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モーショングラフィックス制作を独学で習得するための全ステップを公開

ひらさわ とも ひらさわ とも
2021年6月18日
モーショングラフィックス制作を独学で習得するための全ステップを公開
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イラストや文字などが画面上を縦横無尽に動き回る映像は誰でも見たことがあるでしょう。このような映像を総称してモーショングラフィックスと言い、実写と並んで映像業界における一大ジャンルになっています。

実写の場合クオリティを上げたければそれなりの被写体を用意し、それなりの機材で撮影しなければなりません。つまりとっつきやすい反面、質を追求する際のハードルが高いのですが、モーショングラフィックスの場合は事情が異なります。

専門のアプリを用意したりその操作方法を覚えたりなど最初の段階がやや面倒である反面、それさえ乗り越えれば後は創意と工夫次第でいくらでも質を上げていけるのです。この事情は制作費にも反映されます。つまりどんな主題でも一定の予算の範囲で描けるのでモーショングラフィックス案件は非常に多くなっています。

このようにモーショングラフィックスはクリエイター側にもクライアント側にも利点の多い表現手法なので、その制作を学んでみようと考える人が多いのもうなずけます。この記事を読んで、ぜひモーショングラフィックス制作のイロハを身につけてください。

モーショングラフィックス制作の基本

モーショングラフィックスを制作できるアプリは複数ありますが、アマチュアからプロまで圧倒的に多くのクリエイターから支持されているのがAdobe製の「After Effects」です。
この記事ではAfter Effectsの使用を前提にしたモーショングラフィックスの制作方法を解説していきます。

After Effectsの基本操作に慣れる

After Effectsは同じAdobe製の静止画加工アプリ「Photoshop」と基本構造が似ています。Photoshopでは複数のレイヤーがセル画のように重なって1枚の画像を構成しており、それぞれにエフェクトを適用することができるのですが、After EffectsはこのPhotoshopのレイヤー構造をそのまま読み込めます。つまりモーショングラフィックスの元素材をPhotoshopで制作すると非常に取り回しが良いのです。

After Effects上ではPhotoshopのレイヤー構造に更に時間軸が加味されます。つまりPhotoshopでは一度適用すればそれで終わりだった各種エフェクトのパラメーターを、After Effectsでは時間軸上で変化させることができます。これにより例えばカラー写真がだんだんモノクロになっていく、というようなアニメーションが制作可能になります。

このようなアプリの基本的な仕組みと、素材の読み込みやタイムラインへの配置といった基本操作を覚えましょう。

素材をPhotoshopで制作する

素材をPhotoshopで制作する
After Effectsの基本操作を理解したら、いよいよモーショングラフィックスの素材を制作します。前述のようにPhotoshopで素材を制作すると後々便利なので、以下その前提で話を進めます。

素材の内容は何でも良いのですが、例えば青空に雲が浮かんでいてその雲を動かしたい場合、両者を別々のレイヤーに分けておきます。文字を表示したい場合、テキストをこの段階で作成しても良いでしょう。Photoshopで作成したテキストはAfter Effects上で編集できます。つまり、テキストの内容を変更できます。

After Effectsにもテキストツールがあるので、文字をPhotoshopでは作らず全てAfter Effects上で作る、という方法も可能です。ここではPhotoshop上で文字も用意することにします。

ところでほとんどの映像作品はフルHD(横1920ピクセル、縦1080ピクセル)で制作されています。Photoshopで素材を制作する際それより大きめのサイズにしておけば、例えばズームインして素材が拡大されるような動きを加味しても画質を維持できます。

レイヤー分けされたグラフィック素材をAfter Effectsで動かす

レイヤー分けされたグラフィック素材をAfter Effectsで動かす
素材ができあがったら、いよいよそれをAfter Effectsに読み込みます。前述のようにAfter Effects上でもPhotoshopのレイヤー構造がそのまま維持されます。

After Effectsではエフェクトのパラメーターを時間軸上で変化させることができる、と書きました。位置もパラメーターですので、例えば雲レイヤーの位置を表す数値を時間軸上で変化させれば、雲が動くアニメーションになります。雲レイヤーをコピー&ペーストで増やして別々の動きを設定しても良いでしょう。

原理的には、このような操作の積み重ねでいくらでも複雑なアニメーションを制作できます。

モーショングラフィックス制作の応用・テクニック

ここからは少し高度なテクニックを学びましょう。

全体を3Dレイヤー化する

今まではPhotoshopで制作した2次元の素材をAfter Effects上でも2次元的に扱ってきました。しかしAfter Effectsは3次元空間を扱うことができます。

全体を3Dレイヤー化する

上の図は、先ほどまでと同じ青空と雲の素材を3次元空間に展開した状態です。具体的には各レイヤーのZ軸、すなわち奥行き方向のパラメーターを初期状態である0以外の値に設定することで立体的な配置になります。このような3次元的なレイヤーを3Dレイヤーと呼びますが、3DレイヤーはPhotoshopでは扱えません。つまり素材をAfter Effectsに読み込んでから改めて3Dレイヤー化する必要があります。

照明やレンズ効果を加味する

照明やレンズ効果を加味する1
更にそこに照明を加味し、それによって生じる陰影を描画することも可能です。これはこれでモーショングラフィックスとして非常によく見るルックですよね。

照明やレンズ効果を加味する2
ところでAfter Effectsではそのような3Dレイヤーを見る視点、つまりカメラを顕在化させることができます。上の図はAfter Effects内のカメラで被写界深度の効果をシミュレートした状態です。ピントがあっていない箇所がボケているのがお分かり頂けるかと思います。

さらにそのカメラを動かすことで、実写と同じようなカメラワークをモーショングラフィックスとして再現できます。

チュートリアルも参考に

突然ですがここまでを理解、実践できた方なら、YouTube上にあるさまざまなAfter Effectsのチュートリアル動画についていけるはずです。After Effectsで制作可能なモーショングラフィックスの種類はクリエイターの発想の数だけ、無限にあります。その全てをこれまでのような調子で解説することはできません。

つまりある段階から、自分の表現したい映像に近い作例を探してそれを参考に自習する、という学習方法に移行する必要があります。そのための資料としてチュートリアル動画は有効です。

例えば上の動画では、複数の3Dレイヤーを動きのあるカメラワークで撮影することでアニメーションを制作する方法を解説しています。

(参考)テンプレートを利用、改造する

After Effectsで制作したプロジェクトは「.aep」という拡張子で保存されますが、このファイル自体が市販されています。このような市販されているaepプロジェクトのことをAfter Effectsテンプレートと呼びます。

上はAfter Effectsテンプレートの紹介動画です。購入すればテキストやグラフィックを差し替えることでカスタマイズされた映像が手軽に作れます。

このように一見便利なテンプレートですが、実は落とし穴があります。まずテキストやグラフィックを差し替える作業にもAfter Effectsの基本知識が必要になります。

そして、単にテキストやグラフィックを差し替えるだけでは結局求めている映像にならないことが多いのです。それを修正するには結局テンプレート自体を(素材差し替えの範疇を超えて)改造する必要があるわけですが、この作業にはテンプレート作者と同等のスキルが必要になります。

つまり、テンプレートの使用は必ずしも初心者には向かない方法と言えます。将来的にはそのような選択肢もあるのだ、と参考程度に認識して頂くのが良いかと思います。

最後に

ここまで見てきたようなAfter Effectsの技術面以上に、モーショングラフィックスを作りたい人が意識すべき課題があります。それは、演出です。

例えば最近の映画予告編では、観客をあおるようなキャッチコピーをモーショングラフィックスを使って出すのが普通です。

しかし、何の動きもなく単に文字を出すことが一番効果的だという場合もあります。このような演出的な判断がまずあり、その演出に対し最適なモーショングラフィックスをデザインする、という順序で映像を組み立てていくことが重要です。

ぜひ、観客の心を動かすモーショングラフィックス制作に挑戦してください。

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