動画制作の料金・相場・見積もりの内訳を丁寧に解説 動画制作の料金が決まる仕組み

動画制作
公開日:2020年7月16日 / 最終更新日:2023年4月11日
動画制作の料金・相場・見積もりの内訳を丁寧に解説 動画制作の料金が決まる仕組み
監修者紹介
水町直人
水町直人 プロデューサー

大学卒業後、CM制作会社、テレビ番組制作会社、WEB動画制作会社を経て現在に至る。クライアントの持つ課題に対し、「発想力+チーム力」を活かしたプランニングや、マーケティングの知見を活かした企画に定評。 自身も数多くの演出をしてきた経験を基に、企画プランを実現するために最適なチームを編成した映像制作は高い評価を得ている。ブランディング戦略や、コンテンツを軸としたコミュニケーションデザイン(コンテンツマーケティング)を得意とする。

動画制作・映像制作を専門業者に依頼したいと思っても、動画制作会社によっては見積もり金額が全然違うため、相場がつかめずどこに依頼して良いのか分からないという方は多いのではないでしょうか。

なぜ動画制作会社によって、または動画の種類によって料金体系や見積料金が違ってくるのでしょうか。

今回は、わかりにくい動画制作の相場や料金体系、内訳について動画の解説します。動画制作会社やフリーランスの動画・映像クリエイター(個人クリエイター)への発注や見積もりをとりたい方は本コラムで費用算出の考え方を身につけると良いでしょう。

動画制作にかかる費用相場

動画にはインタビュー撮影や会社紹介などさまざまな種類があり、それぞれ料金相場も変わってきます。まずは種類別のざっくりとした料金相場を把握しておきましょう。

動画の種類料金
インタビュー動画20万円~50万円
セミナー・イベント動画20万円~50万円
web動画(広告動画や新入社員に向けた研修動画など)20万~100万
会社紹介・PR動画50万円~400万円
テレビCM50万~
アニメーション動画20万~100万

上記で紹介した費用相場はあくまでも目安として押さえておいてください。撮影規模やスタッフ数、編集内容によっても料金は変動します。

動画の種類別に相場が違うのは、それぞれの動画によって撮影時間や機材、編集作業量などが変わってくるためです。

例えばセミナー動画は1時間以上の動画になることも多く、映像の途中に資料を挟んだり字幕を入れたりしますが、特殊なカメラで撮影したり手の込んだ編集はしないことがほとんどです。

したがって、動画制作料金は長い動画尺の割に安いこともあります。反対にテレビCMは短い時間で視聴者に印象付けるため、さまざまな工夫を凝らした構成や編集、タレントのキャスティングなどをすることが多いことから、尺が短くても制作料金は高くなる傾向にあります。

動画・映像制作の費用や相場については以下のページも参考になります。

動画制作料金の主な構成要素

ここでは、動画制作料金を構成する要素を大きく4つに分けて解説します。

これらを頭に入れておくことで、見積書の内訳を見る際に何にどれだけ費用が掛かっているか、料金は適切かどうかが把握しやすくなるでしょう。
以下では一般的なビジネス向け動画制作の中心価格帯を目安として解説していきます。

料金の目安となる動画の前提条件
ざっくりと以下のような条件だと仮定し、料金相場を解説していきます。

  • とある中堅企業の製品紹介PR動画
  • 動画の長さは5分前後
  • 撮影日数1日
  • 東京都内の動画制作会社に依頼した場合
  • 制作した動画は自社ウェブサイトやYouTubeに掲載予定

企画・構成費

企画・構成

動画制作の中で一番重要とも言える部分です。
企画・構成費はどんな動画を作るにしても必ず必要な項目で、下記の費用が含まれており相場は10万~50万円となります。

項目概要相場
企画・構成費ヒアリングを元に動画の骨組みを決めるための費用3万~20万
ディレクション費動画制作を取り仕切るディレクターの人件費5万~25万
進行管理費スケジュール管理などにかかる費用制作費の10%程度

企画・構成費

動画のコンセプト、ストーリー、尺を決めるほか、見た人にどんな印象を与えたいか、アニメーションは使うのか、キャスティングの有無など事細かな企画を練るためにかかる費用が企画・構成費となります。

ディレクション費

ディレクション費とは、動画制作に欠かせない存在であるディレクターの人件費です。ディレクターはカメラマンや照明・録音スタッフなどに指示を出し、動画制作の進行を取り仕切る大事な役割を担っています。

進行管理費

打ち合わせ・撮影・編集などのスケジュールを管理するための費用が進行管理費です。動画制作会社によってはディレクション費と合算されているところもあります。

撮影技術費

ロケ・撮影

撮影が必要な動画制作の場合は下記の費用が発生します。相場は10万~50万円です。

※アニメーションやモーショングラフィックスなどの撮影を必要としない動画の場合、撮影技術費は発生しません。

項目概要相場
カメラマンなど技術スタッフ費カメラマン、照明、録音スタッフにかかる人件費5万~100万
機材費カメラ、照明機材、音声収録機材など撮影に必要な機材にかかる費用5万~50万
キャスト費役者、タレント、モデルなどの出演料としてかかる費用5万~30万
ヘアメイク費ヘアメイクにかかる費用5万~10万
スタイリスト費スタイリストにかかる費用5万~10万
収録スタジオ費収録スタジオをレンタルするのにかかる費用5万~10万
美術費撮影に使うセットや小道具を制作、またはレンタルするのにかかる費用必要に応じて

カメラマンなど技術スタッフ費

カメラマンや技術スタッフの人件費のことですが、動画の規模によってスタッフ数とスタッフの拘束時間が変わるため、相場にかなりの差があります。

また、カメラマンのスキルによっても単価が異なります。ハンディカメラを使った簡単な撮影の場合は費用は安くなりますが、高度なスキルが必要となる撮影では費用が高くなります。

機材費

カメラや照明機材など、撮影で使う機材にかかる費用のことです。機材のグレードによって価格の差が大きく変動します。ドローンやアクションカメラを使う場合は通常の撮影より費用も上がります。

キャスト費

動画に出演する演者にかかる人件費のことです。もちろん演者をキャスティングしない動画の場合はキャスト費はかかりません。

スタイリスト費・ヘアメイク費

出演者の衣装やヘアスタイルを整えるスタッフの人件費です。動画制作会社によっては衣装代も含まれていることがあります。

収録スタジオ費

収録スタジオ費は、撮影するスタジオをレンタルするのにかかる費用です。

最近では収録スタジオを完備している動画制作会社もあり、収録スタジオ費がかからないケースもあります。

美術費

動画内で使うセットや小道具を制作するのにかかる費用のことです。また、小道具を専門に扱う業者からレンタルする場合もあり、その際のレンタル料も美術費として計上されます。

編集技術費

動画編集

編集技術費も企画・構成費と同じく動画制作に必ずかかる費用です。
編集技術費には下記の費用が含まれており、料金相場は10万~50万円です。

項目概要相場
動画編集費編集スタッフの人件費5万~50万円
ナレーション費ナレーターにかかる人件費3万~10万
素材費静止画やイラストなどの素材購入にかかる費用必要に応じて
音楽効果費BGMにかかる費用3万~15万

動画編集費

撮影した動画素材から必要なカットを並べたり、テロップやエフェクトを挿入する動画編集スタッフの人件費のことです。動画編集費は動画の尺が長ければ長いほど編集にも時間がかかるため、料金が高くなります。

ナレーション費

ナレーターの人件費のことです。有名なナレーターにナレーションを依頼する場合は料金も高くなります。

素材費

動画に挿入する静止画やCG、アニメーションの素材購入にかかる費用です。
自分で素材を用意する場合やフリー素材を使えば素材費はかかりませんが、場合によってはチープな印象を与えかねません。

素材費は編集費と合算されている場合もあります。

音楽効果費

BGMや効果音の購入にかかる費用のことで、JASRACが管理しているアーティストの楽曲を使用する場合は、使用料が別途かかります。また、オリジナルのBGMを作る場合も制作費が別に発生します。

その他費用

上記以外にも撮影に関わる費用があります。

項目概要相場
移動交通費撮影場所までの移動にかかる費用実費分
宿泊費撮影が連日続く場合のスタッフの宿泊費用実費分
車両費撮影場所に機材を運ぶための車両費用実費分

移動交通費と宿泊費に関しては、スタッフの人数分が可算されるため撮影に関わるスタッフが多ければ多いほど料金も高くなります。

動画制作料金・見積もり金額が変動する要因

上記の相場を見ると、最低価格と最高価格の差がかなり大きいと言うことがお分かりいただけると思います。

いろいろな動画制作会社のHPを見ても相場にバラつきがあるため「これでは自分が作りたい動画がいくらになるかわかならい」と思ってしまう方は多いはずです。

動画制作の主な費用は「人件費(技術費)」と「機材費」の2点からなっていますが、動画制作料金・見積もり金額が変動する主な要因をいくつかリストアップしてみました。

  • 動画の長さ
  • 撮影日数・時間
  • カメラの台数
  • スタッフなどの制作に関わる人数
  • タレントやモデルの有無
  • ロケ会場のレンタル費
  • CG・アニメーションの有無

例えば大規模な撮影の場合、カメラマンやアシスタントの人数も増えるため、その分人件費がかさみます。また、大規模な撮影になればなるほど撮影日数や時間、カメラの台数、ロケ会場のレンタル費などが増していく傾向にあります。

さらに、有名な演者・タレント・モデルなどを起用するとキャスティング費も高くなります。有名人を起用することが多いテレビCMの相場は、50万から場合によっては数千万円と費用の幅がかなり大きくなります。

そのため、動画制作にかかる費用を設定する際は、どのような規模の動画を制作するか、どのようなクオリティを目指すか考えることが大切です。

動画制作料金のコストを抑える4つのポイント

動画の長さや撮影日数・時間、カメラの台数、スタッフなどの制作に関わる人数など、さまざまな要因により動画制作料金が変動することがわかりました。それでは、動画制作料金のコストを抑えるにはどうすればいいのでしょうか。動画制作料金のコストを抑えるポイントは以下の通りです。

  • フリーランス(個人)に動画制作を依頼する
  • アニメーション動画を活用する
  • 素材を自社で用意する
  • VIDWEBの海外ネットワークを活用する(海外撮影・海外ロケの場合)

以下でそれぞれのポイントの詳細について確認していきましょう。

フリーランス(個人)に動画制作を依頼する

動画制作の料金を安くしたいと考えている方は「フリーランス」への依頼も視野にいれると良いでしょう。

フリーランスや個人の動画・映像クリエイターを上手に活用することで、動画制作会社に外注するよりも安く動画制作をすることができるケースもあります。

しかしながら、フリーランスに依頼する際は、外注管理や発注のコストが思ったよりかさんでしまったり、品質のバラつきが生じたりなどのデメリットがあることを正しく理解する必要があります。

フリーランスの動画・映像クリエイターに依頼するメリットもデメリットを把握した上で、自社にとって最適な方法で動画制作を行いましょう。

クラウドソーシングを利用したフリーランス活用について詳しくは以下の記事を参照してください。

アニメーション動画を活用する

動画制作のコストをなるべく抑えたい方は、アニメーション動画を活用することをおすすめします。アニメーション動画は、商品やサービスのイメージやストーリー、歴史などを視聴者にわかりやすく伝えるために用いられることが多いです。

実写動画とは異なり、ロケやキャスティング、撮影などが必要ないので、その分のコストを抑えることができます。また、天候に左右されずに動画制作を進められるので、正確にスケジュールを進行できます。

また、実写動画はフォーカスする内容以外の情報も目に入ってしまうので、視聴者に見てほしいポイントが伝わりづらいという特徴を持ちますが、アニメーション動画は内容にフォーカスすることが可能です。独自の世界観でストーリーを展開できるので、視聴者に最後まで動画を見てもらいやすい傾向にあります。

以上の特徴から、他社との差別化を図りたい企業や、ユニークなコンテンツマーケティングの手法を探している企業から注目を集めています。

素材を自社で用意する

動画素材を自社で用意することで、動画制作にかかるコストを抑えることができます。すでに素材があるのでアニメーション動画と同様にロケやキャスティング撮影にかかる費用を省けるためです。

通常、動画制作は企画、スタッフ・ロケ撮影手配、動画撮影、動画編集の流れになりますが、動画素材がすでにあれば、動画制作のプロセスを短縮できます。 VIDWEB(ビッドウェブ)は、「動画制作の一部だけ依頼したい」「オンラインだけで完了させたい」などのご希望に臨機応変に対応しているので、柔軟な対応を行っている制作会社を探している企業様はサービスの詳細を確認してみてください。相談は何度でも無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

VIDWEBの海外ネットワークを活用する(海外撮影・海外ロケの場合)

海外撮影・海外ロケがあるとコストが高くなる傾向にありますが、海外に在住するクリエイターを活用することでコストを削減できます。世界中の映像クリエイターと連携しているVIDWEB(ビッドウェブ)に依頼すれば、国内での撮影と同程度の価格で海外撮影・海外ロケを実施することが可能です。

海外のフリーランスを自社で探して依頼する場合、外国語を使用して希望するイメージを説明する必要があります。しかし、VIDWEB(ビッドウェブ)を介することで、このような心配をせずに動画制作を依頼できます。

VIDWEB(ビッドウェブ)は、撮影まで最短で1週間で準備を進めることが可能で、スピーディーな対応を実現します。以下のページで海外撮影・海外ロケの動画制作実績を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

VIDWEBの予算規模別制作事例

ここでは、VIDWEB(ビッドウェブ)の予算別、価格別制作事例を確認しましょう。

〜50万円

VIDWEB(ビッドウェブ)は、撮総合型人材紹介事業や育成型人材紹介事業、転職メディア事業を展開する株式会社ワークポートの採用動画を制作しました。

複数名のインタビュー動画に人やオフィスのインサート素材を組み合わせることで、会社の雰囲気や従業員の働く様子をわかりやすく伝えています。

また、コーポレートカラーを意識的に使用し、会社のブランドイメージに合うように工夫しました。質問内容をテロップで表示しており、視聴者が理解しやすいようにしています。ワークポートの動画制作にかかった期間は2ヶ月、制作費用は50万円以下です。

50万円〜100万円​​

AI・IT技術を創造しているArithmer株式会社の事業紹介動画を制作しました。動画制作の目的は国内外のセミナーや招待講演、商談時などに使用することです。AIの最先端技術をアピールするには、アニメーションやグラフィックが効果的といえます。

実写素材にグラフィックやサウンドエフェクトなどを組み合わせることで、迫力のある仕上がりを実現しました。

また、本動画ではテロップを日本語で入力し、ナレーションは英語で収録しているので、グローバルに対応した内容になっています。

100万円〜300万円

桜美林大学の新宿百人町キャンパス紹介動画を2ヶ月で制作しました。本動画ではVIDWEB(ビッドウェブ)は企画から構成作成、撮影、編集までを担当しています。

食堂やカフェ、イベントや展示会を企画・開催できるスペースを撮影し、キャンパスの魅力が伝わる動画に仕上げました。 新しいキャンパスで学生がどのように過ごしているかが伝わりやすくなっています。

また、キャンパスの特徴であるデザイン性のある施設やカラフルな什器などを効果的に撮影することで、スタイリッシュな雰囲気が魅力的に感じられるようにしました。

さらに、ドローンを使用した撮影も行い、躍動感のあるコンテンツになっています。

300万円〜

ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社のオーディオ製品をPRする動画を制作しました。

「Music Bridges Us」というブランドコンセプトにあった動画を目指すために、ドイツの首都ベルリンで4Kフォーマットによる撮影を行いました。

ヴァイオリニストRay Chen(レイ・チェン)氏の協力のもと、オーディオ製品の魅力が最大限に伝えるように工夫しています。本動画制作に当たっては、VIDWEB(ビッドウェブ)はロケ地リサーチから手配、企画、構成、演出、編集まで一貫して対応しています。撮影スタッフにはVIDWEB(ビッドウェブ)の海外ネットワークを活かして、現地ドイツ在住のクリエイターチームをアサインしました。

相場と主な内訳をしっかり把握しておこう

今回は制作する動画の種類別に費用の相場と料金を構成する主な項目について紹介しました。相場感を身につけておくことは、動画制作会社選びで損をしないためにもとても重要です。

相場と内訳を把握しておけば、動画制作会社や個人の動画・映像クリエイターからの見積もりを正しく理解し、適正な価格で発注することが可能となります。

動画の内容や規模によって、必要な項目が盛り込まれたパッケージプランを用意している動画制作会社もあります。そのような場合でも今回紹介した相場を当てはめることで、最適なパッケージプランを選択することができるでしょう。

動画制作費用に関するご質問やご相談はVIDWEB(ビッドウェブ)にご相談ください。サービスの詳細は当社の動画制作サービス紹介ページでご確認ください。

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