Facebookに動画を投稿して、集客や営業活動を強化したいと考えているマーケターは多いでしょう。Meta社の公式データによると、Facebookユーザーは、自分のFacebookでの活動時間の約半分を動画に費やしています。そのため、多くの企業がFacebook上での動画マーケティングに注目しています。
そこでこの記事では、Facebookに動画を投稿する方法と、投稿場所に適した動画の長さ・サイズ・アスペクト比について詳しく説明します。動画広告を運用するメリットについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
- ビジネスでFacebookを利用している
- Facebookに動画を投稿する機会がある
Facebookに動画を投稿する方法
Facebookに動画を投稿する方法には、ページやプロフィールから投稿する方法と、Meta Business Suiteから投稿する方法があります。
ページやプロフィールから投稿する
Facebookアカウントから動画を投稿する手順は以下の通りです。
|
動画の処理が完了し、表示可能になると通知が届きます。処理が完了するまでは、投稿した動画は表示されません。
Meta Business Suiteから投稿する
Meta Business Suite(無料)は、FacebookページとInstagramアカウントを一元管理できるツールです。このツールを使って投稿すると、動画の詳細設定や最適化機能を利用できます。
Meta Business Suiteから動画を投稿する手順は以下の通りです。
|
Meta Business Suiteでは、最大50本の動画をまとめて投稿できます。複数動画を投稿する場合は、管理画面の「コンテンツ」>右上にある「作成」>「▽(矢印アイコン)」>「動画を一括アップロード」を選択してください。詳細設定の流れは上記のステップとほぼ同じです。
動画を投稿できないときの対処法
Facebookに動画を投稿できないときは、次のアクションを試してみましょう。
- ブラウザを更新する
- インターネット接続を確認する
- 動画の仕様(サイズ・長さなど)を確認する
- 利用規約やポリシーに違反していないか確認する
Facebookに動画を投稿する際の注意点 PCやネットワークに問題がない場合、動画の仕様やコンテンツの要件が満たされていない可能性があります。コンテンツが著作権を侵害していたり、独自性が不足していたりすると、ポリシー違反とみなされるので注意しましょう。 |
動画の仕様については、次の見出しで詳しく紹介します。
Facebookに投稿する動画の推奨仕様
Facebookの動画は、投稿場所やデバイスに適した仕様があります。ここでは以下4つの動画の推奨仕様について説明します。
- Facebookフィード
- Facebookストーリーズ
- Facebookリール
- Facebookライブ動画
新製品のPRやブランドストーリーを効果的に伝えるために、推奨仕様に合った動画を作成しましょう。
Facebookフィードの推奨仕様
Facebookフィードには、友達、ページ、グループの投稿と広告が表示されます。モバイルユーザーは短尺の方がエンゲージメントが高まる傾向にあるため、目的に合わせて動画の長さを調整しましょう。
フィードに投稿する動画の推奨仕様は以下の通りです。
アスペクト比 | 4:5、または1:1 ※モバイルは4:5推奨 |
---|---|
ファイルの種類 | MP4、MOV、またはGIF 動画設定:H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮 |
解像度 | 1,080 x 1,080px以上 |
動画の長さ | 1秒~241分 |
最大ファイルサイズ | 4GB |
最小幅 | 120px |
動画のキャプション(字幕) | 使用を推奨 |
動画音声 | 使用を推奨 |
メインテキスト(タイトル) | 125文字以内 |
見出し | 27文字以内 |
説明 | 27文字以内 |
Facebookストーリーズの推奨仕様
Facebookストーリーズは、フォローしているユーザーのストーリーズタブに24時間表示できる動画です。シェアしたストーリーズはストーリーズアーカイブでいつでも確認できます。
ストーリーズに投稿する動画の推奨仕様は以下の通りです。
アスペクト比 | 9:16 |
---|---|
ファイルの種類 | MP4、MOV、またはGIF 動画設定:H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮 |
解像度 | 500 x 888px以上 |
動画の長さ | 1秒~15秒 ※最大2分まで投稿できるが、15秒以上の動画は最大4分割される。 |
最大ファイルサイズ | 4GB |
最小幅 | 500px |
動画のキャプション(字幕) | 使用を推奨 |
動画音声 | 使用を推奨 |
メインテキスト(タイトル) | 125文字以内 |
見出し | 125文字以内 |
説明 | 40文字以内 |
広告として運用する場合は、CTAボタンが隠れないように、最上部から約14%(250px)および最下部から約20%(340px)の範囲にはテキストやロゴを配置しないようにしましょう。
Facebookリール
Facebookリールは、音楽や音声、エフェクトなどを付けられる短尺動画です。フォロー・フォロワー関係なくランダムで表示されるため、コンテンツをより多くの人に拡散できます。
リールに投稿する動画の推奨仕様は以下の通りです。
アスペクト比 | 9:16 |
---|---|
ファイルの種類 | MP4、MOV、またはGIF 動画設定:H.264圧縮方式、正方画素、固定フレームレート、プログレッシブスキャン、および128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮 |
解像度 | 500 x 888px以上 |
動画の長さ | 1秒~90秒程度 ※最長時間の制限なし |
最大ファイルサイズ | 4GB |
最小幅 | 500px |
動画のキャプション(字幕) | 使用を推奨 |
動画音声 | 使用を強く推奨 |
メインテキスト(タイトル) | 72文字以内 |
見出し | 125文字以内 |
説明 | 40文字以内 |
Facebookライブ動画
Facebookライブ動画は、友達、ページ、グループに動画をリアルタイムで配信できます。
ライブ動画の推奨仕様は以下の通りです。
アスペクト比 | RTMPSストリーミング |
---|---|
プロトコル | 16:9 ※16:9から大きく外れている場合は、ストリーミングがサポートされない場合がある。 |
動画コーデック |
※推奨されるビットレートの最大値は15Mbps。 |
動画の長さ | 最長8時間 |
キーフレームサイズ | 2秒 ※4秒は超えない。 |
動画の長さ | 最長8時間 |
フレームタイプ | プログレッシブスキャン |
ビットレートエンコーディング | CBR |
サンプルレート | 44.1 kHzまたは48 kHz |
チャンネルレイアウト | ステレオ |
音声コーデック | AAC-LC |
音声ビットレート | 128 Kbps ※256 Kbpsを超えない。 |
Facebookの動画マーケティングを成功させるポイント
Facebookの動画マーケティングを成功させるポイントは以下の5つです。
|
それぞれについて詳しく説明します。
動画の冒頭3秒で視聴者を引きつける
動画の開始時点から動きやスピード感を意識して、視聴者の注意を引きつけます。結論は後回しせずに、明確でインパクトのあるメッセージを伝えましょう。
無音でも成立するように字幕を追加する
Facebookでは、フィードを無音でスクロールするユーザーが多いため、音声に依存せずに無音でも完全に理解できる動画を制作しましょう。ただし、音声をオンにしたとき、動画がさらに魅力的になるような設計も重要です。
電車に乗っているときや静かなオフィスなどで視聴されることも多いと思うので、無音でも成立するかは重要です!
動画をさまざまなフォーマットにトリミングできるよう制作
ターゲットがさまざまな環境で動画コンテンツを消費できるように、配信場所で推奨されているアスペクト比に調整できるように動画を制作しましょう。
例)フィードは4:5、ストーリーズは9:16、動画広告は1:1、インストリーム広告は16:9など。
モバイルファーストで動画を制作する
動画をより多くの人に届けるなら、15秒以内の縦型動画を制作しましょう。多くのユーザーは縦型動画を魅力的なフォーマットと感じており、モバイル視聴に最適化されていない動画広告と比較して、モバイルファーストの動画クリエイティブはブランドリフト効果が27%高まることがわかっています。
魅力的なサムネイルを設定する
Facebookでは、30秒を超える長さの動画はループ再生されません。30秒を超える動画は、再生ボタン付きのサムネイル画像が表示されるため、魅力的なサムネイルを設定することが重要です。
Facebookで動画広告を運用するメリット
Facebookで動画の効果をさらに高めるなら、動画広告の運用をおすすめします。Facebook広告は運用型広告なので、設定した予算を超えることはなく安心して利用しやすいです。
企業がFacebookで動画広告を運用するメリットは、以下の3つです。
- ターゲティング精度が高いので費用対効果に優れている
- 国内外のビジネスユーザーにアプローチできる
- ユーザーアクションによる拡散効果
それぞれについて説明します。
ターゲティング精度が高いので費用対効果に優れている
Facebookは実名制のため、ターゲティング精度が高いのが特徴です。ターゲティング機能には、コアオーディエンス、カスタムオーディエンス、類似オーディエンスの3つがあり、これらを購買ファネルの階層ごとに使い分けることで、費用対効果の高い広告運用を実現できます。
特定の商品やサービスをネットでサーチしたら、Facebookのフィードにその関連広告が出てきた!という経験ありますよね?こういった機能は「リターゲティング」と言います。
国内外のビジネスユーザーにアプローチできる
Facebookの月間アクティブ利用者数(MAU)は30億3,000万人で世界1位、日本では30〜40代の利用率が40%を超えています。さらに、ページ機能やFacebookショップなどビジネス活用しやすい機能が多く搭載されているため、国内外のビジネスユーザーに効率的にアプローチできます。
ユーザーアクションによる拡散効果
Facebookの動画広告は、通常の投稿と同じように「いいね」や「シェア」、「フォロー」などのアクションを起こせるため、拡散効果が高いです。動画クリエイティブを作り込むことで、動画広告の効果をさらに高められるでしょう。
効果的な動画でFacebookマーケティングを成功させよう
Facebookは、配信場所に適した動画を制作し、広告のターゲティング機能を活用することで、効果的な動画マーケティングを実現できるプラットフォームです。
ただ、Facebookは実名制を採用しているため、ユーザーは有用で信頼できる高品質なコンテンツを求める傾向にあります。商品やサービスの価値が伝わりにくい動画、クオリティの低い動画は、企業やブランドの価値を損なってしまう可能性があります。
普段弊社ではSNS一括投稿ツールを使用しているので、直接Facebookに投稿する機会はあまり多くはありません。今回は改めて動画投稿手順をおさらいしてみました!