P-MAXとは?仕組みとメリット・デメリット、動画を入れないと起きることと用意の仕方

動画マーケティング
公開日:2026年1月9日 / 最終更新日:2026年10月19日
P-MAXとは?仕組みとメリット・デメリット、動画を入れないと起きることと用意の仕方
山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

P-MAXは、1つのキャンペーンから、検索、YouTube、ディスプレイ、Discover、Gmail、マップなど、Google広告のすべての配信面に広告を出せるキャンペーンです。どこに、誰に、どの組み合わせで広告を出すかは、設定した目標をもとにGoogleのAIが決めます。

当社でも、問い合わせや購入などのコンバージョンを目的にした広告でP-MAXを使っています。状況によって変わりますが、一般の消費者向けの商材ではP-MAXを、企業向けの商材ではデマンドジェネレーションを選ぶことが多くあります。

P-MAXに動画は必須ではありません。ただし、動画を入れないと、Googleが手元の画像と文から動画を自動で作ることがあり、その動画は自社で直せません。当社では、撮影・制作した動画をできるだけ用意して入れるようにしていて、自動で作られた動画は基本的に使いたくないと考えています。

この記事では、2026年10月時点のGoogle広告ヘルプにもとづいて、P-MAXの仕組みとメリット・デメリットを整理し、動画を入れないと何が起きるか、動画をどう用意するかを、当社の運用と制作の経験からご説明します。

P-MAXとは。配信面とアセット グループのしくみ

P-MAXのしくみ

Googleは、P-MAXを「目標ベースのキャンペーン タイプ」と説明しています。英語の名前は「Performance Max」で、日本語のGoogle広告ヘルプでは「P-MAX」と書かれています。2021年11月に、世界のすべての広告主に提供が始まりました。

P-MAXを作れるのは、キャンペーンの目標が「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「来店数と店舗売上の向上」の場合と、目標を指定せずに作る場合です。

P-MAXが広告を出す配信面

P-MAXの広告は、次の面に出ます。どの面にどれだけ出すかは、Googleが目標に合わせて決めます。

配信面中身
Google検索Googleの検索結果と、Google検索アプリ(Discoverのフィードを除く)
YouTube動画の広告と、動画以外の広告(YouTubeの検索結果のテキスト広告、ホームフィードの画像広告など)
Googleディスプレイ ネットワーク200万件のサイトとアプリ(GmailとYouTubeを除く)
DiscoverDiscoverのフィード
Gmail個人のGmailアカウント
マップGoogleマップとWaze
検索パートナーGoogleと提携して広告を載せる検索のサイト

表の出典: Google広告ヘルプ「定義: P-MAX チャネル」(2026年10月時点)

YouTubeでは、P-MAXの動画はスキップ可能なインストリーム広告、インフィード動画広告、YouTubeショートの広告として出ます。6秒のバンパー広告と、スキップ不可のインストリーム広告には使われません。

アセット グループとオーディエンス シグナル

P-MAXでは、広告の素材をアセット グループにまとめて入れます。アセット グループは、1つのテーマや届けたい相手に合わせて集めた、広告見出し・説明文・画像・ロゴ・動画などの素材のまとまりです。Googleは、この中の素材を組み合わせて、面ごとの広告を作ります。

素材必須かGoogle広告ヘルプの推奨
広告見出し必須11個以上(最小3個、最大15個)
長い広告見出し必須2個以上(最小1個、最大5個)
説明文必須4個以上(最小2個、最大5個)
画像(横向き1.91:1・スクエア1:1)必須各4枚以上(すべての画像で最大20枚)
画像(縦向き4:5)必須ではない2枚以上
ロゴ(スクエア1:1)必須1個(最大5個)
動画(横向き・縦向き・スクエア)必須ではない各向き1本以上(すべての動画で最大15本)

このほか、ビジネスの名前と最終ページのURL(広告から開くページ)も必須です。行動を促すフレーズは、既定では自動で作られます。

表の出典: Google広告ヘルプ「アセット グループの仕組み」「P-MAX キャンペーンの動画アセットについて」(いずれも2026年10月時点)

届けたい相手の手がかりは、オーディエンス シグナルとして渡します。Googleは、オーディエンス シグナルは「厳密なターゲティング条件ではなく」、目標に役立つとGoogle AIが予測すれば、シグナルの外の人にも広告が出ることがあるとしています。オーディエンス シグナルは、動画キャンペーンのように届ける相手を自社で指定する考え方とは違います。届ける相手の指定の仕方は、YouTube広告のターゲティングの解説でご説明しています。

検索広告との関係では、検索された語と同じキーワード(誤字を直した語を含む)が検索キャンペーンにある場合は、検索キャンペーンの広告がP-MAXより優先されます(Googleのページによって、完全一致のキーワードに限って書いているものもあります)。どのマッチタイプにも同じキーワードがない場合は、広告ランク(広告を出すかどうかと、ほかの広告との並びを決めるGoogleの評価)の高いほうの広告が出ます。当社では、検索キャンペーンとP-MAXを同時に動かすことはしていません。どちらも検索の面に出て、重なるためです。同時に動かすとすれば、検索キャンペーンは自社の名前で検索する人(指名検索)だけにし、P-MAXはそれ以外の語にする、という分け方をする可能性があります。

P-MAXのメリット・デメリット

Googleは、P-MAXのメリットとして、新しい見込み客に出会えること、成果を高めやすいこと、結果の分析(インサイト)が得られること、キャンペーンの管理を自動化できることを挙げています。一方で、配信面や届ける相手をGoogleに任せる仕組みなので、細かく決めたい会社には向かない面があります。

メリットデメリット
1つのキャンペーンで、Google広告のすべての配信面に出せるGoogleのチャネル(検索・YouTube・マップ・Gmail・Discover)はまとめて扱われ、1つずつ細かく管理することはできない
入札と、素材の組み合わせを自動で最適化してくれるオーディエンス シグナルは厳密な指定ではなく、外の人にも広告が出る
検索だけでは届かなかった人に広げられる新しいキャンペーンは、最低6週間は続けるようGoogleが案内している
広告の管理の手間が減る動画を入れないと、Googleが作った直せない動画が出ることがある

表の出典: Google広告ヘルプ「P-MAX キャンペーンについて」「チャネルの優先順位付けと予算配分について」「P-MAX に関するよくある質問への回答」「最適化のヒント」「自動生成動画広告について」(いずれも2026年10月時点)

当社では、ブランドの見せ方を厳密に守りたい場合と、企業向け(BtoB)の商材では、P-MAXをおすすめしていません。反対に、一般の消費者向けで、思い立ってすぐに買われるような商材では、デマンドジェネレーションよりP-MAXのほうが強いと考えています。

ここ1〜2年で加わった機能

P-MAXは、ここ1〜2年で、配信の中身を確かめたり、細かく指定したりできる機能が増えました。キャンペーン単位でキーワードを外したり、検索の語を検索キャンペーンと同じくらい詳しく見たり、面ごとの成果を見たりする機能は、2025年以降に加わったものです。

機能時期できること
キャンペーン単位の除外キーワード2025年の初め検索とショッピングの広告枠で、広告を出さない語を指定できる(最大1万個)
検索語句レポート2025年どんな語で検索されて広告が出たかを、検索キャンペーンと同じくらい詳しく見られる(2023年3月以降のデータ)
チャネル パフォーマンス レポート2025年面ごとの成果を見られる(2025年6月6日以降のデータ)
デバイス・年齢・性別の指定2025年デバイスや年齢、性別で、届ける相手を絞れる
チャネルの優先順位付け2026年10月15日から段階的に提供Googleのチャネル(検索・YouTube・マップ・Gmail・Discoverをまとめたもの)・検索パートナー・ディスプレイ ネットワークに、高・低の優先度を付けられる。低くした面には、1日の平均予算に対する割合で予算の配分を付けられる(目安で、超えることもある)

表の出典: Google広告ヘルプ「Google 広告の 2025 年のハイライト」(2025年12月8日)、お知らせ「P-MAX の可視性と管理性を向上」(2025年8月7日)、「P-MAX の検索語句レポートについて」「P-MAX のチャネル パフォーマンス レポートについて」「ターゲット言語について」「チャネルの優先順位付けと予算配分について」(いずれも2026年10月時点)

チャネルの優先順位付けは、2026年10月時点で数か月かけて順に提供される機能で、すべてのアカウントですぐに使えるとは限りません。また、キャンペーンの合計予算を使うP-MAXでは、チャネルの優先順位付けの設定は適用されません。

なお、2026年9月から、P-MAXの広告のうち検索ネットワークに出るものには、キャンペーンの言語設定が使われなくなり、広告の言語に合わせて自動で出し分けられます。YouTube・ディスプレイ・Discover・Gmailなどほかの面には言語設定が引き続き使われ、P-MAXのショッピング広告は言語設定の影響を受けません。広告主の対応は必要ありません。

P-MAXとデマンドジェネレーションの使い分け

YouTubeを含むGoogleの面に、コンバージョンを目的にして出すキャンペーンには、P-MAXのほかにデマンドジェネレーションがあります。Googleは2つの違いを、P-MAXは全チャネルでコンバージョンと費用対効果を最大にすることが主眼、デマンドジェネレーションは、YouTube・Discover・Gmail・ディスプレイ ネットワークなどの視覚に訴える面で、需要を生み出して購入につなげることが主眼、と説明しています。

比べる点P-MAXデマンドジェネレーション
配信面を選べるかGoogleのチャネルは一括で扱われる。2026年10月15日から順に、検索パートナー・ディスプレイ ネットワークとあわせて高・低の優先度を付け、低くした面には予算の配分(目安)も付けられる広告グループごとに選べる
届ける相手オーディエンス シグナル(厳密な指定ではない)。デバイス・年齢・性別では絞れる届ける相手を指定する。類似セグメントも使える
自動で作られる動画アセット グループの単位で、自社の動画を入れると止まる(確実に止めるには、アセット グループごとに、横向き・縦向き・スクエアの向きごとに1本ずつ)広告ごとに、設定で有効・無効を切り替えられる

表の出典: Google広告ヘルプ「P-MAX に関するよくある質問への回答」「デマンド ジェネレーション キャンペーンについて」「オーディエンス セグメントについて」「自動生成動画広告について」「既存のキャンペーンを使用して、設定時にデマンド ジェネレーション キャンペーンを事前入力する」「チャネルの優先順位付けと予算配分について」「デマンド ジェネレーション キャンペーンのチャネル コントロール」「Google 広告の 2025 年のハイライト」「すべての業種向けの P-MAX キャンペーンの最適化のヒント」(いずれも2026年10月時点)

Googleは、2つを併用してもよいとしていて、同じ表示の機会に両方の広告が出られるときは、広告ランクの高いほうが出ます。また、P-MAXをもとにデマンドジェネレーションを作る場合(事前入力)、Googleは、まだ自社を検索していない人を見つける費用を考えて、P-MAXより少し高いアクション単価(獲得単価)をすすめ、予算は多めにして、新しい予算か、P-MAXの使っていない予算の一部を使うよう案内しています。目標広告費用対効果などの価値に基づく入札戦略を使うP-MAXは、事前入力の対象外です。

当社では、状況によって変わりますが、一般の消費者向けの商材ではP-MAXを、企業向けの商材ではデマンドジェネレーションを選ぶことが多くあります。2つを同時に出したことはありません。すでにディスプレイ広告などのキャンペーンを運用している場合は、どちらも使わないこともあります。なお、Googleのディスプレイ広告のキャンペーンは、デマンドジェネレーションへの移行が進んでいます(2026年6月から、対象の広告主は移行ツールで任意に移せるようになり、今後は新しいキャンペーンはデマンドジェネレーションでのみ作れるようになる予定です)。デマンドジェネレーションの仕組みは、デマンドジェネレーションの解説でご説明しています。

P-MAXに動画を入れないと、Googleが動画を自動で作ることがある

動画を入れないと起きること

P-MAXでは、動画は必須ではありません。ただし、Googleは「P-MAX のアセット グループに動画を追加しない場合、アセット グループ内のアセットを使用して 1 つ以上の動画が自動生成される可能性があります」としています。自動で作られる動画は、通常のYouTubeの形式(長めのもの)か、YouTubeショートで出せる縦向きの形式です。

自動生成動画は自社で直せない

Googleによると、自動で作られる動画は、入れた文と画像(ネットショップの商品データを使う場合は商品の画像)をもとに、Googleが動画のテンプレート、色、フォント、音楽を選んで作ります。Googleは、これを「プロ品質の動画」としています。

一方で、自動で作られた動画は、Googleが持つ専用のYouTubeチャンネルに置かれ、Googleは「このチャンネルを管理または制御したり、自動生成動画を変更したりすることはできません」としています。元の画像や文を消したり直したりすると、その動画は配信されなくなり、新しい素材で作り直されます。どんな動画が出るかを、自社で細かく決めることはできません。

Googleは、自社で用意した動画を使う理由として、「YouTube で自動生成された動画の費用を最小限に抑えたい場合は、独自の動画アセットを使用することが特に重要です」とも書いています。

当社では、Googleが自動で作る動画に任せず、撮影・制作した動画をできるだけ用意して入れるようにしています。自動で作られた動画は、基本的に使いたくないと考えています。また、当社の経験では、動画を入れたほうが、動画の視聴回数は上がりやすくなります。

自動生成を止めるには、自社の動画を入れる

P-MAXの自動生成動画は、自社の動画を入れると止まる仕組みです。Googleは、P-MAXの自動生成動画をアセット グループの単位で扱っていて、「独自の動画をアップロードすると、自動生成動画広告は自動的に無効になります」と説明しています。Googleは最適化のヒントで「自動生成された動画を停止するには、必要なすべての向きで少なくとも 1 つのカスタム動画をアップロードする必要があります」とも書いているため、自動生成を止めたいアセット グループごとに、横向き・縦向き・スクエアの3つの向きで、自社の動画を1本ずつ入れておくのが確実です。

自動生成動画と似た機能に、動画拡張があります。動画拡張は、入れた横向きの動画から縦向きやスクエアの版や、短い版をGoogleが作る機能で、自動生成動画とは別のものです。動画拡張は、キャンペーンの設定(アセットの最適化の「動画」)で、オフにできます。

Googleのデータ(2022年11月)では、向きの違う動画(横向き・縦向き・スクエア)をそれぞれ1本以上入れた広告主は、横向きの動画だけの広告主より、YouTubeでのコンバージョン数が20%多かったとしています。

P-MAXに入れる動画の向き・長さ・本数

動画の向きと長さ

Google広告ヘルプでは、横向き(16:9)・縦向き(9:16)・スクエア(1:1)の動画を各1本以上入れることをすすめています(必須ではありません)。入れられるのはすべての向きを合わせて最大15本で、長さは10秒以上です。YouTubeショートに出すには、10〜60秒の縦向きの動画が1本以上要ります。動画のベスト プラクティスのページでは、各向き3本以上・10〜60秒をすすめています。推奨の画質は1080p(フルHD)で、推奨のサイズは横向き1,920×1,080、縦向き1,080×1,920、スクエア1,080×1,080です。

出典: Google広告ヘルプ「P-MAX キャンペーンの動画アセットについて」「P-MAX キャンペーンの動画アセットに関するベスト プラクティス」「最適化のヒント」(いずれも2026年10月時点)

当社がP-MAXやデマンドジェネレーションに入れる動画は、今は横向きがいちばん多く、最近はスクエア(正方形)も多めに使っています。スクエアは、縦向きの面にも横向きの面にも合わせやすく便利だからです。自動生成を確実に止めるには3つの向きをそろえておきたいため、横向きとスクエアに、ショート用の縦向きを足して3つそろえる形が現実的です。

入れた動画は、2〜3週間ほどたったら、広告の有効性と、アセット グループの状態を確かめ、成果の低いものを差し替えるかを見るよう、Googleは案内しています。

P-MAXの動画の用意の仕方

1回の撮影から横向き・縦向き・スクエアを作る

3つの向きを別々に撮ると、そのぶん費用がかかります。当社では、1回の撮影から、縦向き・横向き・スクエア・長さ違いの版を同時に書き出せるため、向きごとに作り直す費用を抑えられます。当社の目安では、YouTube広告に使う標準的な動画(縦型と横型の同時書き出しを含む)の制作は50万〜99万円です。

向きを変えるときは、画面の切り抜き方だけでなく、演出まで手を入れることがあります。当社が制作した秋田書店様のモーションコミックの動画では、通常の比率の版のほかに、縦向き(9:16)とスクエア(1:1)の版も作り、サイズの変更に合わせて演出も一部変えました。実績ページに広告での配信は書かれていませんが、向きの違う版を作るときの例です。

1回の撮影から版を作り分ける考え方はSNS動画広告の作り方の解説で、縦向きの動画の作り方はYouTubeショート動画広告の出し方と、成果を分ける縦型クリエイティブの作り方でご説明しています。広告の費用の全体は、YouTube広告の費用の解説でご紹介しています。

手持ちの動画を使う方法

すでに動画がある場合は、それをP-MAXに入れられます。Googleによると、自社のYouTubeチャンネルを作ったりリンクしたりしなくても、キャンペーンの作成時に動画ファイルを直接アップロードでき、その動画はGoogleが管理するハウス チャンネルに置かれます。ただし、ハウス チャンネルに置いた動画は、YouTube アナリティクスで見たり、カスタムのサムネイルを付けたりできません。

手持ちの動画が横向きだけの場合は、縦向きとスクエアの版を作り足すと、3つの向きがそろいます。Googleのアセット ライブラリにある動画制作ツールで、動画を作ることもできます。

P-MAXの設定の流れと、配信後に見るもの

P-MAXの設定は、キャンペーンの目標を選び、予算と入札戦略を決め、アセット グループに素材を入れ、オーディエンス シグナルを足す流れです。あわせて、問い合わせや購入を数えるためのタグ(コンバージョン トラッキング)をサイトに入れます。入札戦略は、件数を増やしたいなら「コンバージョン数の最大化」、売上の額を重視するなら「コンバージョン値の最大化」を選び、必要に応じて目標の獲得単価や費用対効果を足します。

学習の期間について、Googleは場面ごとに次のように案内しています。

場面Google広告ヘルプの案内
新しいキャンペーン最低6週間は実施する。この期間中は頻繁な変更を避ける
予算・入札・素材を大きく変えた後1〜2週間(または少なくとも1回のコンバージョンのサイクル)待つ
入れた動画や画像の評価2〜3週間ほどたったら確かめる

表の出典: Google広告ヘルプ「最適化のヒント」「P-MAX キャンペーンの動画アセットについて」(いずれも2026年10月時点)

当社が配信を始めて最初に見るのは、配信面の偏りと、予算の消化です。P-MAXでは、チャネル パフォーマンス レポートで面ごとの成果を、検索語句レポートで出た検索の語を確かめられます。広告が出たサイトや動画のレポート(プレースメント レポート)もありますが、Googleは、成果の評価ではなくブランドを守るための確認に使うよう案内しています。

動画を入れた効果は、P-MAXの「アセットのテスト」で測れます。動画を入れた配信と入れない配信に分けて比べるテストで、入れない側では、自社の動画も自動で作られた動画も出ません。

P-MAXの料金と予算の考え方

Googleは、P-MAXの作成と運用に初期費用はかからないとしています。費用は面ごとに決まっていて、YouTubeのインストリーム広告は表示に対して、Discoverなどの画像の広告と、検索・ショッピング・ディスプレイの広告はクリックに対して、Gmailの広告は広告を開くクリックに対してかかります(サイトへ移る2回目のクリックには費用はかかりません)。これらの課金のしかたは、入札戦略によって変わりません。Googleマップの広告だけは、入札戦略と広告の形で変わります。来店や店舗での販売を重視する入札では、マップの検索はクリックに、プロモーション用のピンは表示に対してかかり、ローカル アクションを重視する入札では、すべてクリックに対してかかります。

予算は、ふつうは1日の平均予算で決めます(期間全体の総額を決める「キャンペーンの合計予算」も選べます)。1日の平均予算で決めた場合、ほとんどのキャンペーンで、1日の費用の上限は平均予算の2倍、1か月の費用の上限は30.4倍です。キャンペーンを作るときには、アカウントの履歴などから、1日の予算の推奨額が最大3つ(低・中・高)表示されます。

YouTube広告の広告費・運用代行費・制作費をまとめて見積もる方法は、YouTube広告の費用の解説でご説明しています。

P-MAXでよくある質問

P-MAXとは何ですか?

1つのキャンペーンで、検索、YouTube、ディスプレイ、Discover、Gmail、マップなど、Google広告のすべての配信面に広告を出せるキャンペーンです。設定した目標に合わせて、どこに、誰に、どの素材の組み合わせで出すかを、GoogleのAIが決めます。2021年11月に、世界のすべての広告主に提供が始まりました。

P-MAXのメリット・デメリットは?

メリットは、1つのキャンペーンでGoogleのすべての配信面に出せ、入札と素材の組み合わせを自動で最適化できることです。デメリットは、配信面や届ける相手を細かく決めにくいこと、新しいキャンペーンは最低6週間続けるよう案内されていること、動画を入れないと、Googleが作った直せない動画が出る場合があることです。当社では、ブランドの見せ方を厳密に守りたい場合と、企業向けの商材ではおすすめしていません。

P-MAXの料金はいくらですか?

初期費用はかからず、予算は自社で決めます。費用は面ごとに、表示かクリックに対してかかります(Googleマップの広告は入札戦略でも変わります)。1日の平均予算で決めた場合、1日の費用は平均予算の2倍まで、1か月は30.4倍までが上限です(ほとんどのキャンペーンの場合)。動画を自社で用意するなら、その制作費が別にかかります。

P-MAXとはどのような運用方法ですか?

目標と予算を決め、アセット グループに文・画像・動画を入れ、オーディエンス シグナルで届けたい相手の手がかりを渡し、配信の判断はGoogleのAIに任せる運用です。新しいキャンペーンは最低6週間は続け、その間は頻繁な変更を避けます。当社では、配信面の偏りと予算の消化を最初に確かめます。

まとめ: P-MAXは動画を自社で用意してから始める

P-MAXは、1つのキャンペーンでGoogle広告のすべての配信面に広告を出し、配信の判断をGoogleのAIに任せる仕組みです。2025年以降、除外キーワードや検索語句・チャネル別のレポートなどで、中身を確かめやすくなりました。

動画は必須ではありませんが、入れないとGoogleが自動で動画を作ることがあり、その動画は自社で直せません。自動生成を止めるには、アセット グループごとに、横向き・縦向き・スクエアの3つの向きで自社の動画を入れておくのが確実です。当社では、一般の消費者向けの商材ではP-MAXを、企業向けではデマンドジェネレーションを選ぶことが多く、撮影・制作した動画をできるだけ用意して入れています。

当社の動画広告・リスティング広告の制作・運用代行サービスでは、P-MAXの設定と運用から、3つの向きの動画の制作までをまとめてお引き受けしています。動画の制作だけのご相談は、WebCM・テレビCMの動画制作のページをご覧ください。

山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

20年以上にわたりオンラインマーケティング、オンライン広告業界に身を置き、数々の新規サービスや新規事業の立ち上げと事業運営、会社経営に携わる。2021年に動画制作から動画広告、動画マーケティングまでを総合的に提供する株式会社VIDWEB(ビッドウェブ)の代表取締役に就任。

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