YouTubeの広告には、ストーリーテリングやユーモラスなアニメーションを用いて視聴者の心をつかむものが数多く存在します。今回、VIDWEBは2023年10月に注目を集めた動画広告・CMを厳選し、その魅力をお伝えします。
ブランドや商品に対するポジティブな印象を形成したいマーケター、PR担当者の方に、新たなインスピレーションを得ていただける内容となっております。ただし、本記事で紹介する動画の中には、現在公開が終了しているものも含まれている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
1.【JT】「森について考える午後」篇
出典:JT公式チャンネル
JT(日本たばこ産業株式会社)は、「心の豊かさを、もっと。」というパーパスのもと、新たな企業広告を制作しました。このCMでは、JTが行うさまざまな取り組みのうち、「JTの森」を紹介しています。
ビジネスマナーを自分なりに解釈した結果、部長を呼び捨てで読んでしまった新入社員の「森」くん。屋上で話をする2人のサラリーマンが、そのユーモラスなエピソードに登場する「森」くんと、丁寧に森を育てる活動「JTの森」を掛けて、社会貢献活動をアピールする内容になっています。
新入社員の共感できるエピソードに、思わず笑ってしまった方も多いのではないでしょうか。「JTの森」は、一定の期間森を借り受け、お手入れを支援するという取り組みです。「森を丁寧に育てよう」と言葉を交わす様子に、心がほんわかと温かくなります。
2.【BOSS × ゴジラ】「GO YOUR WAY」篇
サントリーコーヒー「BOSS」が、ゴジラ生誕70周年を記念して制作したコラボCMです。同社は新作のゴジラ映画が公開されるたびに新しいCMを制作しており、毎回高評価を受けています。
今回は歴代の30作品全てのゴジラ映画をストップモーション風につなげており、50人のスタッフが約3か月かけて完成させました。CMはWebだけでなく、シネアド(映画上映前のCM)でもオンエアされています。
「ゴジラのタイアップといえばやっぱりBOSS」や「劇場でテンション上がった!」など、SNS上では多くのポジティブなコメントが投稿されています♪
3.【JRA FUN】「ツカッテミテネ!即PAT」篇
即日登録が可能なJRAインターネット投票サービス「即PAT」のサービス紹介CMです。インド映画風にアレンジされたダンスとテロップで、サービスの便利さと楽しさを伝えています。
本CMのオリジナル楽曲は、同じフレーズを何度も繰り返したり、映像と音楽の間に意図的なギャップを作ったりして、視聴者の興味を引きつけるための戦略が用いられています。
8mmカメラで撮影しているようなビンテージ感と、「サクサクソクパットサクソクパット〜♪」という一度聴いたら忘れられない音楽がやみつきになりますね。
4.【ロート製薬】「すべさら手肌」篇
ロート製薬の恋愛リアリティーショー風のドラマCMです。「スキンケアといえばロート」というメッセージを発信する新プロジェクトの一環であり、ABEMA、YouTube、X、TikTokなどで配信されています。
CMは全6話で、各エピソードごとにロート製薬のスキンケア商品を1つずつ紹介。主人公がスキンケアすることで自分に自信を持ち、前向きに恋愛する姿を描いています。広告でありながら、ユーザーが積極的に見たくなるブランデッドムービーに仕上がっています。
コンテンツの面白さと、企業CMとしてのバランスが絶妙ですね!特設サイトでは、メイキング映像やキャストへのインタビュー動画も公開されています。
5.【YKK】「それは、はじまりの音 夢への挑戦」篇
出典:YKK Global
日本のファスナーメーカーであるYKK株式会社の企業CMです。ファスナーは外出時に羽織るジャケットなどの衣服から、使い慣れたバッグやペンケースなどの小物まで、大切な場面のはじまりにそっと存在しています。
本CMでは、「UNZIP YOUR EMOTION -あなたの心がひらく瞬間、YKKはあなたのそばにいる-」をコンセプトに、ファッションデザイナーを目指す主人公がYKKのファスナーが開く音を、「はじまりの音」として描いています。
日常生活で見逃してしまいがちなファスナーの役割と、ブランドの理念を巧みに結びつけています。若者を中心に大人気の4人組バンド「緑黄色社会」が書き下ろした楽曲が、CMを爽やかに彩っています♪
6.【スタンレー電気】「発見!スタンレー電気の光」篇
ヘッドランプの光学技術に強みを持つスタンレー電気株式会社の企業CMです。自社製品が劇場や水族館、さらには乗用車の製品部分に導入されていることをアピールしており、企業ロゴもCM内で多用しています。
近年、BtoB企業のCMは増加傾向にあり、企業の知名度やステークホルダーへのイメージアップ、人材採用にも良い影響を及ぼすことが期待できます。
CMにはSeventeenの専属モデルである森﨑美月さんが出演。ターゲット層の好感度が高いフレッシュな若手俳優を起用することで、企業や製品のイメージアップを図っています♪
7.【日本自動車工業会】「少子高齢化」篇
出典:日本自動車工業会
モビリティ産業に関する最新の技術やデザインについての情報を紹介するイベント、「ジャパンモビリティショー Startup Future Factory」の認知度アップを目的としたWebCMです。
ヨシモト∞ホール芸人と若手CMプランナーがタッグを組み、社会課題テーマに沿ってスタートアップ企業が解決する未来を映像化しています。
本CMは、ダンビラムーチョの少子高齢化編。企業CMのあるあるにツッコミを入れながら、社会を変えるのはイメージではなく、自動運転技術や遠隔操作モビリティ、AIによる製造技術のDX化など、リアルな技術であることをアピールしています。
よくある企業CMの例として、「スクランブル交差点の早送り」「未来すぎる動画素材」「手を太陽に透かしがち」など挙げられており、思わず納得してしまう人も多いのでは。芸人らしいユーモラスな演出とメッセージ性が組み合わさって、見ごたえのあるCMに仕上がっています。
2023年10月に人気のあったYouTube広告・CMの特徴
2023年10月のYouTube広告・CMでは、ストーリーの結末が予測できない展開や、サプライズ要素を多く盛り込んだCMが多く見られました。これはBtoC、BtoB企業を問わず、複雑で多層的な構成が増えている傾向を示しています。
視聴者は常に新鮮でユニークな体験を求めています。そのため、単なる感動ストーリーやあるあるネタでは、視聴者の印象に残らなくなってきたと言えます。「またこのパターンだ」「オチがわかる」といった予測可能な展開は、視聴者が動画をスキップしてしまう要因となります。
効果的な動画広告の制作から運用はVIDWEBにお任せください
YouTube広告・CMは、商品やサービスの魅力を伝えるだけでなく、ブランドイメージを高める効果もあります。しかし、高品質な動画を制作するだけでは十分ではありません。ターゲットとなる視聴者に合わせて、動画の企画構成や配信方法を最適化する必要があります。
株式会社VIDWEBは、動画マーケティングのプロフェッショナルです。お客様のニーズに応じて、動画の企画、制作、配信をトータルでサポートします。YouTube広告・CMの制作に興味がある方は、ぜひお問い合わせください。