YouTubeバンパー広告におけるクリック率の重要性 | 6秒以下で広告の成果を最大化する方法も解説

動画マーケティング
公開日:2024年2月16日 / 最終更新日:2024年2月15日
YouTubeバンパー広告におけるクリック率の重要性 | 6秒以下で広告の成果を最大化する方法も解説
山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

YouTube広告におけるバンパー広告は、視聴回数の報告はなく、広告がクリックされた回数とコンバージョンがカウントされます。ただ、広告出稿の主な目的が認知度の向上であるため、クリック率を重視すべきか迷っている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、バンパー広告のクリック率が重要な指標となる理由を説明するとともに、6秒以下で広告の成果を最大化する方法について詳しく解説します。

この記事でわかること。
  • バンパー広告の運用でクリック率が重要な理由
  • バンパー広告でも高いクリック率を実現できる
  • バンパー広告のクリック率を上げる方法

バンパー広告とは

まず、バンパー広告の概要をおさらいしましょう。

・表示タイミング:動画の再生中(前・中・後)
・特徴:6秒以下・スキップ不可・認知度向上に適している
・課金形態:CPM(インプレッション課金)
・単価相場:1,000回表示されるごとに400~600円
・行動を促すフレーズ(広告クリックを促すフレーズやボタン)がつかえる

バンパー広告は、認知度の向上を目的としたスキップ不可の動画広告フォーマットです。6秒以下の超短尺な広告フォーマットで視聴者に与えるストレスを最小限に抑えつつ、自社の商品やサービスを印象づけられます。

課金形態は、広告が1,000回表示されるごとに料金が発生するCPM(インプレッション課金)方式であり、1,000回表示あたり400円〜600円が相場です。

インストリーム広告との違い

バンパー広告と似ている広告フォーマットに、スキップ可能なインストリーム広告とスキップ不可のインストリーム広告があります。主な違いは、強制視聴の時間と課金方式です。

バンパー広告
広告フォーマットバンパー広告画像引用:YouTube Ads「新規顧客にビジネスを紹介する」
強制視聴の時間6秒以下
課金方式CPM
スキップ可能なインストリーム広告
広告フォーマットスキップ可能なインストリーム広告画像引用:YouTube Ads「新規顧客にビジネスを紹介する」
強制視聴の時間5秒
(以降はいつでもスキップ可能)
課金方式CPVまたはCPC
(30秒以上視聴、または広告をクリック)
スキップ不可のインストリーム広告
広告フォーマットスキップ不可のインストリーム広告画像引用:YouTube Ads「新規顧客にビジネスを紹介する」
強制視聴の時間15~30秒以下
課金方式CPM
広告フォーマット強制視聴の時間課金方式
バンパー広告バンパー広告画像引用:YouTube Ads「新規顧客にビジネスを紹介する」6秒以下CPM
スキップ可能なインストリーム広告スキップ可能なインストリーム広告画像引用:YouTube Ads「新規顧客にビジネスを紹介する」5秒
(以降はいつでもスキップ可能)
CPVまたはCPC
(30秒以上視聴、または広告をクリック)
スキップ不可のインストリーム広告スキップ不可のインストリーム広告画像引用:YouTube Ads「新規顧客にビジネスを紹介する」15~30秒以下CPM

バンパー広告は上記3つの中で最も新しい広告フォーマットであり、6秒以下の超短尺にすることで、視聴者にストレスを与えないよう考慮されています。

広告に対するネガティブな印象を回避しつつ、確実にリーチを増やしたいときはバンパー広告を、ブランドや商品・サービスに対する理解を深めたいときは、インストリーム広告を活用すると良いでしょう。

バンパー広告におけるクリック率の重要性

バンパー広告では、ユーザーが広告をクリックした回数とコンバージョンはカウントされますが、「視聴」という考え方がありません。よって、広告の「表示回数」が視聴回数 に相当するものと考えるのが分かりやすいでしょう。単純に考えれば、バンパー広告の品質はクリック数やコンバージョン数によって評価されるということです。

しかし、バンパー広告は6秒以下の強制視聴型であり、主な目的は「認知度の向上」です。インストリーム広告と比較してもクリックできる時間やボタンが少ないため、そもそもクリック率を上げるのは難しく、そこまで意味がないのではと考える方もいるのではないでしょうか。

「バンパー広告はほとんどクリックされない」は嘘?バンパー広告でも高いクリック率を達成できる

以下は、バンパー広告とスキップ可能なインストリーム広告を配信した当社クライアントの運用事例です。配信の仕方や業種、広告次第ではバンパー広告であっても高いクリック率となる場合があります。

広告フォーマットクリック率平均クリック単価平均インプレッション単価
バンパー広告(不動産業界)0.2~0.3%200円400~500円
スキップ可能なインストリーム(建設業界)0.1~0.2%400~500円700~800円

たとえば、ユーザーを特定のWebサイトに誘導するクリエイティブを制作したり、行動を促すフレーズを使用したりすることで、バンパー広告のクリック率を上げられます。

バンパー広告のクリック率を上げる方法については、後ほど詳しく説明します。

バンパー広告のエンゲージメントはクリック数に基づく

バンパー広告のパフォーマンス評価には、EVC(エンゲージビューコンバージョン)を使用できます。

※EVC…YouTubeとGoogleの動画広告に特化したコンバージョン。動画広告視聴後のユーザーの行動を、他のタイプの広告と比較できる。

バンパー広告やスキップ不可のインストリーム広告など、視聴回数で測定されていない広告フォーマットの場合、エンゲージメントはクリック数に基づいて評価されます。

バンパー広告やスキップ不可のインストリーム広告など、現在は視聴回数で測定されていない広告フォーマットのエンゲージメントは、クリック数に基づいています。

引用:Google広告 ヘルプ「エンゲージ ビュー コンバージョンについて」

つまり、バンパー広告のクリック率を高めれば広告ランクが上昇し、費用を抑えられるということです。広告効果を最大限に引き出すためには、クリック率が重要です。
参考:Google広告 ヘルプ「広告ランクについて」

バンパー広告のクリック率を上げる方法

バンパー広告のクリック率を上げる方法は以下の5つです。

  • メッセージは1つに絞る
  • サイトリンク表示オプションを追加する
  • クリエイティブのパターンを複数用意する
  • インストリーム広告やインフィード広告と併用する
  • 制作・運用の外部委託を検討する

それぞれについて説明します。

メッセージは1つに絞る

バンパー広告はシンプルな構成が理想的であり、伝えたいメッセージは1つに絞り込むことが重要です。メッセージが複数ある場合は、メッセージごとにクリエイティブを制作しましょう。

6秒という短い時間に情報を詰め込みすぎると、ユーザーが混乱してしまう可能性があります。また、派手な演出や複雑な表現はユーザーにストレスを与える可能性があるため、インパクトとわかりやすさの適度なバランスを保つことが重要です。

サイトリンク表示オプションを追加する

サイトリンク表示オプションとは、ユーザーが遷移したいページへのテキストリンクを広告に表示する機能です。バンパー広告にサイトリンク表示オプションを追加することで、ユーザーの利便性が高まり、クリック率の向上につながる可能性があります。

クリエイティブのパターンを複数用意する

クリエイティブのパターンを複数用意し、さらに行動を促すフレーズ、広告見出し、動画アセットが異なるパターンを5個以上作成しましょう。

広告配信が集中している動画は、ユーザーの反応が良く、効果的であると判断されている可能性が高いです。このような動画を残してABテストを繰り返し、改善を繰り返すことでクリック率を上げられる可能性があります。

インストリーム広告やインフィード広告と併用する

バンパー広告と他の広告フォーマットを組み合わせることで、広告効果を高められます。

たとえば、インストリーム広告でキャンペーンの理解を促進し、インフィード広告でユーザーとの接触機会を増やすことができます。これにより、バンパー広告のクリック率が向上する可能性があります。

※インフィード広告…ユーザーが興味関心のあるコンテンツの近くに表示される。

制作・運用の外部委託を検討する

動画広告の制作や運用実績が少ない場合は、外部委託を検討しましょう。

YouTubeは動画に特化したSNSであり、一定水準以上の動画クリエイティブが必要です。クオリティが低いと、商品やサービスのイメージまで低下してしまうリスクがあります。

また、動画広告の運用には、ターゲティング、予算管理、パフォーマンス分析などの専門的な知識が必要です。バンパー広告の制作・運用に精通した会社に依頼すれば、クリック率を早期に上げられる可能性が高まります。

バンパー広告のクリック率を上げて成果を最大化しよう!

バンパー広告のクリック率を上げることは、広告の効果を最大化し、最終的には売上や利益の増加につながる可能性があります。

VIDWEBでは、バンパー広告を含むYouTube動画広告の制作と、YouTubeに特化した動画制作プランである「YouTube運用サービス」を提供しています。

企画からキーワードリサーチ、動画制作、動画のアップロード・公開、YouTube SEO、効果測定・分析まで、全てをワンストップでお任せいただけます。どうぞお気軽にお問い合わせください!

山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

20年以上にわたりオンラインマーケティング、オンライン広告業界に身を置き、数々の新規サービスや新規事業の立ち上げと事業運営、会社経営に携わる。2021年に動画制作から動画広告、動画マーケティングまでを総合的に提供する株式会社VIDWEB(ビッドウェブ)の代表取締役に就任。

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