サウンドロゴ(sound trademark, sound logo)とは、企業や団体がTVCM・ラジオCM・店舗内・インターネット広告(主に動画広告)などにおいて、自社名や自社商品名にメロディや効果音、音声を付けるブランディング手法です。
顧客や消費者に繰り返し聴いてもらうことで、「この音楽は◯◯だ」と瞬時に思い出してもらう効果があり、企業のブランディング手法として有効です。
サウンドデザイナー(映像制作において効果音や音素材を担当する役割の人)や作曲家がメロディを付けることが一般的です。
サウンドロゴの類語「ジングル」とは
サウンドロゴは企業や商品を意味するサウンドであるのに対して、「ジングル(jingle)」とは一般的にそれ自体に意味を持たないサウンドのことを言います。
具体的には以下のような場面でジングルが用いられます。
- 主にラジオでCM枠の前後に挿入される短い楽曲
- TVCMのための数秒程度の楽曲
- プレゼンテーションにおけるスライドショーの切り替わり時の効果音
など。
サウンドロゴの権利・商標権
サウンドはこれまでブランドの一部という認識がされておらず保護することは困難でした。しかしながら、近年では知的所有権の法的定義が広がったことでブランドの一部と認められる場合があります。
商標権については「音商標」と呼ばれ、サウンドロゴやPCの起動音が対象になっています。
サウンドロゴの知的所有権や商標権の権利をめぐる問題の対処方法や解釈は国や地域によってバラつきがあるのが現状です。
サウンドロゴを上手に活用した事例
「明治ブルガリアヨーグルト」という商品名をメロディに乗せたサウンドロゴを耳にしたことのある人は多いと思います。
明治のウェブサイト、「明治ブルガリアヨーグルト倶楽部」では、お馴染みのサウンドロゴを視聴することが可能です。
https://www.meijibulgariayogurt.com/about/yogurtbook.html
国民的によく知られているサウンドロゴは「信頼感」「安心感」に繋がります。ヨーグルトのように人の口に入る「食品」を扱う企業においては信頼感や安心感は重要なブランド指標となります。
gooランキング(集計期間:2011年7月22日~2011年7月23日)の「耳に焼き付いて離れないCMサウンドロゴランキング 1位から10位」によると、以下のようなサウンドロゴが一般消費者に認知されているそうです(引用元から一部抜粋)。
- 1位「AC~」
- 2位「リーブ21」
- 3位「救心、救心」
- 4位「くらし安心クラシアン」
- 5位「高須クリニック」
- 6位「ココロも満タンに コスモ石油」
- 7位「ヤマダ電機」
どのサウンドロゴもすぐにメロディが頭に浮かびますよね。
みなさんはいかがでしたでしょうか?年齢やお住まいの地域によっても、耳に焼き付いているサウンドロゴは異なるでしょう。
サウンドロゴは私たち消費者の暮らしの身近なところに多く存在しているものです。企業にとっては長期的なブランディング施策として、サウンドロゴを積極的に取り入れていく価値はあるでしょう。