YouTubeゲーム広告の事例&プロモーション動画制作のポイント

動画制作
公開日:2022年9月9日 / 最終更新日:2024年12月24日
YouTubeゲーム広告の事例&プロモーション動画制作のポイント
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VIDWEBコラム編集部
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YouTube広告でゲームを宣伝する動画を見かけることが多くなりました。YouTube動画の前後や途中で流れるゲーム広告は、ゲームのプロモーションに適した広告手法です。この記事では、ゲーム広告にYouTubeが適している理由や、効果的なゲームプロモーション動画の作り方などを紹介します。

YouTubeゲーム広告とは?

YouTubeゲーム広告とは、YouTubeで配信される動画の前後や途中で流れるゲームの広告動画のことです。ゲームを宣伝する動画を総じて、ゲームプロモーション動画と呼ぶこともあります。YouTubeではモバイルユーザーが多いため、スマートフォン向けアプリとの相性が良く、スマートフォンでプレイするアプリゲームの広告が多い傾向があります。

ゲームのプレイ画面など、魅力的なシーンを動画で見せることでユーザーはゲームに興味を持ちます。YouTubeゲーム広告は、興味を持ったユーザーをゲームの公式サイトやアプリのダウンロードページに誘導することで広告効果を得る仕組みになっています。

ゲーム広告に動画を活用するメリット

ゲームの宣伝には、動画広告が多く活用されています。ゲーム広告に動画を活用するメリットには、以下のようなポイントがあります。

ゲームの魅力やイメージを伝えやすい

ゲームの宣伝は、動きや音などを伝えることが重要なため、静止画よりも動画が適しています。動画であればキャラクターの動きや声、音楽や効果音などを通してゲームの機能や世界観をよりわかりやすく伝えられます。

短い時間に多くの情報を伝えられる

米国の調査会社、フォレスター・リサーチ社のレポートによると、1枚の写真が伝える情報量を1,000語だとすると、1分間の動画が伝える情報量は180万語に値すると言われています。

Web広告はたくさんのコンテンツのあいまに見られるもので、ユーザーが1つの広告を目にする時間はわずかです。動画は短い時間で多くの情報を伝えられるため、多様な表現で雰囲気や世界観を訴求したいゲーム広告に適しています。

視聴者の記憶に残りやすい

動画は印象的なフレーズの繰り返しや、オープニング・エンディングの引き付ける表現などで、内容をより記憶に残す工夫ができます。また、一定のストーリーや構成をパターン化することで、見た人が「あのゲームの広告だ」とすぐ認識できるようにすることもできます。

SNSなどでのシェアが期待できる

動画広告はYouTubeのほかTwitterやLINEなどのSNSにも配信できます。上記のように、動画であればゲームの魅力をより詳しく伝えることが可能です。とくに新しいゲームの発表やゲーム内のイベント告知など「旬な情報」はSNS上のトピックスとしても相性がよく、シェアが期待できます。

ゲームプロモーション動画の種類

ゲームプロモーション動画には、表現方法や構成の違いによっていくつかの種類があります。代表的なものをご紹介します。

ゲームのプレイ画面をメインにした動画

ゲーム広告動画でもっとも一般的なのが、プレイ画面をメインに構成するパターンです。実際のプレイ画面を通して、遊び方・機能・キャラクターなどゲームそのものの魅力を訴求することで、ユーザーの好奇心を喚起します。

ゲームの世界観をアニメーションや実写で表現したイメージ動画

ゲームのストーリーや世界観をアニメーションやCG、実写で表現したイメージ動画をプロモーションに活用する場合もあります。

このようなイメージ動画は、プレイ画面だけでは伝えられないゲームのコンセプトや世界観を訴求し、ユーザーの想像をふくらませる効果があります。またゲームをプレイしたときの楽しさ、爽快感などプレイヤーの気持ちを表現することもできます。

プレイアブル広告動画

プレイアブル広告とは、広告上で簡易版のゲームをプレイできる広告のことです。ついやってみたくなる仕掛けで広告の印象を深く残せます。また、近年の消費者はいかにも広告らしい表現を嫌う傾向があるため、広告の忌避感を減少する効果も期待できます。

ゲームを「お試し」で体験することで「もっとやりたい」気持ちを引き出す広告手法です。

ゲーム実況などYouTuberとのタイアップ動画

YouTubeで配信するゲームプロモーション動画は、YouTuberとタイアップして制作する場合もあります。たとえばゲーム実況の人気YouTuberとコラボレーションすることで、YouTuberのファンである「ゲーム好きな人」からの認知獲得を狙えます。

また、広告では伝えることの難しいリアルなゲームプレイの様子やコツなどを見せることで、深い興味やダウンロード後の興味の維持につなげられます。

ゲームプロモーション動画の制作のポイント

YouTube広告などに配信するゲーム広告動画を制作するにはどのようにすればよいのでしょうか。効果的なゲームプロモーション動画を作る際のコツやポイントをご紹介します。

広告のターゲットと目的を明確にする

同じゲームの宣伝でも、広告の「ターゲット」と「目的」によって適した表現は変わります。

たとえば「ターゲット」は、新規ユーザーを獲得したい場合と過去にプレイしていた人の再訪を促したい場合では、目立たせるべき場面が異なるかもしれません。「目的」も、ゲーム内のイベントへの参加を促したい場合とゲームの世界観を伝えたい場合では表現が変わるでしょう。

このように、広告のコンセプトを明らかにすることが効果的なゲーム広告動画制作の第一歩です。

複数バージョンを制作してA/Bテストする

YouTube広告を含むWeb広告は、クリック数・再生数など、広告成果のデータを取得できることが強みです。

ゲームには機能・キャラクター・音楽・ストーリーなどさまざまな切り口があり、どこにスポットを当てるかによって広告表現は無限に広がります。キャッチコピーなど表現を変えた複数パターンの動画を用意し、A/Bテストすることでより効果的な広告表現を見極められます。

冒頭でユーザーの興味を引き付ける

YouTube動画の前後・途中で流れる「インストリーム広告」は、5秒後にスキップ可能なタイプとスキップできないタイプがあります。

冒頭の数秒で興味を引き付けられなければ、視聴者は動画をスキップするか、注目せずに無意識に流してしまいます。動画のオープニング5秒間程度のあいだに一番伝えたい内容を短く、わかりやすく伝えることを意識しましょう。

プレイ画面・ボイス・テーマ音楽などゲームの魅力が伝わる素材を活かす

ゲームにはCG・音楽・ボイスなどの素材が豊富にあります。そのゲームならではの特長が活きる素材をうまく活用することで、より魅力的なプロモーション動画を作れます。

ただし、ゲーム素材を広告に活用するには二次利用の許諾が必要になることがあるため、事前に確認が必要です。

ゲーム広告動画の配信先

ゲーム広告動画の配信先はいろいろありますが、一般的には、YouTube広告、Twitter広告、LINE広告、TikTok 広告、アドネットワークを活用したディスプレイ広告などが多く使われている傾向です。

そのほか、ゲームに特化したWebメディア(ポータルサイト)やアプリなどもあり、自社のターゲット層とマッチする特定のメディアに出稿することも可能です。代表的な媒体の概要とゲームメディアの例を以下で紹介します。

  • YouTube:幅広いジャンルのコンテンツがあり、全世代の利用率が高いことが特徴。Google Play または Apple App Store のアプリのページにユーザーを誘導する広告である「モバイルアプリ インストール広告」が利用可能。
  • Twitter:10代〜20代の利用者が多く、リアルタイム性の高い情報が求められていることが特徴。
  • LINE:全世代の利用率が高い。アクティブユーザー数が多く、リーチ力が高いのが特徴。
  • TikTok :10代の利用率が多く、カジュアルな動画やバズりやすさが特徴。
  • ファミ通.com(ゲームに特化したメディアの例):国内最大級、老舗のゲーム情報総合サイト。

ゲーム広告動画の配信先にYouTubeが適している理由

YouTubeでは「ゲーム実況」が投稿動画の人気ジャンルになっています。このことからわかるように、YouTubeの視聴者層にはゲーム好きな人が多く、ゲーム広告との親和性が高いといえます。

また、YouTubeで動画を見ているシチュエーションは、仕事や勉強の合間など時間に余裕がある場合が多いと思われます。そのような状況でゲーム広告に興味を引き付けられれば、そのままダウンロードページに遷移してもらえる可能性が高まります。

このように、ユーザー属性とコンテンツを視聴するシチュエーションの観点から、YouTubeはゲーム広告動画の配信先に適しているといえます。

YouTubeゲーム広告の事例

YouTubeゲーム広告の事例をご紹介します。

「ゲームプロモーション動画の種類」でご紹介した各パターンの動画広告の事例に注目してください。

「にゃんこ大戦争」PV

ゲーム内のたくさんのプレイ画面を見せることで、展開の多様さや「やりこみ要素」の多さを訴求しています。

「ライズ・オブ・キングダム」CGアニメーションPV

古代文明の時代を舞台に、世界制覇を目指すゲームのプロモーションビデオです。プレイ画面はありませんが、本格的なCGアニメーションでゲームの世界観が見事に描かれています。

「豆腐少女」プレイアブル広告

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.joypac.doufu&hl=ja&gl=US

左右からくる豆腐に女の子が飛び乗るというシンプルなゲームがプレイアブル広告で展開されました。シンプルだからこそ、ついハマってしまうおもしろさが体験できます。

「オリエント・アルカディア」ゲーム実況タイアップ

東洋世界を巡るファンタジーRPG「オリエント・アルカディア」のPR動画です。ゲーム実況者が操作性やキャラクター編成のコツなどを解説しています。ダウンロード後のゲームの進め方がわかるため、短い広告動画で興味を持った人の「もっと知りたい」気持ちにこたえてくれる内容となっています。また、ゲームの楽しみ方がよくわかるため、ダウンロードしたユーザーの興味の維持にも役立ちます。

YouTubeゲーム広告を制作するうえでの注意点

このように多様な表現手法があるゲーム広告動画ですが、制作にあたっては注意点もあります。ゲームの広告動画を作る場合には、下記のような点に気をつけて制作するようにしましょう。

実際のゲーム内容とかけ離れないようにする

ゲーム広告のなかには、実際のゲーム内容にないプレイ画面を広告で活用し、問題になった例があります。

このようなケースは、ゲームの世界観を想像させる「イメージ動画」の一環として制作されたものだと思われます。しかし、視聴者にとって、いかにもそのようなゲーム画面があるかのように見える演出をすれば虚偽広告となってしまいます。

ゲームのプロモーション動画にはアニメーションなどを活用したイメージ動画を入れ込むことも多いと思われます。誤解を生まないためにも、実際のゲーム内容とかけ離れすぎないこと、プレイ画面とは異なることが明確にわかるようにするとよいでしょう。

ミュート状態でも内容が伝わるようにする

YouTubeやSNS上のタイムラインでは、動画広告がミュート状態で再生されるシチュエーションも多くあります。そのため、音声がなくても動画の内容がわかるようにテロップをつけるなどの工夫が必要です。

まとめ:ポイントをおさえて効果的なゲーム広告動画を制作しよう

ご紹介したように、ゲームプロモーション動画にもさまざまな表現方法があり、広告のターゲットや目的によって適した表現方法は異なります。ゲームの魅力を分析し、表現するのはもちろんですが、もっとも大切なのはユーザーの心理に寄り添うことです。

ゲームなどの趣味・余暇を楽しむ商品の場合、クリックやダウンロードを後押しするのは製品の機能やベネフィットではなく「好き」「楽しい」などのユーザーの好意が中心です。そのため、ゲームの構成要素のなかでユーザーが「楽しそう」「期待できる」と感じるポイントはどこなのかをきちんと分析し、プロモーション動画の表現に活かすことが大切です。

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