展示会やイベントでは競合他社も多く出展する環境下、自社ブースを埋没させないよう、まずは来場者の足を止め、興味を持ってもらうことが大事です。
そのためには、展示会用にどのような動画を制作するのが良いのでしょうか。
担当者として押さえておきたい、展示会動画の種類やメリット、動画制作時のポイントをご紹介します。
- 展示会動画には主にティザー、商品紹介、会社説明の3種類がある
- 動画は自社ブースへの集客と商談をスムーズに進める手助けとなる
- 動画の尺は1分以内にし、テロップやテキストの解説を付けることが重要である
展示会動画の主な種類を知る
展示会やイベントで活用される動画には主に3つの種類があります。どんな種類の動画があるのかをまずは知っておきましょう。
ティザー動画とは
ティザー動画とは、いわば予告編です。商品の内容をすべては明かさずに、動画を見たユーザーにどのような商品・サービスなのか、何をやっている会社なのか興味を持ってもらうための動画です。
「ティザー」は英語の「teaser」(じらす人)から来ており、ティザー広告やディザーサイトなどといった使われ方があります。
ティーザー広告(ティーザーこうこく)、またはティザー広告は、広義ではある要素を顧客に明らかにしないことによって注意をひこうとする商業広告の一手法で、狭義では「本来、広告で伝えるべき商品についての要素のいくつかを意図して明らかにせず注目を集める広告手法」と定義することができる。英語のteaser(じらす人)から命名されている。覆面広告とも言う。
ティーザー広告 – Wikipedia
映画の予告編なら、予告編を見てワクワクし、つい本編も見てしまったという人が多いほど、「ティザー」としての役割を果たしています。展示会動画も同様です。動画を見た来場者の中から展示ブースを訪れたり詳しい説明を求めたりする人が多いほど、良いティザー動画であると言えます。
展示会だけなくオンライン活用も可能
作成したディザー動画は内容によってはそのままオンライン広告(YouTubeのTrue View 広告やSNS動画広告など)にも活用できます。
オンラインとオフラインの両面から動画マーケティングを実施することでより効果的な運用が可能となります。展示会で来場者の心をつかめるような動画はオンライン広告においても高い視聴率で運用できる可能性が高いです。
商品紹介動画とは
動画を活用すれば、商品の特徴や使い方をわかりやすく伝えることができます。ノウハウ系の無形商材や、展示会ブースまで運んでデモ操作することができない大型機械、火気厳禁の会場ではPRが難しい耐火性商品など、会場で実物の商品を使った説明が難しい状況でも商品紹介動画は効果的です。
来場者としても、商品紹介動画を見て興味を持ったら話を聞けば良いので、1ブースごとに担当者のところまでいちいち足を運ぶ必要はなくなります。
会社説明動画とは
知名度が低い会社や設立間もない会社などが、会社説明を収めた動画を企業ブランディングに活用する動画です。事業内容やサービスの全体像を動画に収めて展示会で流し、会社自体の知名度アップに役立てます。
展示会動画・イベント動画の効果的な活用法
展示会動画の主な活用法(目的)をそれぞれご説明します。
自社ブースに来場者を呼び込む
展示会動画を自社ブースの入り口でアイキャッチとして活用し、来場者を呼び込みます。動画を見て興味を持った来場者の多くは、ブースを訪れるでしょう。また、動画を見て足を止めている来場者は少なからず自社商品やサービスに興味を持っているはずです。この時に担当者から声をかけるのが良いでしょう。
商品やサービスをわかりやすく説明する
動画が展示物の代わりとなって、商品やサービスをわかりやすく説明します。来場者1人1人に担当者が一から説明するのは、労力がかかって非効率です。しかし、動画があれば、その動画を見ながらポイントを押さえて商品・サービスの説明ができます。展示会の開催期間中休まず動画を継続的に流すこともできますし、担当者ごとに説明のクオリティが変わる心配もありません。
商談をスムーズに進める
自社ブースへの来場者は、あらかじめ展示会動画を見ている人が大半です。しかもブースまで来るということは、商品やサービスに興味を持っているということです。そのため、余計な説明を省いて本題からスムーズに商談を始めることが可能になります。
展示会動画・イベント動画制作ポイント
展示会での集客に効果的な動画活用として、最後に展示会動画の制作ポイントをご説明します。
商品やサービスのメリットを全面に出す
商品やサービスのメリットをダイレクトに伝えるのが一番大切です。展示会動画は来場者のアイキャッチとなり、担当者よりも先に多くの来場者へ商品の説明を行います。商品・サービスの特徴やメリットをわかりやすく解説するだけでなく、競合他社と比較しての優位性を短い時間で効果的に伝える必要があります。
尺は1分以内に収める
来場者は1つのブースだけでなく、多くのブースを見て回る目的で展示会を訪れています。したがって、動画をちょっと見て、面白くなさそうな場合は、長く足を止めてはくれません。そのため、動画の尺は1分以内とコンパクトに収めるとともに、テンポの良い映像と音で来場者を飽きさせないように工夫しましょう。
テロップやテキストの解説をつける
大勢の来場者が詰めかける展示会会場はにぎやかで、動画の音声がよく聞き取れないこともあります。そのため、動画にはテロップやテキストの解説を付けましょう。重要な部分を強調することは、わかりやすい動画作りという点でも効果的です。テロップやテキストの文字は遠くからでもはっきりと見えるように大きめにすることが大切です。
展示会・イベントの前後でも動画を活用する
制作した動画は展示会の開催日前後にも活用することで集客につなげることができます。例えば、展示会前はティザー動画を公式サイトやFacebook、TwitterなどのSNS、YouTubeの自社チャンネルなどにアップすると、拡散されて事前告知に力を発揮します。
また、展示会後には展示会中の様子を収めた動画の配信を行うと、展示会に来ることができなかった人へのアピールになります。
オフライン・オンラインの動画マーケティングを実施しましょう
展示会のブースで人だかりができているところには、必ずといっていいほど効果的な動画が流れています。
にぎやかな会場で担当者がマイクを手に大声で説明しても、なかなか来場者を振り向かせることはできません。展示会で集客するためには、クオリティの高い動画制作が必須といえます。
これから展示会への出展を考えている企業の担当者の方は、自社の商品やサービスの魅力を十分に伝えられる動画を制作してから展示会に臨むのが良いでしょう。
展示会やセミナー、イベントなどのオフラインでの営業活動とYouTube広告などのオンライン動画マーケティングをバランスよく実施し、売上の最大化につなげていきましょう。
B2B企業にとって展示会は、大切なマーケティング活動です。自社イチオシの商品やサービスの販促のため、多くの企業が展示会に出展しています。 その中で注目されるために、動画をうまく活用することは非常に有効な手段です。