企業向け|YouTubeの視聴回数を増やす15のポイント!再生カウントの仕組みも紹介

動画マーケティング
公開日:2022年10月28日 / 最終更新日:2023年8月18日
企業向け|YouTubeの視聴回数を増やす15のポイント!再生カウントの仕組みも紹介
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VIDWEBコラム編集部
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マーケターの皆さんは、企業のYouTubeチャンネルの視聴回数を増やすにはどうしたらいいのか悩んでいるのではないでしょうか。

視聴回数を伸ばすポイントは「インプレッションを増やす」「クリック率を上げる」「視聴者維持率を上げる」の3つです。この3つがうまく機能すれば、企業の知名度は上がり、潜在顧客に対してより強力にリーチできるようになります。

そこでこの記事では、YouTubeが視聴回数をカウントする仕組みと、視聴回数を増やすための15の施策を紹介します。

YouTubeで視聴回数がカウントされる仕組みとは?

視聴回数を効率的に増やすために、再生カウントの仕組みを理解しましょう。
以下は視聴回数がカウントされるまでの流れです。

視聴者のアクション見るべき指標
1.視聴者が動画のサムネイルとタイトルを見つけるインプレッション数
2.視聴者が動画のサムネイルをクリックするクリック率
3.動画が一定時間再生されるとカウントされる視聴者維持率

このように、視聴回数のカウントにはインプレッション・クリック率・視聴者維持率の3つが関係することがわかります。

YouTubeの視聴回数を増やすために見るべき指標

YouTubeの視聴回数を増やすために見るべき指標

視聴回数を増やすために見るべき指標について解説します。

インプレッション数

YouTubeにおけるインプレッションとは、動画のサムネイルがユーザーのおすすめ動画や関連動画、検索結果などに表示された回数のことです。YouTubeに自社の動画をより多くおすすめしてもらうために、インプレッションを増やす必要があります。

クリック率

クリック率とは、インプレッションがカウントされた後に、サムネイルがクリックされた割合のことです。動画の存在を知ったユーザーが、実際にどれくらい再生しているのかを示します。この数値が高ければ高いほど視聴回数は伸びていきます。

クリック率の高い動画は、視聴者が探している動画に近いと判断されるので、おすすめ動画や関連動画に表示されやすくなります。

視聴者維持率

視聴者維持率とは、どれだけ動画を長く視聴してもらえたかを示す割合のことです。YouTubeでは、再生してから一定時間経過しないと視聴回数としてカウントされません。そのため、視聴者維持率を上げることで視聴回数を増やすことができます。ただ、視聴者が何秒間動画を視聴すれば1カウントとみなされるかについては公開されていません。

YouTubeの視聴者維持率は40%以上が理想とされており、40%を超えるとYouTube側の評価が上がっておすすめ動画や関連動画に表示されやすくなると言われています。

ここからは「インプレッションを増やす」「クリック率を上げる」「視聴者維持率を上げる」の3つから視聴回数を増やすポイントを紹介します。

インプレッションを増やして視聴回数を伸ばす8つのポイント

動画のインプレッションを増やして視聴回数を伸ばす方法は次の8つです。

  1. YouTubeSEO(VSEO)の実施
  2. 終了画面を設定する
  3. カード機能を設定する
  4. YouTubeショートを投稿する
  5. 再生リストを作成する
  6. 再生時間の長い動画を作る
  7. 最も再生される時間帯に投稿する
  8. 高評価とコメントをお願いする

それぞれについて詳しく解説します。

1. YouTubeSEO(VSEO)の実施

YouTubeSEO(VSEO)とは、主にYouTube検索(広義ではGoogle検索の最適化も含む)で自社の動画を上位表示させる施策のことです。以下のような今すぐ実施できる対策も含まれます。

  • タイトルにキーワードを含める
  • 説明文にキーワードを含める
  • タグを設定する
  • 翻訳と字幕を設定する
  • サムネイルとアイコンを設定する

検索での露出を増やすことができれば、それに比例してインプレッションも増えていきます。ただ、YouTubeSEOを成功させるには、アルゴリズムを理解してから適切なキーワードを選定し、検索意図を捉えたテキストデータを設定する必要があります。

YouTubeSEOで上位表示を狙いたい方は、以下の記事をご覧ください。

2. 終了画面を設定する

YouTubeの終了画面とは、動画のラスト5〜20秒の間に他の動画を宣伝したり、チャンネル登録を促したりできる画面のことです。終了画面に「おすすめ動画」や「再生リスト」を表示させれば、視聴者をチャンネル内の別の動画や再生リストに誘導できます。

終了画面の設定方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。

3. カード機能を設定する

YouTubeのカード機能とは、動画の再生画面上にiマークとティザー(30秒程度の情報を小出しにした動画)を5秒間ポップアップ表示できる機能のことです。「動画カード」や「再生リストカード」を設定すれば、視聴者をチャンネル内の別の動画や再生リストに誘導できます。

たとえば動画カードは、視聴者が次の動画を探し始める残り20%付近を目安に設置するとよいでしょう。なお、カード機能と終了画面は併用できず、両方設置した場合は終了画面が優先されます。

4.YouTubeショートを投稿する

YouTubeのショートとは、最大60秒の縦型動画を投稿・閲覧できる動画形式のことです。TikTokのように動画視聴中に上へスワイプして次の動画を視聴できます。

YouTubeショートのアルゴリズムは公表されていませんが、ユーザーの好みに合った動画がランダムに表示・再生されることはわかっています。ショート動画経由でチャンネルに興味を持ったユーザーは、その後もチャンネル内の動画を回遊するため、通常の動画よりも視聴回数が伸びやすい傾向にあります。

企業のショート動画の活用例として、オフィス紹介や社員紹介、業界あるある、製品の使い方動画などがあります。ショート動画から本編の動画に誘導すれば、より効果的に視聴回数を増やせるでしょう。

5.再生リストを作成する

再生リストを作成すると、視聴回数が増える可能性があります。これは、リスト内の動画が視聴されると、次の動画が自動的に再生されるためです。再生リストの視聴順は自由に設定できるので、視聴回数の多い動画を先頭にして、同じジャンルの動画で再生リストを作成するとよいでしょう。

また、再生リストのタイトルや概要欄に狙ったキーワードを含めることで、検索結果にヒットする可能性がアップします。

再生リストの作り方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

6.再生時間の長い動画を作る

インプレッションを増やすために、再生時間の長い動画を作りましょう。なぜなら、総再生時間の長い動画はYouTubeに良い動画と評価され、検索結果や関連動画に上位表示されやすくなるからです。

ただ、動画の内容が退屈だと、視聴者は途中で離脱してしまいます。最適な動画の長さを見つけるために、YouTube Studioを使って視聴者が離脱するタイミングを確認したり、競合の動画の長さをチェックしたりしましょう。

7.最も再生される時間帯に投稿する

視聴されやすい時間帯に動画を投稿することで、視聴者がサムネイルやタイトルを見てくれる可能性が高まります。株式会社オノフの調査によると、YouTubeを視聴する時間帯は、19時〜21時(36.4%)が最も多く、次いで22時〜24時(26.8%)でした。会社や学校から帰宅した後、一人で過ごす時間に視聴していると推測されます。

ただし、チャンネルによって最適な投稿時間は異なります。YouTubeStudioのアナリティクス機能から、自社のターゲット層が最もYouTubeにアクセスしている時間帯をチェックしてみましょう。

8.高評価とコメントをお願いする

YouTubeアルゴリズムは、高評価やコメントが多いエンゲージメントの高い動画を良い動画と判断します。なぜなら、動画に高評価をつけたり、コメントを投稿したりするユーザーは、たくさんの動画を視聴するアクティブユーザーである可能性が高いからです。

終了画面やカード機能、動画の中で高評価とコメントをお願いしてみましょう。

クリック率を上げて視聴回数を増やす3つのポイント

動画のクリック率を上げて視聴回数を伸ばす方法は次の3つです。

  1. クリックされやすいサムネイルを作成する
  2. クリックされやすいタイトルを作成する
  3. YouTubeアナリティクスでトライ&エラーを繰り返す

それぞれについて詳しく解説します。

9.クリックされやすいサムネイルを作成する

視聴者は動画を選ぶとき、必ずサムネイルをクリック(またはタップ)します。視聴者の目に留まるサムネイルを作成しなければ、どれだけ質の高い動画を投稿しても視聴回数は増えません。

視聴回数の多い動画のサムネイルに共通している項目は以下の通りです。

  • 一目で動画の内容がわかる
  • フォントが大きくて見やすい
  • 文字色を背景色が目立つ
  • 人物の画像が入っている

効果的なサムネイルを作成してクリック率を上げたい方は、以下の記事をご覧ください。

10.クリックされやすいタイトルを作成する

サムネイルだけではなく、タイトルもクリック率を上げる重要な要素です。動画の内容をわかりやすく説明するのはもちろんのこと、キラーワードを入れたり、あえて競合と真逆のタイトルをつけたりして注目を集めてみましょう。

以下は思わずクリックしたくなるワードの一例です。

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ネガティブなパワーワードを入れる【〇〇な人は絶対に見ないでください】
トレンドワードを入れるリアル二刀流から学ぶ】人生を好転させるコツ
ターゲット情報を入れる20代後半のIT男子が喜ぶプレゼント

タイトルはサムネイルとセットで考えて、サムネイルで伝えきれなかった情報を補完するイメージで作成すると、より多くの情報を視聴者に伝えられます。

11.YouTubeアナリティクスでトライ&エラーを繰り返す

YouTubeアナリティクスでインプレッションとクリック率の数値を定期的に確認して、トライ&エラーを繰り返します。サムネイルのクリック率の平均は3〜8%です。これを下回っていれば、サムネイルやタイトルに魅力がないということです。

自社のターゲットとチャンネルの視聴者層に乖離がないか確認し、サムネイルとタイトルを差し替えたり、企画の方向性を見直したりしてみましょう。

視聴者維持率を上げて視聴回数を増やす4つのポイント

動画の視聴者維持率を上げて視聴回数を伸ばす方法は次の4つです。

  1. サムネイルと動画の内容を一致させる
  2. 冒頭の15~30秒間を魅力的に仕上げる
  3. タイムスタンプを設定する
  4. カットやテロップでテンポよく見せる

それぞれについて詳しく解説します。

12.サムネイルと動画の内容を一致させる

サムネイルと動画の内容を一致させましょう。サムネイルを誇張しすぎると、視聴者の期待を裏切ることになります。期待外れと感じた視聴者は、すぐに動画から離脱してしまいます。

ただ、いい意味で視聴者を裏切る手法は効果的です。サムネイルの期待を上回る動画を提供することで視聴者は満足し、自社の動画を最後まで見てくれる可能性が高まります。

13.冒頭の15~30秒間を魅力的に仕上げる

冒頭の15〜30秒で視聴者の興味を惹きつけ、続きを見たいと思わせる構成に仕上げましょう。

たとえば、冒頭で動画のテーマやどのような人に向けて作成した動画なのかを伝えることで、視聴者はこの動画が自分にとって必要であると判断できます。さらに、最も伝えたい情報を動画の中盤に配置することで視聴者維持率を上げることができます。

14.タイムスタンプを設定する

タイムスタンプは視聴者のエンゲージメントと満足度を向上するので、視聴者維持率がアップします。

タイムスタンプによってYouTubeプレーヤーに追加できる情報は以下の通りです。

  • 動画の進行状況バーに区切りが入る
  • 区切りにカーソルを当てるとサムネイル画像とチャプター名が表示される
  • 再生時間の横に再生中のチャプター名が表示される

タイムスタンプを設定すると、動画の特定の部分だけを見たい視聴者もターゲットにできます。また、チャプターの見出しがGoogleの検索結果にも表示されるため、インプレッションを増やすことにもつながります。

15.カットやテロップでテンポよく仕上げる

動画にカットやテロップを入れてテンポよく仕上げることで、視聴者に最後まで動画を見てもらえる可能性が高まります。

全体的に間が多く、トピックとは関係のない話題が含まれている動画は視聴者が離脱してしまう可能性があるので注意しましょう。

動画をテンポよく仕上げるコツは以下の通りです。

  • 無音部分や「えーっと」「あの」などのフィラーをカットする
  • アップや別角度のシーンを短くカットしてつなぎ合わせる
  • 画面情報を補足するテロップ(1画面あたり12~20文字)を入れる
  • 強調したいシーンに効果音やBGMを入れる

カットやテロップの編集はそこまで難しい操作ではありません。視聴者を飽きさせない魅力ある動画コンテンツを制作しましょう。

YouTubeの視聴回数を増やすためにやってはいけないこと

YouTubeは視聴回数が正確であることを保証するために、非公開のアルゴリズムを用いて無効なカウントを除外しています。以下のケースは視聴回数としてカウントされません。

同一IPアドレスで連続再生

同じIPアドレスで連続再生しても、1回の再生としてカウントされます。複数デバイスを使ったり、ログアウトしたりしても、同じ接続回線を使っている限りカウントは増えません。ただ、一定期間経過後に再生された動画はカウントされるようです。この期間がどれくらいかは公表されていません。

人為的な再生

人為的な再生とは、ソフトウェア・ボットによる視聴回数の水増しや、オンライン・マーケットプレースでの視聴回数の購入などです。これらは非常に悪質な行為であり、発覚すると動画削除、チャンネル停止、新たなチャンネルの作成も禁止という重いペナルティが課される可能性があります。

YouTubeの視聴回数は継続的に施策を実施して増やす

YouTube動画の視聴回数を増やすことができれば、これまでリーチできなかった層の認知を獲得できます。コンテンツの内容によっては、潜在顧客を見込み顧客に引き上げ、新規顧客の獲得にもつなげられるでしょう。

ただ、YouTubeはチャンネルを開設してすぐに視聴回数が伸びるプラットフォームではありません。効率的に視聴回数を稼ぐには、長期的・継続的に運用できる仕組みを構築して、一定数のファンを獲得する必要があります。

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