YouTubeトラフィックソースの見方を解説!流入を分析して視聴回数を増やすには

動画マーケティング
公開日:2023年6月23日 / 最終更新日:2023年6月22日
YouTubeトラフィックソースの見方を解説!流入を分析して視聴回数を増やすには
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VIDWEBコラム編集部
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「YouTubeのトラフィックソース」とは、視聴者が動画にたどり着く方法を示す指標の一つです。この記事では、分析や改善の観点から、トラフィックソースの見方や流入元についてわかりやすく解説します。視聴回数を増やすためのヒントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

YouTubeのトラフィックソースとは?

YouTubeのトラフィックソースは、視聴者がどのように動画にたどり着いたかを示す指標です。わかりやすくいうと、視聴者の動画への「到達経路」といえます。YouTubeの視聴回数や視聴者の行動を分析できるYouTubeアナリティクスでは、動画ごとにトラフィックソースを確認できます。

では、なぜYouTube動画を分析するうえでトラフィックソースは重要なのでしょうか。

YouTubeには、動画へ誘導するためのサムネイル(または動画へのリンク)を表示する場所がたくさんあります。

例えば、

  • ホーム画面や検索結果
  • ショート動画
  • YouTube広告
  • 外部ページの動画へのリンク

などです。

動画の視聴回数を増やすには、このようなさまざまな画面に表示されたリンクからユーザーを誘導することが重要です。トラフィックソースを分析することで、流入(リンクから動画へ誘導した数)が多い経路と少ない経路を見極められるため、少ない経路に対し対策を打てるようになります。

YouTubeトラフィックソースの見方・確認方法

YouTubeでトラフィックソースを確認する方法をご紹介します。

  1. YouTubeに投稿した動画を管理する「YouTube Studio」にログインする。
  2. 左側のメニューから「アナリティクス」へ移動する。
  3. YouTubeアナリティクスの「詳細」モードを表示し「トラフィックソース」のタブを確認する。
YouTubeアナリティクス トラフィックソース

上記の操作をすると、画面にはトラフィックソースの種類ごとの視聴回数を表すグラフや、トラフィックソースごとの総再生時間、平均視聴時間などを表す表が表示されます。

トラフィックソースの種類については、次の項目で解説します。

YouTubeトラフィックソースの種類

YouTubeのトラフィックソースに表示される流入元の種類は、大きく分けて「YouTube内からの流入」と「YouTube外からの流入」に分けられます。実際は詳細な項目が多数あるため、ここでは代表的な項目に絞って紹介します。

YouTube内のトラフィックソース

はじめに、YouTubeサイト内の流入元の種類を紹介します。

ブラウジング機能

視聴履歴などをもとにYouTubeが選定したおすすめの動画が表示される箇所からの流入を表します。代表的なものは、ホーム画面や登録チャンネルの画面に表示されるサムネイルです。トラフィックソースはこの「ブラウジング機能」がもっとも多くなることも少なくありません。

関連動画

動画再生ページの脇に表示される関連動画からの流入を表します。

YouTube検索

YouTube内の検索機能を使って表示された検索結果からの流入を表します。

チャンネルページ

チャンネルのページからの流入を表します。「他の動画からチャンネル自体に興味を持ったユーザー」または「チャンネル登録しているユーザー」であることが予測できます。

ショート動画

YouTubeショートといわれる縦長動画のリンクからの流入を表します。近年では、ショート動画の活用が増えており、新しい視聴者層へリーチするための有効な施策といわれています。

終了画面

動画の終了画面に表示される動画へのリンクからの流入を表します。終了画面に表示するリンクは自動的に再生される「次の動画」とは異なり、動画のオーナーが自分で設定する必要があります。

通知

チャンネル登録をして通知をONにしているユーザーが、通知のポップアップやメールなどからクリックした流入を表します。

再生リスト

「チャンネルオーナーが作成した再生リスト」または「他のクリエイターが作った自分の動画が入っている再生リスト」からの流入を表します。この他にも、再生リストにはユーザーの「お気に入り」や「高く評価した動画」のリストも含まれます。

YouTube広告

対象の動画をYouTube広告の素材として使用している場合で、スキップ可能なインストリーム広告の場合、30秒以上視聴されたときにカウントされます。

YouTube外のトラフィックソース

次に、YouTubeサイト外の流入元の種類を紹介します。

外部ソース(外部のページやアプリ)

YouTubeにアップロードした動画を埋め込んだWebページやアプリなどからの流入を表します。

直接または不明なソース

URLを直接入力した場合やブックマークなどからの流入を表します。
なお、トラフィックソースのすべての種類についてはYouTubeヘルプを参照してください。

トラフィックソースを分析して視聴回数増やす方法

最後に、YouTubeのトラフィックソースを分析して、動画やチャンネルを改善する方法をご紹介します。

対策方法は、トラフィックソースの種類によって異なります。自身のチャンネルは、どのソース(流入元)からの流入を強化するべきか戦略を立てたうえで、改善策を実施することが大切です。

ブラウジング機能や関連動画からの流入を増やしたい場合

ブラウジング機能や関連動画からの流入を強化したい場合、まずはホーム画面や関連動画のフィードにおすすめとして表示される回数を増やす必要があります。

これらのレコメンド機能で表示されるには、YouTubeからの「動画の評価」を高めることが重要です。具体的には、クリック率の高い動画や視聴者維持率の高い動画は、ユーザー満足度の高い人気の動画と評価され、ブラウジング機能に表示されやすくなります。

YouTube検索からの流入を増やしたい場合

YouTube検索からの流入を強化したい場合は、YouTube内でのSEO対策を実施する必要があります。

特に、YouTube内の検索機能で上位に表示させたい場合、動画のタイトルや概要欄、タグ、チャンネル名などの文字要素の改善が有効です。タイトルなどにテーマに合ったキーワードを盛り込み、情報を探しているユーザーに確実に表示されるようにしましょう。

また、検索結果一覧からのクリック率を高めることも重要です。これにはサムネイルの改善が必要です。「内容がわかりやすく、クリックしたくなるようなキャッチコピーをつける」「ユーザーの興味を引き、目立つデザインにする」などの工夫で、検索ユーザーのクリックを促しましょう。

効果的なサムネイルの作り方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

外部からの流入を増やしたい場合

外部ソースからの流入を強化したい場合、対策方法は大きく分けて2つあります。

ひとつは、上記項目でも紹介したように動画のSEO=VSEO(Video Search Engine Optimization)対策を行い、Google検索での上位表示を狙うことです。Googleの検索結果画面はユーザーの利便性を高めるため常に進化しており、近年では検索したキーワードに関連する動画がある場合、動画のサムネイルやチャプターが表示されるようになりました。その結果、Googleの検索結果画面から直接動画の再生ページにアクセスできるようになっています。

Google検索結果に動画を表示させるには、上記で紹介したようなタイトルなどの文字情報を最適化するほか、動画にチャプターを付けることも有効です。

ふたつめは、SNSとの連携です。近年では、SNSから動画がシェアされ、注目を集めるきっかけになることが増えています。YouTubeに投稿するだけでなく、TwitterやTikTokなど拡散性の高いSNSで告知することでリーチできるユーザーの数が格段にアップします。

VSEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

トラフィックソースはチャンネル改善に欠かせない指標

この記事では、YouTubeチャンネル運営の指標のひとつ「トラフィックソース」の基礎知識と、指標を活かした改善方法をご紹介しました。

「YouTubeチャンネルを成長させたい」「動画の視聴回数を伸ばしたい」と考えても、やみくもな対策では効果を感じられるまでに多くの時間がかかってしまいます。その点、動画を視聴した人がどこから来たのかを分析できれば、自分のチャンネルの強みや弱みに気付き、効率的な改善策を考えるきっかけとなるでしょう。トラフィックソースの見方や分析のポイントを覚えて、ぜひYouTubeチャンネルや動画コンテンツの改善に活かしてください。

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