YouTuber(ユーチューバー)とは、YouTube上に自作動画をアップロードし、一定の広告収入を得ている個人や組織を指す総称です。
YouTuberという言葉は和製英語で、英語圏では「YouTube Personality」「YouTube Celebrity」「YouTube Stars」などと呼ばれていました。しかし現在では、英語圏でもYouTuberという言葉が広く浸透し一般的に使用されています。
職業としてのYouTuberの認知度
職業としてのYouTuberは、2019年に学研ホールディングスが行った「将来つきたい職業ランキング(男子)」で1位となったことからも、若年層を中心に職業としての認知度が高いことが伺えます。
このランキングはテレビ番組やニュースで話題となったことで、動画をあまり見ない層に対してもYouTuberが職業であるという認識が広がりました。
YouTuberが収入を得る仕組み
ここではYouTuberの主な収入源を6つ紹介していきます。
YouTubeパートナープログラム(YPP)
自作した動画に広告を挿入し、広告が一定時間再生されるか広告がクリックされることで収益が発生します。
YouTubeパートナープログラムで収益を得るには、「広告掲載に適したコンテンツのガイドライン」に準拠したYouTubeコンテンツを作成することに加えて以下の参加条件を満たす必要があります。
- チャンネル登録者が1,000人以上であること
- チャンネルの過去12ヶ月間の総再生時間が4,000 時間以上であること
企業案件
企業案件とは、企業から商品やサービスのプロモーション依頼を受け、動画内で紹介することです。
企業が依頼するチャンネルは登録者数が10万人以上のYouTuberであることがほとんどです。
企業案件の相場は、チャンネル登録者数×約1.5円が目安とされていますが、商材によっても大きく異なります。
アフィリエイト
動画の説明欄やチャンネルの概要欄に、関連する商品のアフィリエイトリンクを掲載し、アフィリエイト収入を得るという方法もあります。
動画内で取り上げた商品やサービスのURLを説明欄に記載し、そのリンク経由で商品が売れるたびに報酬が得られる仕組みとなっています。
イベント開催やグッズ販売
固定のファンがついているYouTuberは、イベントの開催やグッズ販売で収入を得ているケースもあります。
YouTuberが自らデザインしたTシャツを販売したり、歌手やバンドなどの音楽系YouTuberならライブを開催することで収入を得ることができます。
YouTubeチャンネルメンバーシップ
YouTubeチャンネルメンバーシップとは、ユーザーが好きなYouTuberを支援できるシステム(月額課金制)のことです。
YouTuberは、ユーザーに課金された金額の30%を報酬として受け取れる仕組みで、比較的安定した収入源といえるでしょう。
YouTubeチャンネルメンバーシップを利用するための条件は下記の通りです。
- 18才以上であること
- チャンネル登録者が3万人以上であること
スーパーチャット
スーパーチャットは、視聴者がライブ配信中のYouTuberにお金を寄付(投げ銭)できるシステムです。
YouTuberのライブ配信中に視聴者がお金を寄付すると、YouTubeへの手数料を差し引いた約70%がYouTuberの収入となります。
視聴者は最大5万円まで寄付することができ、スーパーチャットだけで月数百万円稼ぐYouTuberも存在します。
スーパーチャットを利用するための条件は下記の通りです。
- 18才以上であること
- チャンネル登録者数が1,000人以上であること
- 過去12ヶ月の再生時間が4,000時間以上であること
YouTuberの作業内容
YouTuberの作業内容は、基本的には
- 企画
- 動画撮影
- 編集
- アップロード
の4つがメインとなります。
企画からアップロードまですべて自分で行うYouTuberもいれば、編集だけ動画制作会社などに委託しているYouTuberもいます。機材についてはスマートフォン一台で撮影から編集を行うYouTuberもいれば、プロレベルの撮影機材や編集ソフトを使いこなすYouTuberも存在します。