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動画編集の案件が取れないとお悩みの方へ。動画編集の案件を受注する方法

ひらさわ とも ひらさわ とも
2021年3月4日
動画編集の案件が取れないとお悩みの方へ。動画編集の案件を受注する方法
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動画編集が仕事に直結するスキルとして注目されています。映像業界に多くの方が興味を持ち参加すれば、業界全体が一層盛り上がりクリエイターが活躍するチャンスも増えるかもしれません。

しかしその一方で、しっかりしたスキルを持たないまま仕事をする人が増えると、長期的には業界全体の質が低下してしまうことも懸念されます。今は、映像業界が盛り上がるか地盤沈下するかの分かれ目の時期なのかもしれません。

この記事は「動画編集の案件を受注する方法」というテーマですが、その方法は一言でいえば「しっかりしたスキルを持つこと」に尽きます。とはいえこの場合のスキルとは単に編集アプリを使いこなすテクニックではなく、もう少し幅広いものです。

ではどんなスキルが必要なのか、具体的に見ていきましょう。

制作編

まずは動画制作そのもののスキルについて解説します。

動画編集の案件とは何か

今はさまざまな動画編集アプリがそろっています。ヘルプを参照したり検索したりしながら自分で学べる人であれば、アプリを使いこなすこと自体は難しくないでしょう。これは逆を言えば、アプリを使えるだけでは差別化が難しい時代になっている、ということです。

一昔前はカメラと編集機材を持っていて使いこなせる、という優位性だけである程度仕事が成立するような面がありました。機材が廉価になったり、さまざまな作り方が可能になったことで機材さえ持っていればいいという時代ではなくなり、更に次の段階としてアプリさえ使えればいいという時代も終わりかけているのです。

では何を持っているのが優位性になるかと言うと、それは映像制作において不変の価値であるところの演出力です。

動画編集の案件には具体的には

  • 支給された実写素材(にグラフィックなどを加味しながら)の編集
  • ロイヤリティフリー素材(にグラフィックなどを加味しながら)の編集
  • 支給された素材を元にしてのアニメーション作成
  • 素材制作も含むアニメーション作成
  • 上記の混合パターン

などがあります。

これらは全て、撮影を伴わないだけで実質的には映像作品を丸ごと仕上げる案件です。通常の映像制作案件と変わるところがない以上、演出的な領域に踏み込まざるを得ないのです。

必要なのは演出力

では演出とは何でしょうか。

例えば支給された実写素材をつなぐだけのシンプルな仕事だったとしても、動画のラストには余韻や「終わった感」がないよりもあるほうがシックリ来ます。どんなに事務的な、情動とは無縁の動画だったとしても人間相手である以上結局そうなのです。

ではそのシックリ感のあるラストにふさわしい素材は何か、その場合の間(ま)はどの程度が良いのか、といったことは、動画編集アプリを使えるというだけでは判断できません。この判断こそが、一番小さなスケールにおける演出です。

もちろん演出的な判断にはこれ以外にもさまざまなものがあります。作品の大局的な流れを構成したり、その構成に沿って細部を破綻なく作り込んだりなど、制作上のあらゆる過程において適切な判断を下せたのなら、それは作品全体をしっかり演出できた、ということになるのです。

モーショングラフィックは必須スキル

演出は映画の草創期から受け継がれてきた知恵の大系ですが、それと同時に現代ならではのスキルも必要になります。それがモーショングラフィックです。

たとえばTVCMには商品名が、映画のタイトルシークエンスには題名が表示されます。それらの文字は一昔前までは通常のテロップとして表示されていました。それがやがてアニメーション効果を伴って出現するようになり、そのアニメーションの内容も複雑になり、やがて1文字ずつ別々の動きをするようになり…といった具合に、文字の出方はどんどん洗練されてきています。

さらに文字だけでなく、図やイラストなどあらゆるグラフィック要素を複雑なアニメーション効果を伴って描くことが最近では多くなっています。これらの映像表現のことを総称してモーショングラフィックといいます。

もちろん昔のCMのように単に文字を出すだけでも用件は伝わるといえば伝わるのですが、モーショングラフィックとして表現したほうが多くの場合印象的な映像になります。そのような映像表現が主流になっている今、モーショングラフィックは必須のスキルだと言えるでしょう。

最終的には個性が重要

モーショングラフィックはAfter Effectsという定番アプリで制作することが多いのですが、After Effectsのチュートリアルやテンプレートは検索すればたくさん見つかります。

ただし、そのチュートリアルやテンプレートの通りにやれば良いというものでもない、というのが難しいところです。映像作品にはそれぞれ固有の文脈やトーンがあるので、それに合わせてモーショングラフィックをアレンジする必要があるのです。

仮にアレンジなしで成立する仕事があったとしたら、それは誰にでもできる仕事ということになります。そのような仕事を請け負うクリエイターは既に飽和しつつあります。アレンジせずとも文句を言われない仕事であったとしても、多くの場合何らかの工夫をする余地はあります。そのような工夫が評価されれば、そのクリエイターは誰にでもできる仕事をするだけの段階から少し進化できるはずです。

飽和したマーケットから抜け出して仕事を任せてもらうには、そのような工夫や演出力が不可欠です。工夫や演出は単一のノウハウに還元できないので、クリエイターが自分自身の感性で判断するしかありません。つまり最終的には、クリエイターの個性がモノを言うのです。

プレゼン編

せっかく素晴らしい個性や卓越したスキルがあっても、それが人に伝わらなければ仕事を任せてもらうことはできません。ではどうやって自分の力をプレゼンしたらいいのか。これは制作そのものと同じくらい重要なテーマです。

作品で得意技をアピールしよう

もちろん、自分のスキルをアピールする最大の場が作品であることに間違いはないのですが、問題はこれが一筋縄ではいかないことです。

なぜならほとんどの場合、案件はクリエイターに対する配慮とは別の事情で要件が定義されているからです。クリエイターにやりたいことや得意なことがあったとしても、それに完全に沿った案件はまずありません。

しかしクリエイターへの配慮がゼロということもまた、ほとんどないのです。世の中は非効率なミスマッチを嫌います。つまり、この案件にはこの人が向いているのではないか、ミスマッチにはならないのではないか、という配慮や計算がうっすら働いた結果としてその案件がクリエイターに巡ってきます。

つまり大抵の案件には、たとえ僅かでも自分のスキルや得意技を発揮する余地がある、ということになります。その余地を最大限活かす姿勢を持てるかどうかが、クリエイターとしての将来を左右します。

最初の仕事を取るのが一番難しい<

「この案件にはこの人が向いているのではないか」という配慮で仕事が決まる、と上に書きましたが、その判断材料は過去の実績です。つまり過去実績のない新人クリエイターは仕事を取る難易度が高いと言えます。

こういった場合に有効なのはデモ作品をつくることです。デモ作品なら自分のやりたいことや得意なことをそのまま盛り込むこともできるでしょう。そのデモ作品の価値を、過去実績という参考資料なしの正味で評価できる人は多くありません。でも決してゼロではないのです。

評価するほうも半信半疑な面はあると思いますが、それとクリエイター側のある程度なんでもやりますという姿勢が噛み合えば、両者が結びつくことは可能でしょう。そのようにして、だんだんと積み上げていくしかないことのように思います。

直接取引か、間接取引か

クライアントがクリエイターを実績ではなくデモ作品で評価するというのは、別の言い方をすれば個人的な感性で評価するということです。このようなマッチングは意思決定者の権限が強いクライアントと直接取引する場合に成立しやすい、と言えるでしょう。

これがまさに直接取引の利点なのですが、そのクライアントから継続的に発注があるか、というのはまた別の問題です。よほどの大手でない限り案件数は限られることが多いでしょう。大手クライアントはそもそも個人クリエイターとは取引しないことが多いので、これが直接取引方式のボトルネックになることもあります。

このような弊害を解決してくれるシステムとして、最近ではクラウドソーシングが急速に拡大しています。これはエージェントがクライアントとクリエイターの間に入り、営業やマッチング、制作進行を代行してくれる、というものです。

エージェントではなく広告代理店や制作会社が間に入るパターンももちろんあり、個人的には利点が大きいと感じています。

1つの受注経路に絞るのではなく、さまざまな経路を使い分けられれば理想的でしょう。

まとめ

いかがでしたか?

  • まず自身の動画制作スキルを上げよう
  • スキルとは編集アプリの使い方のことではなく、それを前提にした演出力である
  • 演出は単一のノウハウに還元できないので、最終的に大事なのは個性である
  • 自分の個性や得意技をそのまま活かせる案件はまずないが、地道にプレゼンしよう

本記事の趣旨をまとめると以上になります。多少遠回りに感じられるかもしれませんが、こういったことに手っ取り早い近道はないし、即効性をうたうノウハウにはどこかに穴があると考えて間違いないかと思います。まずは地力を蓄え、末永く良い仕事ができるクリエイターになって頂ければ幸いです。

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