YouTube広告の出し方を徹底解説!出稿前の準備&効果的な動画広告を作成するポイントも紹介

動画マーケティング
公開日:2022年5月6日 / 最終更新日:2023年2月3日
YouTube広告の出し方を徹底解説!出稿前の準備&効果的な動画広告を作成するポイントも紹介
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VIDWEBコラム編集部
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YouTube広告の出し方がわかれば、自社の商品やサービスの認知を獲得したり、販売を促進したりできます。しかし、YouTube広告をまだ試したことがない方は、「事前にどのような準備が必要なのか?」「広告の種類はなにを選べばよいのか?」など、わからないことが多いのではないでしょうか。

この記事では、YouTube広告の基礎知識と出稿の流れ、動画クリエイティブ(広告素材)を作成するときのポイントについて詳しく解説します。

読み進めながら広告設定ができますので、ぜひチャレンジしてみてください。

YouTube広告を出稿するのに必要な準備

YouTube広告を出稿するには、下記1〜5の事前準備を済ませておく必要があります。

  1. 目的を決めて顧客ターゲットを明確化する
  2. YouTube広告の種類を決める
  3. YouTube広告の予算を決める
  4. YouTubeの動画クリエイティブを制作する
  5. Google広告のアカウントを取得する

これらの事前準備がすでに完了している場合は、「▶YouTube広告の出し方」より広告出稿の流れをご確認ください。

それでは事前準備について詳しく解説していきます。

【準備①】目的を決めて顧客ターゲットを明確化する

  • なぜYouTube広告を出すのか「目的」を決める

YouTube広告でどのような成果を得たいのか、広告を出稿する目的(ゴール)を決めます。最初に目的を明確にしておかないと、ユーザーに伝えたいメッセージや動画クリエイティブに一貫性がなくなり、広告の効果を最大化できないからです。目的には「商品・サービスの認知拡大」「見込み客の獲得」「ブランドイメージ向上」などがあります。

  • 誰に向けて広告を配信するのか「ターゲット」を明確にする

目的が決まったら、誰に向けて広告を配信するのかターゲットを明確にします。YouTube広告はターゲティング設定ができるので、このステップは最も重要です。

商品やサービスのユーザーを細かく分析して、よりニーズの高い層を絞り込みます。性別・年齢・職業などの基本属性に加えて、興味関心・ライフスタイル・使っているデバイス・よく見る動画のジャンルなども明らかにしておきましょう。

【準備②】YouTube広告の種類を決める

YouTube広告は全部で6種類あり、それぞれ表示される場所、タイミング、課金方式が異なります。以下はYouTube広告の一覧表です。

広告の種類広告が表示される場所使用目的課金方式費用の目安
スキップ可能なインストリーム広告視聴中の動画の前後、または視聴途中で広告表示。再生開始から5秒でスキップできる。販売促進、見込み顧客の獲得、ブランド認知度とリーチ、商品やブランドの比較検討 他CPV(※1)5~10円/1回
スキップ不可のインストリーム広告視聴中の動画の前後、または視聴途中に広告表示。スキップできない。ブランド認知度とリーチCPM(※2)400~600円/1,000回
インフィード動画広告(旧:TrueViewディスカバリー広告)YouTubeページの関連動画横、検索結果、モバイルのトップページなどに広告表示。商品やブランドの比較検討CPV/サムネイルをクリックしたとき(※1)3〜20円/1回
バンパー広告視聴中の動画の前、視聴途中、または視聴後に6秒以内で広告表示。スキップはできない。ブランド認知度とリーチCPM(※2)400~600円/1,000回
アウトストリーム広告モバイル専用広告。Google動画パートナー上のウェブサイトやアプリに表示。音声なしで再生、タップでミュート解除。ブランド認知度とリーチvCPM(※3)400~600円/1,000回
マストヘッド広告YouTubeホームフィードの上部で最大30秒間音声なしで自動再生。予約が必要。新商品や新サービスの認知拡大、販売イベントCPM(※2)1日数百万円
参考URL:YouTubeヘルプ「動画広告フォーマットの概要」
※1:CPV…広告が1回再生されるたびに料金が発生する。YouTubeは30秒視聴(動画の長さが30秒以下なら最後までの視聴)されるか、動画に対して操作がおこなわれたタイミング。 ※2:CPM…別名インプレッション単価。広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する。 ※3:vCPM…別名ビューアブルインプレッション単価。視認されたインプレッションのみ料金が発生する。YouTubeは広告面積の50%以上が2秒以上表示されたときに視認可能としてカウントされる。

広告の目的がサービスの認知やリーチ獲得なら「インストリーム広告」、 購入を比較・検討しているユーザーにアプローチするなら「インフィード広告」など、目的に合わせて広告の種類を選択します。

【準備③】YouTube広告の予算を決める

YouTube広告は掲載前に予算を設定できます。予算の上限を入力しておけばそれ以上請求されることはありません。

YouTubeは、初回の平均予算を1日1,000〜5,000円程度に設定することを推奨しています。ただし、費用対効果や成果を測定するために10万インプレッションは必要です。本格的に運用を開始するなら20~30万円/月前後の予算は確保しておきましょう。

【準備④】YouTubeの動画クリエイティブを制作する

次に動画クリエイティブの制作に入ります。

以下の形式で動画を制作すれば、6種類の広告すべてに対応できます。

アスペクト比16:9
ファイル形式MP4
音声コーデックAAC-LC
動画コーデックH.264

推奨される動画クリエイティブサイズ

YouTubeの広告フォーマットには柔軟性があります。しかし、広告の効果を最大化させるには、広告の種類に合わせてサイズや長さを調整する必要があります。

下記の表は、広告の種類ごとに推奨されているサイズと長さです。

広告の種類アスペクト比長さ
スキップ可能なインストリーム広告16:9または9:16制限なし(15~60秒推奨)
スキップ不可のインストリーム広告16:9または9:167秒以上15秒以内
※15秒フルに使うケースが多い
インフィード動画広告(旧:TrueViewディスカバリー広告)640×360(16:9)※推奨/480×360(4:3)制限なし(15〜30秒推奨)
バンパー広告16:9または9:166秒以内
アウトストリーム広告16:9または9:166秒~15秒
マストヘッド広告16:9最大30秒(モバイルは制限なし)

効果的な動画クリエイティブを制作するポイントは、後ほど詳しく解説します。

【準備⑤】Google広告のアカウントを取得する

YouTube広告はGoogle広告に含まれるため、Google広告アカウント(無料)が必要です。

1.Google広告のサイトにアクセスして「今すぐ開始」をクリック

Google広告のサイトにアクセスして「今すぐ開始」をクリック

Google広告にアクセスして、右上にある「今すぐ開始」をクリックします。
Google広告アカウントの取得には、Googleアカウントが必要です。

2.「エキスパートモードに切り替える」をクリック

「エキスパートモードに切り替える」をクリック

目標の選択肢は無視して「エキスパートモードに切り替える」をクリックしてください。

3.「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリック

「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリック

目標を選択する画面が表示されますが、こちらの選択肢も無視して「キャンペーンなしでアカウントを作成」をクリックします。

4.請求先住所の国、タイムゾーン、通貨を選択して「送信」をクリック

請求先住所の国、タイムゾーン、通貨を選択して「送信」をクリック

ビジネス情報の確認画面で、請求先住所の国、タイムゾーン、通貨を選択して「送信」をクリックします。

「すべての設定が完了しました。」と表示されたら設定は完了です。

YouTube広告の出し方

ここからは、YouTubeで最も利用率の高い「スキップ可能なインストリーム広告」の出し方について解説します。

1.作成した動画クリエイティブをYouTubeにアップロードする

作成した動画クリエイティブをYouTubeにアップロードする

YouTubeトップページまたはYouTubeスタジオのダッシュボードから、画面右上にある「カメラアイコン」をクリックして動画クリエイティブをアップロードします。

2.Google広告にログインしてYouTube広告を作成する

Google広告にログインしてYouTube広告を作成する

次に、Google広告にログインします。

左にあるメニューから「キャンペーン」を選択して、管理画面の「+(新しいキャンペーンを作成)」をクリックしてください。

3.達成したい目標を選択してキャンペーンタイプから「動画」を選択する

達成したい目標を選択してキャンペーンタイプから「動画」を選択する

スキップ可能なインストリーム広告で選択できる目標が表示されます。ここでは「ブランド認知度とリーチ」を目標とします。

目標を選択すると、キャンペーンタイプを選択するエリアが表示されるので「動画」を選択してください。

4.キャンペーンのサブタイプを選択する

キャンペーンのサブタイプを選択する

サブタイプには「動画リーチキャンペーン」「アウトストリーム」「広告シーケンス」の3つがあります。ここでは動画リーチキャンペーンを選択していますが、モバイル向けの広告なら「アウトストリーム」、複数の動画クリエイティブをストーリー形式で作成しているなら「広告シーケンス」を選択しましょう。

次に目標をどのように達成するかを選択します。今回は「スキップ可能なインストリーム広告」に出稿するので、「効率的なアプローチ(バンパー、スキップ可能なインストリーム、またはその両方の組み合わせ)」を選択して「続行」をクリックします。

5.キャンペーン名を修正して予算タイプと金額を指定する

キャンペーン名を修正して予算タイプと金額を指定する

キャンペーン名はYouTube広告の内容や期間がわかる表記に修正しましょう。

入札戦略は、選んだ目標に合わせて自動入力されます。目標が「ブランド認知度とリーチ」だと、入札戦略は「目標インプレッション単価」です。

次に予算を設定します。「キャンペーンの合計予算額」または「1日の予算」のどちらかを選択して、金額を入力します。掲載期間が決まっているなら開始日と終了日も入力しましょう。

6.ネットワーク、地域、言語を設定する

ネットワーク、地域、言語を設定する

ネットワークの設定は、デフォルトで「YouTube動画」と「ディスプレイ ネットワークの動画パートナー」がオンになっています。ディスプレイネットワークの動画パートナーとは、Googleパートナー上のWebサイトにも広告配信を広げる設定です。YouTube以外にもリーチを拡大したい場合はオンのままにします。

地域と言語は、配信エリアを限定したいときに設定します。日本であれば市区町村まで指定できます。

7.広告グループを作成する(ターゲティング設定)

広告グループを作成する(ターゲティング設定)

広告グループを作成して、事前に定めた顧客ターゲットを反映させます。

最初に広告グループ名を入力し、性別・年齢・子どもの有無・世帯年収・ユーザーの興味や関心・ユーザーが積極的に調べている情報などのセグメントを選択します。関連キーワードや特定のトピック、任意プレースメント(広告を配信したい動画やYouTubeチャンネルなど)があれば、それぞれ指定しましょう。

注意点として、ターゲットを絞りすぎると結果につながりにくくなります。初回はややターゲットの幅を広げ、想定しているリーチ数を確認しながらトライアンドエラーを繰り返しましょう。

8.広告動画をアップロードする

広告動画をアップロードする

YouTube動画の入力欄に動画クリエイティブのURLを貼り付けて、表示URLと最終ページURL(遷移先)を入力します。

表示URLは、広告をクリックしたときに表示されるページについて、ユーザーが把握できるようにするためのものです。 表示URLがwww.example.comだったとき、最終ページURLはexample.com/sweatersのようになります。

行動を促すフレーズでは、ユーザーを遷移先に誘導するためのワードと見出しを設定できます。ユーザーの目につきやすい、効果のあるテキストを入力しましょう。

9.入札戦略で決めた入札方式に合わせて単価を入力する

入札戦略で決めた入札方式に合わせて単価を入力する

最後に入札単価を入力します。

広告はオークション形式で配信されるため、ほかの広告主と設定が被ると競りが発生します。広告の表示回数が伸びないときは入札単価を上げ、1日の予算を午前中に消化してしまうようなら、単価を下げてターゲットを絞るなど工夫します。

金額を入力して「キャンペーンの作成」をクリックすれば、YouTube広告の出稿は完了です。

YouTube広告の審査について

キャンペーンの作成が完了すると、YouTube広告に対してGoogleの審査が入ります。審査はほとんどの場合、1営業日以内に完了しますが、以下のようなケースは不承認になります。

  • スキップ不可のインストリーム広告で15秒を超えている
  • 判別できないテキストや粗悪な音質、不鮮明な画像を含む動画が含まれている
  • 著作権ポリシーに違反している楽曲などが含まれている

参考URL:Google広告ポリシーヘルプ「動画広告の要件」

Google広告のポリシーYouTubeのコミュニティガイドラインの概要をチェックしてから動画クリエイティブを作成しましょう。

YouTube広告の効果を高める動画クリエイティブのポイント

YouTube広告で成果を得るには、効果的な動画クリエイティブが欠かせません。動画クリエイティブを作成するときのポイントについて紹介します。

  • 動画の冒頭の5秒に要点を盛り込む

ユーザーがスキップできない冒頭5秒の間に要点を盛り込みます。

株式会社ジャストシステムの動画広告に関するアンケートによると、「5秒でスキップしなかった経験がある」人の割合は43.4%で、スキップしなかった理由として最も多かったのが「インパクトのある映像に引き込まれたから」(46.8%)でした。

インパクトのある演出とともに、誰に向けたどのような商品・サービスなのか一目でわかることが大切です。ブランド名やロゴ、キャッチコピーなどをわかりやすく表示して、ユーザーの印象に残るBGMや音楽を選択しましょう。

【動画制作事例①】

https://www.youtube.com/watch?v=8Rn9cN0-EyQ

動画の冒頭の5秒以内に社名・商品名・ロゴを配置し、知名度の高い芸能人とターゲット層(子ども)を起用しています。

  • スキップされない動画構成

ユーザーにスキップされないために、視聴中に試してみたい、使ってみたいと思わせる工夫が必要です。ユナイテッド航空はユーザーを旅している気分にさせるため、1人称視点の動画クリエイティブを制作しました。15秒の動画広告でフライト予約が17,000件増加、YouTube経由のコンバージョンのうち52%がクリックスルーコンバージョン(広告をクリックしたユーザーがそのままコンバージョンする)でした。

【動画制作事例②】

15秒のなかに逆再生・倍速・カメラワーク・アプリの利用シーンなどが含まれており、無駄のない動画構成になっています。

まとめ:YouTube広告には効果的な動画クリエイティブが必須

YouTube広告の出し方を中心に解説してきました。

広告は出稿して終わりではなく、効果を検証しながら改善・修正を繰り返す必要があります。そして、YouTube広告で成果を出すには、精度の高いターゲティングと動画クリエイティブの品質が何より重要です。

株式会社VIDWEBは、YouTubeを含む幅広いジャンルの動画活用を支援する会社です。YouTube広告の運用代行はもちろん、動画広告の企画から制作・広告配信まで一貫してご依頼を承ります。 ぜひ一度ご相談ください。

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