営業活動を加速させる動画活用法 | 制作のポイント・費用・事例も紹介

動画制作
公開日:2024年5月10日 / 最終更新日:2024年5月13日
営業活動を加速させる動画活用法 | 制作のポイント・費用・事例も紹介
桔梗 素直
桔梗 素直 株式会社VIDWEB クリエイティブコミュニケーション部

近年、営業活動における動画活用がますます加速しています。顧客の興味を引き出し、商談から訪問、契約に至る各営業プロセスに動画を効果的に取り入れることで、より効率的な営業活動が可能になります。

そこでこの記事では、営業で動画が一般化した理由と動画活用のメリット、売上アップにつながる動画制作のポイントを紹介します。また、動画制作に必要なコストについても触れていますので、動画活用を検討している方はぜひ参考にしてください。

こんな方におすすめの記事です
  • 営業効率を向上させたい方
  • 動画コンテンツの効果的な使い方を学びたい方
  • 動画制作における費用感を知りたい方

営業で動画活用が一般化した理由

営業で動画活用が一般化した主な理由は以下の2点です。

  • オンライン営業の浸透
  • 顧客ニーズの変化

それぞれについて詳しく説明します。

オンライン営業の浸透

近年、技術の進歩により、営業のスタイルは紙の資料送付や対面での商談からオンラインでのやりとりへと移行しつつあります。オンライン営業は、顧客の会社を訪問する必要がなく、移動時間を削減できるメリットがあります。しかし、対面営業と比べて、表情やジェスチャーなどの非言語的な情報の伝達が難しいため、商品やサービスの魅力を伝えにくいという課題も存在します。

この点で、動画は非常に有効なツールです。たとえば、建築資材メーカーが営業活動で動画を活用する場合、製品の強度、耐久性、使用方法を映像で紹介でき、実際の建築現場での製品使用例を視覚的に表現できます。動画によって、製品や提案内容を明確に伝えられるため、顧客は製品の価値をより具体的に理解しやすくなります。さらに、オンライン営業の効率化にも大きく貢献します。

顧客ニーズの変化

近年、顧客のニーズは著しく変化しています。インターネットの普及によって製品情報の入手が容易になり、顧客は製品やサービス本来の魅力だけでなく、その使用方法、活用事例、製造過程、さらには企業の理念やビジョンに至るまで、より詳細な情報に対する関心を強めています。

動画は、商品やサービスの単なる情報提供を超えて、その背後にあるストーリーや価値観を伝える強力なツールとして、これらの現代の顧客ニーズに対応できます。たとえば、環境に配慮した生産プロセスを採用している製品に関しては、SDGsへの取り組み事例などを紹介する動画を制作することにより、顧客の理解を深め、購入への意欲を高めることが可能です。

営業シーンにおける動画活用のメリット

営業シーンにおける動画活用の主なメリットは以下の3つです。

  • 商品やサービスに対する理解度が向上する
  • 利用シーンや購入後のイメージを具体的に伝えられる
  • コスト削減と効率化の実現

それぞれのメリットについて説明します。

商品やサービスに対する理解度が向上する

営業シーンでの動画活用は、テキストや静止画だけでは伝えきれない豊富な情報を顧客に効果的に伝達できます。

動画は静止画に比べて情報量が約30倍多いという研究結果もあり、HubSpotの調査によると、製品動画を制作したマーケティング担当者の96%が、動画が製品やサービスの理解を深めるのに役立っていると感じています。さらに、40%のマーケティング担当者が、動画の最大のメリットは顧客が商品やサービスをより理解しやすくなることだと報告しています。

図表やイラスト、ナレーションなどを効果的に動画に取り入れ、情報を整理し視覚的に分かりやすく伝えることで、顧客は製品やサービスの特徴や魅力をより明確に、そして深く理解できます。

利用シーンや購入後のイメージを具体的に伝えられる

動画は、製品やサービスの利用シーンや購入後のイメージを鮮明に伝え、購買意欲を高めるのに最適なツールです。購入や契約時に顧客の期待が高まるタイミングで動画を活用することで、顧客の期待値を適切に管理し、成約率向上につなげられます。

たとえば、サービスの実際の使用シーンを動画で紹介することで、顧客は使い方や活用事例などをより具体的にイメージできます。さらに、サービス導入後に実現される業務の効率化やコスト削減など、購入後の具体的なビジネス成果を視覚的にアピールできます。

コスト削減と効率化の実現

製品やサービスの紹介動画を事前に共有することや、オンラインでの営業時に顧客と一緒に動画を視聴することで、製品の基本情報の説明に必要な時間を大幅に短縮できます。これにより、顧客との信頼関係を築くための時間や、顧客の特定のニーズに応じたカスタマイズされた提案にさらに時間を割くことが可能になります。

さらに、動画を用いることで業務の「属人化」の問題を解消できます。属人化とは、特定の従業員にしか対応できない業務がある状態を指します。動画を利用することで、営業スタッフのスキルレベルにかかわらず、全てのスタッフが顧客に一貫した情報を提供できるようになります。

営業ツールとして動画を活用するポイント

営業ツールとして動画を活用する際、ただ営業資料をまとめただけの動画を作成しても、効果は最大化できません。効果的な営業動画を作成するためのポイントは以下の3つです。

  • 目的の明確化
  • 長尺になりすぎないようにする
  • 顧客の反応を分析できるようにする

それぞれについて説明します。

目的の明確化

営業動画の制作において、目的を明確にすることは、効果的なコンテンツ制作と目標達成に不可欠です。明確な目的を設定し、ターゲットとなる顧客層を特定することで、そのニーズや課題に合わせたコンテンツを作成できます。

ターゲットに適切なメッセージを届けられれば、コミュニケーションの質が向上し、結果として成約率の向上が期待できます。

目的とターゲットの設定例

目的ターゲット内容例
見込み客の関心を引き、初期接触を促進する潜在顧客製品やサービスの概要紹介、市場での位置づけ、差別化ポイント
商談の進行を助け、製品の価値を明確に伝える検討中の顧客詳細な製品デモ、導入事例、顧客証言(テスティモニアル)
購入後の顧客をサポートし、満足度を高める既存顧客製品の詳細な使い方、上位モデルの紹介、FAQ

長尺になりすぎないようにする

動画は、目的に応じて適切な長さに設定することが重要です。5分を超えるような長尺動画は、顧客の関心を維持することが難しくなります。

現代人は短い動画を好む傾向があり、情報を整理して短くまとめることで、視聴者が最後まで見る可能性が高まります。最後まで集中して視聴してもらえるような適切な長さを目指しましょう。

顧客の反応を分析できるようにする

営業動画を活用する際は、単に情報を伝えるだけでなく、顧客の反応を分析し、その結果に基づいて動画や営業戦略を修正・改善しましょう。

顧客の反応を分析する方法は以下の通りです。

  • 顧客が質問した箇所や、興味を示した機能などを記録する
  • 商談後のアンケートを通じて、動画に関するフィードバックを収集する
  • 視聴時間や視聴回数などの動画視聴データを分析する

これらのデータをもとに動画を改善することで、顧客にとって魅力的な内容になり、その結果、顧客エンゲージメントの向上や成約率の増加など、営業成果を最大化できます。

営業動画制作の費用目安

動画制作の費用は、動画の内容、品質、制作方法によって大きく異なります。

費用に影響する主な要素は以下の通りです。

  • 動画の長さ:動画の長さが長くなるほど、撮影や編集にかかる作業時間が増えるため、費用が高くなります。
  • 撮影方法:高性能な機材や専門的な技術が必要な撮影方法の場合、費用が高くなります。
  • 制作方法:アニメーションや3Dモデリングなど、特殊な技術を要する制作手法の場合、費用が高くなります。
  • 編集の作業量テロップ、エフェクト、BGM、ナレーションの追加など、編集作業が多岐にわたる場合、費用が高くなります。
  • 動画素材のオリジナリティ:完全にオリジナルの素材をゼロから作成する場合、費用が高くなります。

また、予算に応じて実現可能な動画のタイプは以下のようになります。

予算の範囲内容
5万円〜動画編集ソフトのテンプレートを利用して、自社で営業資料を動画化する。
20万円〜自社で用意した素材を制作会社に渡し、撮影・編集を依頼する。
50万円〜売上向上や顧客獲得などの成果達成を目指し、競合との差別化ポイントや自社のノウハウなど独自性の高い高品質な動画を制作を制作会社に依頼する。

営業シーンに活用できる動画事例

ここでは、営業シーンに活用できる動画事例を紹介します。

ドキュメントスキャナーの新製品紹介動画【キヤノン電子株式会社】

https://vidweb.co.jp/work/canon/

製品のイラストは、従来の製品との違いが一目でわかるようにデフォルメしつつ特徴を捉えて描かれています。アイコンアニメーションを用いることで視覚的に理解しやすく、演出にも工夫が施されています。

プロジェクター商品の紹介動画【株式会社リコー】

https://vidweb.co.jp/work/ricoh-5/

利用シーンを想起してもらうために、プロジェクターを動画素材と合成した映像を使用しています。演出面では、BGMに合わせて画面の切り替わりやテロップの表示が出るなど、軽快なテンポで視聴者を飽きさせない工夫がされています。

仕分けシステム紹介動画【株式会社椿本チエイン】

https://vidweb.co.jp/work/tsubakimoto/

物流現場での製品使用方法や仕組みをスムーズに理解できるよう、実際に商品が稼働している実写映像とアニメーションを組み合わせて制作されています。

採掘機の製品紹介動画【株式会社エムズ】

https://vidweb.co.jp/work/ems/

海外展示会向けに制作されたこの動画では、製品のテクスチャや耐久性、性能の高さを、さまざまな角度からの撮影を通じて伝えています。力強いBGMとともに製品の特徴やメリットが効果的に伝えられています。

深紫外線技術の紹介動画【スタンレー電気株式会社】

https://vidweb.co.jp/work/stanley/

紫外光源を利用した「AℓNUV(アルヌーヴ)」の特徴や技術的要素を詳しく説明しています。3DCGや2Dグラフィックを演出に取り入れ、技術内容を視覚的にわかりやすく伝えています。

動画は営業戦略を強化し、成約率の向上に大きく貢献する

営業活動に動画を活用することで、情報伝達を効率化し、契約促進、属人化の防止を実現できます。また、一度制作した動画は、さまざまなデバイス、プラットフォームで活用できるため、営業戦略を強化し、成約率の向上に大きく貢献します。

VIDWEBは、高品質な動画を低コストかつスピーディーに提供する動画制作・映像制作会社です。商品やサービス説明動画をはじめ、さまざまな営業シーンで利用可能な動画制作実績が豊富にあります。

また、自社で動画マーケティングのサポートを行っており、効果的な動画の活用方法を提案できます。どうぞお気軽にお問い合わせください!

桔梗 素直
桔梗 素直 株式会社VIDWEB クリエイティブコミュニケーション部

大学卒業後大手保険代理店に5年間勤務勤務。その後動画市場の将来性を感じ、オンラインスクールにて動画マーケティングや制作方法を学び、VIDWEBへ入社。丁寧親切且つ的確なコンサルテーションと提案に定評があり、クライアントが動画制作によって抱えている課題を親身になって日々解決している。

動画制作のサービス資料をダウンロードする

VIDWEB(ビッドウェブ)では映像クリエイターと連携してリーズナブルで高品質な動画制作を提供しています。

サービス資料

株式会社VIDWEBの動画制作、動画マーケティングに関して分かりやすく説明した資料になります

動画制作の相談する