1分の動画制作の相場はどのくらい?費用を抑えるコツも紹介

動画制作
公開日:2022年12月2日 / 最終更新日:2023年11月21日
1分の動画制作の相場はどのくらい?費用を抑えるコツも紹介
著者紹介
VIDWEBコラム編集部
VIDWEBコラム編集部

動画制作を制作会社やクリエイターに依頼するとき、制作費用の相場がどのくらいなのかは気になるポイントかと思います。この記事では、1分間や3分間など、よくある長さの動画制作費用の相場をまとめてご紹介します。動画制作費は、実際には長さだけで決まるものではありませんが、目安として参考にしてください。

動画制作にかかる費用の内訳

はじめに、動画制作費用を構成する要素を知っておきましょう。企業によって見積書の項目などは異なりますが、一般的には以下のような内訳で構成されています。

企画・構成費

動画のストーリーや構成などの企画立案・提案にかかる費用です。制作スケジュールを管理する進行管理費や、ディレクション費・演出費などの項目で費用が発生する場合もあります。プロデューサーやディレクターなどが行うプロジェクト全体の企画や管理にかかわる作業に対して発生します。

撮影費

撮影にかかわる機材費・人件費などの費用です。実写の撮影がある場合、一般的にカメラマンなどの技術スタッフ費、カメラ・照明・音声などの機材費がかかります。これらは必要なスタッフの人数や機材によって変動します。そのほか、撮影内容によってキャスト出演費、ヘアメイク費、スタイリスト費、スタジオレンタル費、美術費などが発生する場合もあります。

編集費

映像や音声の編集にかかわる費用です。編集スタッフの人件費、編集機材や編集スタジオのレンタル費などが主な内訳です。音声の編集作業(MA)には、ナレーション費、素材費、音楽効果費などが発生する場合もあります。

その他費用

上記以外にも撮影内容や必要な作業内容によって費用がかかります。遠方の撮影では、交通費、宿泊費、車両費などがかかる場合があります。またCGアニメーションが必要な場合はCG制作費が必要です。

動画制作費用の内訳や制作後に発生する費用の詳細は、こちらの記事も参考にしてください。

1分の動画制作費用の相場は?

1分の動画制作費の相場を紹介します。動画の種類によって相場が異なるため、実写アニメーション・3DCGの3つのカテゴリに分けました。実際には、動画制作費用は動画の長さだけで決まるものではなく、内容によって変動するため、あくまで目安として参考にしてください。

動画の種類動画制作費の相場・目安
実写40万円~100万円
アニメーション40万円~70万円
3DCG100万円~200万円

3分の動画制作費用の相場は?

次に、3分の動画制作費の相場を紹介します。1分間の動画と比べて動画の長さが3倍になると、制作費用も単純に3倍になるというような仕組みではありません。動画制作費用は動画や撮影の内容によって変動するため、コストダウンのポイントは後述の「動画制作の費用を抑えるコツ」をご覧ください。

動画の種類動画制作費の相場・目安
実写40万円~200万円
アニメーション40万円~200万円
3DCG100万円~300万円

【予算規模別】動画制作の事例

前項では1分や3分の動画制作費用の相場を紹介しましたが、ご覧のように費用には幅があります。どのくらいの費用をかけるとどんな動画を制作できるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで、以下では動画制作の事例を予算規模別にご紹介します。「50万円以下」「50万円〜100万円」「100万円〜300万円」「300万円以上」の4つの大まかな予算規模での制作事例をご覧ください。

予算50万円以下の1分の動画事例

株式会社コガネイ様 オリゴ糖高純度・大量化学合成紹介動画

化学合成の仕組みを説明する内容を、アニメーションやグラフィックを付加した動画にすることでわかりやすく表現しています。ナレーションの収録も行っています。

予算50万円~100万円の1分の動画事例

住友電気工業株式会社様 Lynx製品紹介海外向けPR動画

海外での展示会出展やお客様への説明時の使用を想定した製品PR動画です。製品カットを中心とした実写の撮影素材に、テロップやアニメーションを加えています。実写で作業シーンを見せることで、取り付け・組み立てなどの作業性の良さをわかりやすく表現しています。

予算100万円~300万円の1分の動画事例

Arithmer株式会社様 海外ネットワーク紹介動画

AI・IT技術を創造するArithmer株式会社様の海外ネットワークを紹介する動画です。グローバルなネットワークを表現するため、世界の各都市の映像素材とグラフィックを組み合わせています。有料素材をうまく活用し、アレンジを加えて効果的な表現を生み出した好例です。

予算300万円以上の1分の動画事例

SONY様 オーディオ製品ブランディング動画

クラシックの本場であるドイツ・ベルリンで、4Kフォーマットで撮影した動画です。海外で撮影する場合には、一般的な動画制作費用に加え、ロケ地リサーチ、現地スタッフの手配、渡航・宿泊費などでプラスアルファの費用がかかります。また、プロジェクトをスムーズに進行するためにも海外撮影が得意な動画制作会社を探して依頼する必要があります。

動画制作の費用が高くなる要因は?

適切なコストで動画を作るためには、動画制作の費用が変動するポイントを知っておくことも大切です。

一般的には、撮影にかかわる人件費が増えると動画制作費用も高くなります。また、機材費、レンタル費などの実費が発生する項目もコスト増につながります。以下の項目では、コスト増につながる要因の一例を紹介します。

人件費がアップする要因

  • 撮影の時間・日数が多くかかる
  • 編集に時間・日数が多くかかる

機材費、レンタル費、出演費などの実費がアップする要因

  • 動画の構成上、カメラや照明、音声収録などの機材が多く必要
  • タレント、モデル、ナレーターなどのキャスティングが必要
  • ロケ会場などのレンタル費用が必要
  • 海外ロケ、地方ロケなどでスタッフの移動費・宿泊費が必要

その他の動画制作費用がアップする要因

  • 3DCGが必要(制作期間が長くかかる、CG会社に再委託が必要な場合もある)

動画制作費用は発注先によっても変わる

また、動画制作費用の相場は発注先によっても変わります。動画の用途や求めるクオリティに応じて依頼する先を選択するのも制作費用を抑えるポイントです。

広告代理店

商品・サービスのプロモーション戦略全般を企画・コーディネートし、テレビCMからプロモーション動画まで幅広く手掛けるのが総合広告代理店です。費用相場はもっとも高い傾向にあり、総合的なプロデュースを求める場合や有名タレントをキャスティングしたい場合、ハイクオリティな動画を制作したい場合などに向いています。

動画制作会社

小規模から大規模までさまざまな会社があります。費用相場も幅広く、作りたい動画の内容によって適切な制作会社を選ぶ必要があります。ただし、制作に携わるクリエイターと直接やりとりできる場合が多いため、予算や目的を伝えたうえで相談はしやすいでしょう。

フリーランス(個人)のクリエイター

クラウドソーシングサービスなどを活用し、企業に属していない個人の動画クリエイターにも制作を依頼できます。費用相場はもっとも安く、できるだけ費用を抑えたい場合に向いています。実績やスキルがわかりにくいなどの難点はありますが、信頼できるクリエイターと出会うことができればコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

動画制作の費用を抑えるコツ

制作費用をできるだけ抑えながら、目的にあった動画を作るにはどうすればいいのでしょうか。具体的な対策をご紹介します。

撮影の時間・回数・場所を少なくする

撮影にかかる時間・回数・場所が削減できれば、スタッフの人件費や機材費を抑えられます。実際の撮影での効率的なスケジュールは制作会社が組み立てますが、予算オーバーした場合には発注者の意向を聞きながら、コストアップにつながる工程を削る必要があります。

予算に合わせて撮影内容を調整しなければならない場合、発注者はどのシーンの優先順位が高いか、どのシーンが削れるかなどを答えられるようにしておくとよいでしょう。

アニメーションを活用する

アニメーションを活用することで撮影費やキャストの出演費を抑えられます。また、編集段階で修正が必要になった場合も再撮影が不要なため、実写に比べて修正費用が抑えられます。

ただし、ここでいうアニメーションは動画編集ソフト上で制作できる範囲で、図や静止画キャラクターなどのモチーフに動きをつける程度の簡易的なものです。テレビアニメのような本格的な手書きアニメーションの制作には人手が多く必要となり、高額な制作費用がかかります。

素材を有効活用する

インターネット上には風景やCGなど、無償または有償で汎用的な動画素材を提供しているサービスが多くあります。プロ向けの素材提供サービスで代表的なのはAdobe Stock(アドビストック)、amana images(アマナイメージズ)、Aflo(アフロ)などです。このようなサービスで提供されている映像素材をうまく活用することで、撮影やCG制作などにかかる費用を減らせます。

出演者を自前で用意する

モデルやタレントなど出演者の費用も実費としてコストに直結する項目です。動画の目的にもよりますが、自社商品・サービスの紹介動画や採用動画などを制作する場合、社員が出演する演出にして出演費を削減する方法もあります。

また最近では、ナレーションも音声合成ソフトなどで代替する場合があります。説明が必要な動画をたくさん制作する場合などには、ナレーターの出演費、スタジオ収録費などの削減につながります。

伝えるメッセージを絞る

動画のなかで伝えたいメッセージが複数あると、動画は長くなり、演出や編集も複雑になりがちです。本記事で目安としている1分間の動画であれば、伝えるメッセージは1つ〜最大3つ程度が適切です。1つの動画に情報を詰め込みすぎないことは、わかりやすい動画を作るうえでも、制作費を抑えるうえでも大切です。

動画制作のコストを抑えるポイントは、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ:制作費相場やコストダウンのコツを知って効率的な発注を

動画制作費用は動画の長さによって決まるわけではありませんが、この記事では目安として1分、3分の費用相場をご紹介しました。とくに動画制作は発注先によっても、内容によっても費用が変動するため、大まかな目安がわかることで予算が立てやすくなるでしょう。

また、動画制作費が変動するポイントやコストダウンのコツを知っておけば、より効率的な発注ができるはずです。実現したいことの優先順位を考えて制作会社に相談し、予算内で満足できる動画を制作しましょう。

著者紹介
VIDWEBコラム編集部
VIDWEBコラム編集部

VIDWEBコラムは、全世界の厳選された高いスキルを持つプロフェッショナルと連携し、国内のみならず海外でもリーズナブル且つ高品質な動画制作が可能な動画クラウドサービスを提供している「株式会社VIDWEB(ビッドウェブ)」が運営している「動画制作」「動画マーケティング」「オンラインマーケティング」「オモシロ情報」等に関連したトピックを取り扱うメディアです。

動画制作のサービス資料をダウンロードする

VIDWEB(ビッドウェブ)では映像クリエイターと連携してリーズナブルで高品質な動画制作を提供しています。

サービス資料

株式会社VIDWEBの動画制作、動画マーケティングに関して分かりやすく説明した資料になります

動画制作の相談する