動画制作の費用相場は、動画の種類や制作体制によって30万円から300万円以上まで大きく変わります。ただ、相場表の「30万〜100万円」という幅だけを眺めても、自社の場合はいくらになるのかという疑問には答えが出ません。
私たちVIDWEBは、累計5,000本の動画制作を手がけてきました。この記事では、当社が公開している制作実績23本を「価格帯×制作期間×表現手法」で整理した実例と、料金の内訳から、動画制作の金額が決まる仕組みを解説します。
先に結論を言うと、金額を動かす最大の変数は動画の長さではありません。撮影日数、関わる人数、そして表現手法です。実例で確かめていきましょう。
実例でわかる動画制作の費用。価格帯×制作期間の一覧
当社の料金ページでは、公開中の制作実績23本を予算帯別に掲載しています。それぞれの実績詳細ページに記載している制作期間と表現手法を突き合わせると、同じ1分未満の動画でも、作り方によって価格帯が大きく変わることが見えてきます。

| 価格帯 | 実例(抜粋) | 表現 | 制作期間 |
|---|---|---|---|
| 〜49万円 | 秋田書店 モーションコミック | 3DCG(素材支給) | 1ヶ月 |
| 〜49万円 | ワークポート 採用動画 | 実写(インタビュー+オフィス撮影) | 2ヶ月 |
| 50〜99万円 | 住友電気工業 海外向け製品紹介 | 実写(英語ナレーション) | 2ヶ月 |
| 100〜299万円 | 桜美林大学 キャンパス紹介 | ドローン+実写 | 2ヶ月 |
| 100〜299万円 | 日本道路 採用動画 | 実写(長編+ダイジェスト+広告用) | 3ヶ月 |
| 300万円〜 | ヤマハ「Charlie」紹介動画 | 実写(ドラマ仕立て・キャスティング込み) | 3ヶ月 |
| 300万円〜 | 鹿島建設 海外事業部紹介 | 実写(米国ロサンゼルス撮影) | 4ヶ月 |
この一覧から、相場表だけでは見えない事実が3つ読み取れます。
1つ目は、動画の長さと金額は比例しないことです。当社が制作したヤマハの「Charlie」紹介動画は尺が1分未満ですが、キャスティングを含むドラマ仕立ての実写のため300万円以上の価格帯です。一方、60秒以上の秋田書店のモーションコミックは素材支給と工程設計により49万円以下で収まっています。30秒だから安い、10分だから高いという読み方は、実際の見積もりでは通用しません。
2つ目は、価格帯が上がっても制作期間は意外なほど変わらないことです。49万円以下でも100万円台でも、標準的な制作期間は1.5〜3ヶ月に収まります。金額を分けているのは期間ではなく、海外撮影の有無、3DCGの規模、キャスティング、納品本数です。
3つ目は、同じシリーズでも回を重ねると費用が下がることです。当社が制作している伊藤忠丸紅鉄鋼の「海外勤務の1日密着」シリーズは、企画を立ち上げた第1弾(タイ・バンコク編)が300万円以上の価格帯、フォーマットが確立した第4弾(ベルギー・アントワープ編)は100〜299万円の価格帯で制作しています。動画は1本で終わらせず、シリーズ化を前提に設計したほうが1本あたりの単価を下げられます。
4つの価格帯で「できること」はこう変わる
当社では予算に応じて4つの価格帯を設けています。それぞれの帯でできることの目安は次のとおりです。

| 価格帯 | できることの目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| Light(〜49万円) | シンプルな表現でメッセージを的確に伝える。素材支給・工程の絞り込みで成立 | 商品紹介、アプリ紹介、研修、インタビュー、YouTube、広告 |
| Basic(50〜99万円) | ブランディング強化にもなる洗練された演出。多言語対応や3DCGの部分活用もこの帯から | 商品紹介、展示会、会社紹介、教育研修、施設紹介 |
| Standard(100〜299万円) | 複数本納品・ドローン撮影・海外撮影(条件次第)まで。活用場面の広い高品質動画 | 会社紹介、採用、ブランデッドムービー |
| Premium(300万円〜) | キャスティング・大規模3DCG・海外複数ロケなど、映像表現を駆使した最高品質 | TVCM、3DCG、会社紹介 |
自社の予算がどの帯にあるかが分かると、その帯の実例から仕上がりのイメージと制作期間の目安を逆算できます。詳しくは動画制作の価格ページをご覧ください。
動画制作にかかる費用相場
ここからは、一般的な相場観を種類別・尺別・依頼先別に整理します。検討中の動画がどこに当てはまるか、まず全体像をつかんでください。
種類別の料金相場
| 動画の種類 | 制作料金相場 |
|---|---|
| 広告用の動画・CM | 50万〜300万円 |
| 商品説明・サービス紹介動画 | 30万〜100万円 |
| 展示会向け動画 | 40万〜200万円 |
| 新卒・中途採用向けの動画 | 50万〜200万円 |
| 会社紹介・企業案内の動画 | 50万〜400万円 |
| アプリ・ゲーム紹介動画 | 30万〜80万円 |
| 教育・研修用の動画 | 20万〜100万円 |
| マニュアル・ハウツー動画 | 20万〜80万円 |
| お客様の声インタビュー動画 | 20万〜50万円 |
| 施設案内・学校紹介の動画 | 40万〜200万円 |
| セミナー収録動画 | 20万〜50万円 |
| 社内イベント用動画 | 20万〜80万円 |
| IR動画 | 30万〜80万円 |
尺(長さ)別の料金相場
| 尺 | 実写 | アニメーション | 3DCG |
|---|---|---|---|
| 1分 | 40万〜100万円 | 40万〜70万円 | 100万〜200万円 |
| 3分 | 40万〜200万円 | 40万〜200万円 | 100万〜300万円 |
尺が3倍になっても費用は3倍になりません。撮影日数や企画構成費は尺に比例しないためです。逆に、先ほどの実例のとおり、尺が短くてもキャスティングや表現手法によって金額は大きく上がります。
アニメーション手法別の料金相場(1分以内・税抜)
| 手法 | 予算目安 |
|---|---|
| テンプレート動画 | 15万〜30万円 |
| スライドショー | 20万〜35万円 |
| ホワイトボードアニメーション | 45万〜75万円 |
| インフォグラフィックス | 60万〜90万円 |
| キャラクターアニメーション | 75万〜150万円 |
| 3DCG | 75万〜300万円 |
依頼先別の費用感
同じ動画でも、制作会社に依頼するかフリーランスに依頼するかで費用は変わります。工程ごとの目安では、制作会社が10万〜50万円の帯で提示する工程を、フリーランスは5万〜25万円程度で請けることが一般的です。そのぶん、対応範囲・体制・進行管理は制作会社のほうが手厚くなります。個人への依頼を検討している場合は、動画制作を個人・フリーランスに依頼する場合の料金と注意点で詳しく解説しています。
なお、YouTubeのサムネイル制作は1枚5,000円〜10,000円程度が目安です。
動画制作料金の4つの要素と目安
見積書の金額は、大きく4つの要素で構成されています。見積もりを比較するときは、総額ではなくこの内訳で見ると、各社の提案の違いが読み取れます。

企画・構成費
動画のコンセプト、ストーリー、出演者を設計する費用です。ディレクション費や進行管理費がここに含まれる場合もあります。
撮影技術費
カメラマンをはじめとする技術スタッフの費用です。機材費、キャスト費、ヘアメイク費、スタイリスト費、スタジオ費、美術費がかかる場合もあります。撮影日数と人数がそのまま反映されるため、実写動画では最も変動の大きい項目です。
編集技術費
編集スタッフの人件費に加え、ナレーション費、素材費、音楽効果費などが含まれます。
その他の制作費用
移動交通費、宿泊費、車両費などです。ロケ撮影や海外撮影では、この項目が想定外に膨らむことがあります。
動画制作料金の変動要因
同じ種類の動画でも金額に幅が出るのは、次の7つの変数が動くためです。
- 動画の長さ
- 撮影日数・時間
- カメラの台数
- 制作に関わる人数
- タレントやモデルの有無
- ロケ会場のレンタル費
- CG・アニメーションの有無
このうち支配的なのは撮影日数と人数です。撮影が1日増えると、カメラマン・照明・音声・ディレクターなど関わる全員の人件費と機材費が1日分増えるため、金額への効き方が最も大きくなります。当社の実例でも、キャスティングを伴うドラマ仕立ての実写(ヤマハ)や海外複数ロケ(鹿島建設)が上位の価格帯に入る一方、撮影のないアニメーション・素材支給型(イシダ、秋田書店)は同等以上の尺でも下の帯に収まっています。
動画制作の納期・制作期間の目安
当社の公開実績23本の制作期間は、最短1ヶ月から最長4ヶ月に分布しています。標準的には1.5〜3ヶ月と考えてください。

工程別の目安は次のとおりです。
| 工程 | 期間の目安 | 遅延しやすいポイント |
|---|---|---|
| 企画・構成 | 2〜4週間 | 構成の合意形成。決裁者のレビュー往復 |
| 撮影準備・撮影 | 1〜3週間(撮影自体は1〜2日が多い) | 出演者・ロケ地のスケジュール調整 |
| 編集・MA | 3〜6週間 | 修正指示の集約。素材の追加支給待ち |
最短で仕上がった実例には共通点があります。秋田書店のモーションコミックは素材一式が支給済みで実質1ヶ月未満、コガネイの展示会用アニメーションは構成をクライアント側で確定済みだったため1ヶ月で納品しています。素材と構成が事前に固まっているほど、期間は短くなります。
納期を優先する場合は、撮影のない表現(アニメーション・素材活用型)を選ぶ、修正窓口を一本化する、素材支給を先行させる、の3点が効きます。依頼から納品までの具体的な流れは動画制作の依頼から納品までの流れで解説しています。
生成AIで動画制作の費用はどう変わるか
2026年現在、生成AIは動画制作の費用構造を変えつつあります。当社でも生成AIを使った映像制作に取り組んでおり、生成AIの実績として公開しています。
実感として、効果が大きいのは次の工程です。
- 実写では撮影できない情景カットの生成
- AI音声によるナレーション(ナレーター費・スタジオ費の圧縮)
- AIアバターによる研修・説明動画
当社の生成AI作品は、従来2〜4ヶ月かかる映像表現の実験的ショート版を1〜2週間で制作しています。すべての工程がこの速度になるわけではありませんが、部分的にAIを組み込むだけでも、該当工程の費用と期間は明確に圧縮できます。

一方で、AIに置き換わらない部分もはっきりしています。世界観や構成の設計、カット間の一貫性の担保、品質の最終判断は人の仕事のままです。当社の作品でも、AIの出力を従来のモーショングラフィックスで補完するハイブリッドで完成度を担保しています。また、商用利用では学習データや権利の扱いを確認する必要があり、ここを曖昧にしたまま安さだけでAI制作を選ぶのは危険です。見積もりの際は、AIをどの工程に使い、権利処理をどう担保するかを必ず確認してください。
動画制作料金を抑えるための4つの方法
実例の分析で見えた「下の価格帯で成立させる要因」は、そのまま費用を抑える打ち手になります。
1. 撮影をまとめる
複数本の動画を作る場合、撮影を1日にまとめると人件費・機材費を大きく削減できます。当社実例でも、長編・ダイジェスト・広告用の3種を一度の制作で納品した日本道路の採用動画のように、複数本前提の設計が単価を下げます。
2. アニメーションを活用する
撮影・キャスティングが不要なため、実写より低コストで成立しやすい表現です。内容の変更にも再撮影なしで対応できるため、更新が想定される動画とも相性が良いです。
3. 素材と構成を自社で用意する
写真・映像素材や構成案を支給したケース(コガネイ、秋田書店、イシダ)は、いずれも同帯の中で工程を圧縮できています。ロイヤリティフリー素材の活用も有効です。
4. 依頼範囲を設計する
撮影と編集だけを依頼する(新国立劇場の例)など、自社でできる部分を切り分けると費用は下がります。どこまで内製するかの判断は動画制作の外注と内製の判断基準が参考になります。
制作後にかかる費用も見込んでおく
見積もりの外側で発生しやすい費用が5つあります。契約前に確認しておくと、公開後に慌てずに済みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出演者の契約更新費用 | 出演契約には期間があり、継続使用には更新費用が発生する場合があります |
| 再編集費用 | 公開後の手直しや多言語展開で発生します |
| テレビCMの放映料 | 制作費とは別。全国区か地方かで大きく変わります |
| 動画広告の配信費用 | YouTube広告などの配信費。代理店手数料がかかる場合もあります |
| YouTubeチャンネル運用費用 | 運用代行やYouTube検索対策を外注する場合に発生します |
見積もりを取る前に決めておく5つのこと
ここまでの内容を、見積もり依頼前のチェックリストに落とし込みます。この5つが決まっていると、見積もりの精度と比較のしやすさが大きく変わります。
- 動画の目的と使用場所(Web、展示会、採用イベント、広告配信)
- 予算の帯(〜49万/50〜99万/100〜299万/300万〜のどこを想定するか)
- 希望納期と、社内レビューにかかる期間
- 支給できる素材(写真・映像・ロゴ・構成案)の有無
- 本数の見込み(1本きりか、シリーズ化するか)
とくに5つ目は費用に直結します。シリーズ化を前提に伝えるだけで、フォーマット設計を含めた提案になり、2本目以降の単価が変わってきます。
動画制作の費用相場に関するよくある質問
30秒の動画制作にかかる費用はいくらですか?
表現手法によって大きく変わります。テンプレート型のアニメーションなら15万〜30万円程度から成立しますが、キャスティングを含むドラマ仕立ての実写であれば、1分未満の尺でも300万円以上かかる場合があります。尺の短さは金額の安さを保証しません。
10分の動画制作の相場はいくらですか?
セミナー収録なら20万〜50万円、教育・研修用の作り込みで20万〜100万円が目安です。長尺の場合、費用を左右するのは撮影を何日で終えられるかと編集量です。撮影1日で素材を確保できる設計にすると、尺が長くても費用は抑えられます。
動画制作は1本いくらから依頼できますか?
当社の場合、素材支給や工程の絞り込みを前提とした49万円以下の価格帯(Light)からお受けしています。一般的な相場でも、テンプレート型アニメーションや編集中心の案件であれば15万〜30万円程度が下限の目安です。
相場より大幅に安い見積もりには理由がありますか?
あります。多くの場合、含まれている工程の範囲が違います。数千円〜数万円の案件は、素材が揃った状態での編集作業のみを指していることがほとんどで、企画・構成・撮影・進行管理を含む「動画制作」とは別物です。安さ自体は素材支給や依頼範囲の絞り込みでも正当に実現できるため、見積もりは総額ではなく、どの工程が含まれているかで比較してください。
修正や追加で費用が発生するのはどんなときですか?
契約で定めた修正回数を超える場合、構成確定後の内容変更、ロケ地・出演者の変更、追加撮影が典型です。修正何回まで込みか、超過時の単価はいくらかを契約前に確認しておくと安全です。
納期を短くする方法はありますか?
素材と構成を先に確定させることが最も効きます。当社実例では、素材支給済みの案件が実質1ヶ月未満で納品できています。撮影のないアニメーションや、用途が合えばAIアバター・生成AIの活用も短納期の選択肢です。
まとめ:相場表ではなく「金額が動く仕組み」で考える
動画制作の費用は、種類別の相場表だけでは判断できません。金額を動かしているのは、撮影日数・関わる人数・表現手法・納品本数であり、尺の長さではありません。実例23本の分布が示すとおり、同じ予算帯でも工程の設計次第でできることは大きく変わります。
私たちVIDWEBは、累計5,000本の制作実績(リピート率83.9%)をもとに、予算の帯に合わせた最適な工程設計からご提案しています。まずは制作実績で近い事例をご覧いただくか、料金ページで価格帯の詳細をご確認ください。お見積もりのご相談は無料です。
1,000社5,000本の実績