ペルソナ(persona)とは企業やビジネスにとって、「最も象徴的な顧客モデル」のことを言います。
顧客の顔が見えてくるレベルまで詳細に人物像にフォーカスし、人物モデルを作成することを「ペルソナ設定」や「ペルソナ設計」と言います。
主にウェブのコンテンツマーケティングの現場でよく用いられる用語です。もちろん、動画・映像制作においてもこのペルソナは意識されています。
ペルソナ設定の項目例
- 性別
- 年齢
- 職業・年収
- 趣味・嗜好
- 性格
- 行動パターン
- 意識・ニーズ
など
ペルソナの設定範囲は、個人を特定することができるレベルまで絞り込むことが重要です。
必要であれば上記に挙げた項目をさらに増やしても良いでしょう。
顔をはっきりと思い浮かべることが出来るところまでフォーカスするようにしましょう。
動画制作とペルソナ
デジタルマーケティングにおける動画制作の特徴について解説します。
TVCMは大衆に向けた映像となりますが、オンライン動画広告は配信先を指定する「ターゲティング」が出来るという特徴があります。
TVのような大衆向けのコンテンツではもちろん、ターゲティング可能なオンライン動画でも、クリエイティブごとのペルソナ設定は欠かせないのです。
動画広告や動画マーケティングの基本を学びたい方はこちらの記事がおすすめです。
動画・映像を使ったマーケティング手法の基本知識・テクニックを解説
ペルソナ設定する理由
マーケティングの現場において、ペルソナ設定をする理由はどこにあるのでしょうか。
ペルソナを考える目的としては、主に以下の理由が考えられます。
マーケターがペルソナ設定する理由
- ユーザー視点でユーザーニーズを満たすことが出来る
- ターゲットとなる人物像や行動パターンを理解することができる
- プロジェクトメンバーでユーザー像を共有することが出来る
ユーザー視点でユーザーニーズを満たすことが出来る
ペルソナを設定をしていくとユーザー目線で物事を考えやすくなります。
ペルソナ設定で生まれた人物の目を通してニーズを発見できたり、時には予想も出来なかった隠れたニーズが見つかることもあります。
自信を持って「自分はユーザーの気持ちが分かる」と思っていても、ペルソナ設定ができていなければ、ユーザーニーズを捉えきれていないケースも多々あります。
ターゲットとなる人物像や行動パターンを理解することができる
ペルソナ設定により、象徴的なターゲットユーザーの行動パターンや思考パターンが予測できるので、どのタイミングでどのようなコンテンツを提供すれば良いかが分かります。
企業がコンテンツを継続的に提供していく際の指針となります。
プロジェクトメンバーでユーザー像を共有することが出来る
案外知られていないペルソナのメリットです。
ペルソナ設定がプロジェクトメンバーや部門に明確に周知されていることで、コンテンツの方向性や解釈にブレが無くなります。
組織やチームでプロジェクトを進めるならペルソナ像は共通認識として持っておきましょう。
ペルソナ設定で大事なこと・注意点
ペルソナ設計をしている現場を見ると、人物像を「思いつき」で作っているケースが見受けられます。
とにかくペルソナ設定をすれば良い…というものでは無く、これまで収集してきたユーザー情報や市場リサーチなど、定量・定性調査で導き出された情報を根拠にペルソナ設定をするべきです。
プロジェクトの共通言語となる「ペルソナ」です。
しっかり時間をかけて、データや数字をもとにした「科学的」な設計となるようにしましょう。