編集から実践的な内容まで学べ、Adobe編集ソフトの使い方をしっかりと勉強することができます。
そして最も特徴的な点は、受講生特典で課題をクリアした人のみに、スキルハックスの仕事案内所に参加する権利を得ることができるという点です。
なので、初心者の方がスキルハックスで力をつけて、そのまま仕事を得るという流れを目指すことも可能です。
ヒューマンアカデミー

オンラインスクール名 | ヒューマンアカデミー |
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期間 |
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参考価格 |
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ウェブサイト | https://haa.athuman |
ヒューマンアカデミーは、IT系やビジネス・ライセンス系講座、クリエイティブ系講座、ウェルネス系講座、語学・留学系講座など幅広い種類のコースを用意しているオンラインスクールです。
動画クリエイター講座では、転職や副業に役立つ動画制作・編集スキルを身につけられます。現役動画クリエイター監修のコンテンツを繰り返し視聴できるだけでなく、オンラインでもオフラインでもクラスの受講が可能です。
また、受講前から転職まで徹底したサポートを行っており、専任カウンセラーサービスの利用や、ポートフォリオ制作のサポートなどを利用できます。ポートフォリオは仕事を獲得する際に重要な役割を担う資料なので、スクールでサポートを受けることができれば安心です。さらに、授業スタイルもさまざまで、動画クリエイターコースや動画クリエイター総合コース、Web動画クリエイターコースから自分にあったコースを選べます。
デジハク

オンラインスクール名 | デジハク |
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期間 | 無制限 |
参考価格 | 料金プラン【198,000円(受講料)】 |
ウェブサイト | https://digital-hacks.jp/ |
デジハクは、未経験でも動画の仕事を獲得できるまでのスキルを身につけられるオンラインスクールです。オンラインスクール比較ナビのアンケートでは、2021年オススメ動画スクール1位に選ばれました。また、サポート満足度は94%を誇るなど、ユーザーからの信頼を集めているサービスです。
受講期間が無制限なので、動画コンテンツは好きなだけ繰り返し視聴することができます。さらに、マンツーマンで何度も質問できるので、疑問点を残さず納得のいく状態で学習を進めることが可能です。
OneSe Personal

オンラインスクール名 | OneSe Personal |
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期間 | 要問い合わせ |
参考価格 | OneSe Class【125,000円(受講料)】 |
ウェブサイト | https://one-choise.com/personal |
OneSe Personalは、専属講師とのメンタリングとオリジナル学習システムにより、ユーザーのスピーディーな成長を目指すオンラインスクールです。仕事を獲得できるスキルを最短距離で身につけられるプランを提供しています。
レッスンをスタートする前のヒアリングで、現状のスキル分析と目標設定を行い、受講者一人ひとりに合わせたカリキュラムを用意する流れです。
講座内では実際に1本の動画を制作するので、実用的なスキルを着実に身につけられます。また、Zoomを使った個別指導を実施しており、場所を問わずに受講することができて、納得のいくまで質問することが可能です。
さらに、定期的にテクニカルサポートを実施しており、授業中でわからなかったポイントをキャッチアップできます。必要に応じて講座を追加することも可能で、確実なスキルアップを目指せます。
クリエイターズジャパン

オンラインスクール名 | クリエイターズジャパン |
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期間 | 無制限 |
参考価格 | 受講費【79,800円(受講料)】 |
ウェブサイト | https://creators-jp.com/jtd46k/ |
クリエイターズジャパンは、動画編集スキルだけでなく、YouTubeに関するノウハウや仕事の獲得方法、税金関係の知識など、さまざまな情報を提供しているオンラインスクールです。授業期間は無制限で、いつでもどこでもオンライン学習を進めることができます。
初心者目線の分かりやすいコンテンツになっており、ステップごとにスキルを身につけることが可能です。文字テロップやエフェクト、アニメーションなどのテンプレートを提供しており、質の高い動画を目指すことができます。
また、オンラインサロンでは受講者たちと交流することができ、楽しみながら学習にいそしめます。
MOOCRES

オンラインスクール名 | MOOCRES |
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期間 | 5ヶ月目程度 |
参考価格 | 要問い合わせ |
ウェブサイト | https://moocres.com/independence/ |
MOOCRESは、動画クリエイターを目指すための最短ルートを提供しているオンラインスクールです。プロになるために必要なスキルを身につけるために、「超実践的」をキーワードに掲げてサービスを展開しています。
各クラス最大15名までと少人数の超実践型指導を行っており、集中できる環境でオフラインの授業を中心に行っている点が特徴的です。講師がクライアント役にとして動画制作を生徒に発注し、納品できるレベルに到達するまでフィードバックを行う授業内容になっています。
受講期間中は動画制作・編集に必要なツールがインストールされたパソコンが無料で貸し出されます。「独立したい」「インハウス運用したい」「転職したい」など、さまざまな目的に沿った授業を展開していますので、気になる方はホームページをチェックしてみましょう。
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動画配信サイト・参考書籍・専門サイト・オンラインスクール…これらの方法を全て行う必要はありません。動画編集を学ぶ目的から逆算し、自分に合った学習方法を見つけましょう。
動画編集の独学において一番重要なことは、勉強を止めずに継続し続けることです。
【参考記事】映像撮影の基礎を学びたい方は以下の記事が参考になります。
【参考記事】動画マーケティングや動画広告の運用者を目指すなら以下の記事が参考になります。