YouTubeの広告には、視聴者の心を揺さぶる作品が数多く存在します。今回、VIDWEBは2023年11月に注目を集めた動画広告・CMを厳選し、その魅力をお届けします。
ブランドや商品に対するポジティブなイメージを形成したいマーケター、PR担当者の方に、新たなインスピレーションを得ていただける内容となっております。
ただし、本記事で紹介する動画の中には、現在公開が終了しているものも含まれている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
1.【アサヒビール】「野球ファンのみなさん、おつかれ生です」篇
阪神タイガースの平田ヘッドコーチが出演する「アサヒ生ビール(通称:マルエフ)」のPR動画です。
38年ぶりの日本一になったビールかけの中締めで、平田ヘッドコーチが「日本のみなさん、おつかれ生です。」という商品キャッチフレーズを使ったことがきっかけでコラボが実現しました。
タイムリーなテーマで世相を表す、CMの原点とも言える作品です。
動画では出演が決まったことに対する驚きや、「野球だけにヒット商品」というコメントなど、平田ヘッドコーチの人柄がダイレクトに伝わる、笑顔あふれる内容となっています♪
2.【ノーベル製菓】「こう見えて、味は優等生。」篇
ノーベル製菓のミルクキャンデーに関する調査結果を基に作成されたPR動画です。同社が男女1000人にアンケートを実施したところ、「俺のミルク」の購入経験者は全体の8.2%で最下位という結果に。
しかし、商品名を伏せて試食を行ったところ、92%の人が「おいしい」と感じ、96%の人がその「ミルク感」や「濃厚さ」を実感しました。
動画の前半部分は商品に対するマイナスのイメージを面白おかしくCMに昇華させ、後半部分では上品なミルク感を演出しています。
「味が雑そう」、「なんか嫌」など、担当者が目を覆いたくなるような辛辣なコメントが流れる中で、CMキャラクターの俺ミル番長が「こう見えて、味は優等生。」とアピールすることで、イメージとは違うギャップのある美味しさをアピールしています。
3.【大塚製薬】「光も影も」篇
出典:大塚製薬 公式チャンネル
カロリーメイトの受験生応援CMの第10弾です。大塚製薬は、毎年受験に挑む学生たちの日々を等身大で描き、その日々に寄り添うブランドとしてカロリーメイトを描いてきました。
今回のテーマは「光と影」であり、初めて美術大学を目指す受験生が登場します。同級生たちと共に努力し、互いに励ましながら「光」を追求する様子が描かれています。
CMの楽曲には、今年の受験生が慣れ親しんだ「Let’s go! スマイルプリキュア!」のピアノアレンジを起用。映像のみならず楽曲でも受験生たちを応援しています。
撮影では、テーマである「光と影」をカット内に意図的に取り入れています。背景の日の光や登場人物の影の長さなど、細部にまでこだわりが感じられます!
4.【パーソルキャリア】「スキルリターン」篇
出典:HiPro
プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro(ハイプロ)」の新CMです。
「新しいことを始めたいが、伝統も大切にしなければならない」という葛藤を抱えている二代目社長が同サービスを利用することで、挑戦を続ける過程が描かれています。
CMでは実際に地方企業からの問い合わせが多いテーマを取り上げており、60秒という短尺ながらも企業の課題解決に向けたさまざまな取り組みまで理解できる内容になっています。
無形商材は有形に比べて、その特徴や魅力を伝えることが難しい傾向にあります。しかし、本作はストーリーテリングとサービス紹介のバランスが見事に取れていますね!
5.【YKK AP】「いつもの場所」篇
出典:YKK AP Inc.
アルミ建材メーカーYKK APの企業広告CMです。
同社は「Architectural Products(建材)で社会を幸せにする会社」というパーパスを掲げており、窓、人、猫が織りなす「窓と猫の物語」のシリーズを10年間にわたり展開してきました。
今作では、窓を通じて少年と猫が交流する様子をシンプルに描き出すことで、視聴者が少年の感情に共感できるよう工夫しています。
CMに登場するブリティッシュ・ショートヘアの猫たちは、YKK APのInstagramやTikTokなどの各種SNSアカウントでショート動画として広告配信される予定です。広告の認知度や好感度に良い影響を与えそうですね♪
6.【レゾナック】「半導体は次世代へ SiCパワー半導体」篇
半導体材料に強みを持つ大手化学メーカー、レゾナックの企業CMです。
演技派、個性派俳優の滝藤賢一さんが化学者に扮して、次世代半導体のグローバルリーダーとして世界をリードする姿と、一途で地道な研究姿勢という二面性を見事に演じています。
専門性の高いテーマを扱っているため、動画ではメッセージのみを伝え、詳細は新オウンドメディア「レゾナック ナウ」に誘導しています。
日本は半導体材料の分野で依然として圧倒的なシェアを保持しています。「日本の半導体は遅れている」というイメージを刷新する、力強いCMになっていますね!
7.【SCSK】「それって?」篇
出典:【ERP】ProActive 公式チャンネル SCSK株式会社
自社開発のクラウドERP「ProActive C4」の製品CMです。
「環境変化に強く、永く使える」ERPとして高い評価を受けている製品のベネフィットと、「Customer(寄り添う)」というコンセプトを組み合わせた「いーーーっしょうモノ」というインパクトのあるキャッチコピーを採用しています。
また、「つっこむ」「ハモる」という要素を入れた別パターンも制作しており、誰もが知っているフレーズと製品名を組み合わせることで、視聴者が思わずクスッと笑ってしまうCMに仕上がっています。
製品開発から保守までトータルで支援できるという同社の強みを、インパクトのあるフレーズで効果的にアピールしています!
2023年11月に人気のあったYouTube広告・CMの特徴
2023年11月のYouTube広告・CMは、他の月に比べるとややリリース本数が少ない傾向にありました。これは、12月や1月に大型イベントを控えているためと考えられます。
BtoCでは、受験シーズンや冬休みをテーマにした内容が増えてきた印象です。BtoBでは、視聴者に複雑なビジネスの内容やサービスを理解してもらうために、ストーリーテリングやオウンドメディア、SNSを連携させる手法が一般的になってきています。
効果的な動画広告の制作から運用はVIDWEBにお任せください
YouTube広告・CMで高い効果を得るためには、ターゲットとなる視聴者に合わせて動画の企画構成や配信方法を最適化する必要があります。さらに、視聴者が詳細な情報を得られるように複数の導線を設けることで、顧客エンゲージメントを高められます。
株式会社VIDWEBは、動画マーケティングのプロフェッショナルです。お客さま様のニーズに応じて、動画の企画、制作、配信をトータルでサポートします。YouTube広告・CMの制作に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。