【動画で差別化】士業・コンサルティング業の動画活用術6選

活用事例
公開日:2020年9月10日 / 最終更新日:2024年10月16日
【動画で差別化】士業・コンサルティング業の動画活用術6選
監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

さまざまな業界で動画の活用が進んでいますが、士業・コンサルティング業で動画を活用しているところはまだそれほど多くないようです。

しかし、無形商材を扱うことも多い士業・コンサルティング業では、自分自身が「商品・広告塔」となるため、雰囲気や口調といった人柄を直接的に表現できて、視聴者に好印象を与えることが可能な動画はこの業種にとても適しています。

本コラムでは、士業・コンサルティング業においての効果的な動画活用術を紹介します。

【1】YouTubeチャンネルの運用

最近は、少数ではありますがYouTubeチャンネルを開設して「士業系YouTuber」として活動している方も増えており、中には登録者数が20万人以上のチャンネルもあります。

士業・コンサルティング業がYouTubeチャンネルを運用するメリットはたくさんありますが、主なメリットは下記の2点です。

  • 差別化になる
  • 見込み客との初回タッチポイントを作り出す

「士業系YouTuber」として活動している人はほんの一部で、ほとんどの場合YouTubeチャンネルはもちろんのこと、動画自体をまったく活用していないのが現状です。そのためYouTubeチャンネルを運用するということは、それだけで他社との差別化になります。

また、動画は一度作って投稿してしまえば、特に士業の場合法律や制度が変わらない限り情報がそこまで古くなることがないのでストック資産にもなり、自動集客ツールとして常に働いてくれます。

動画を制作する際は、視聴者に安心感を与えるため、顔出しにすることが望ましいですね。「この人なら相談しやすそう」という信頼感を与えることで、問い合わせにつながる可能性が高くなります。

現段階で士業系YouTuberはまだ成長期にありますが、熟成期に入るまでにどれだけファンを作れるか、差別化できるかが勝負どころです。

YouTubeで視聴回数を上げるコンテンツ

YouTubeに動画を投稿するからには見込み客となる視聴者に見てもらわないと意味がありません。
しかし、YouTubeには毎日たくさんの動画が投稿されているため、山のような動画の中から自分の動画を見てもらうに工夫が必要です。

時流に合った話題性のあるコンテンツ

視聴回数を上げるためには、持続化給付金・特別給付金など今話題になっている時事問題を取り上げた動画や「詐欺師と対決してみた」などの少々過激な対峙動画が話題性がありおすすめです。

特に時事問題動画は一過性の話題ではありますが、まだまだチャンネル登録者数が少ない段階ではキラーコンテンツとなる可能性があります。

エバーグリーンコンテンツ

エバーグリーンコンテンツとは流行り廃りが無く、10年先でもニーズがあるコンテンツのことです。
時事ネタや流行だけを追い求めるのではなく、エバーグリーンコンテンツを積み上げていくことで継続的かつ安定的に集客できるようになります。

エバーグリーンコンテンツの例

  • 法人税の仕組み
  • 経理の基本解説
  • ランチェスター戦略についての説明
  • 歴史

などのようなコンテンツであれば、内容の変化はあったとしても「ニーズ」そのものが消滅するとはないでしょう。

例えば、「◯◯助成金の受給方法」のようなコンテンツであれば、一定期間だけのニーズとなるので、エバーグリーンコンテンツとは言えませんね。

参考になる士業系ユーチューバー「大河内薫」さん

上記は税理士の大河内薫さんが持続化給付金について詳しく解説している動画です。

この動画は、持続化給付金の正式内容が決まる前に「現段階でわかっている制度の内容」を解説しているものですが、注目度の高い時事問題だったので投稿後すぐに視聴回数がどんどん上がっていきました。

動画は、随所にテロップと字幕をいれて複雑な制度内容をわかりやすく解説しています。

【2】インタビュー動画を活用して人柄をアピール

士業やコンサルティング業は専門性が高い分野ですが、サービス内容にあまり違いがないため一般の人からするとどこを選んで良いのか判断が難しく、最終的な判断基準として「人柄」が重視される場合があります。

よくある士業・コンサルティング会社のHPには、顔写真と経歴、簡単なプロフィールが掲載されていますが、これだけでは人柄はわかりません

動画なら話し方や雰囲気を具体的に伝えることができるため、人柄をアピールしやすく問い合わせへの最後の一押しとなってくれるでしょう。

動画はインタビュー形式で「仕事に対する熱意」や「業務で大切にしていること」という質問に答えていき、仕事に対する熱量や人の良さをアピールします。

そうすることで

  • この人なら相談しても良いかも
  • 親身になって対応してくれそう

と思ってもらえる可能性が高くなり、結果的に問い合わせに繋がることとなるでしょう。

インタビュー動画の事例

テンプラス社労士事務所で働く社会保険労務士へのインタビュー動画です。

業務内容から普段の提案スタイル、社労士としてできることなどをインタビュー形式で答えており、ゆっくりした話し方も加わって見た人は好印象を抱きやすいでしょう。

【3】動画広告による集客

士業やコンサルティング業の人口は年々増えていますが、少子化や中小企業の減少などさまざまな理由により顧客は減少傾向にあります。

そのため顧客獲得が難しい分野ではありますが、士業は動画活用がまだまだ進んでいない業界のため、動画広告で露出を増やすだけでも差別化に繋がります。

動画では、強い分野や今までの実績をアピールして「〇〇(相談内容)ならこの会社」という印象付けをするのがポイントです。

広告動画の主な出稿先は下記の通りです。

  • YouTube
  • Twitter
  • Instagram
  • Facebook

動画広告の単価相場は各媒体で違うため、下記の記事を参考にしてみてくだい。

広告動画の事例

ランドマーク税理士法人の広告動画です。相続で悩んでいる人をターゲットにしており、動画内で「相続一筋20年」として実績をアピールしています。

また、リズミカルな音楽に合わせて「ランドマーク」という会社名を連呼し、印象に残りやすいよう工夫されているのもポイントです。

【4】セミナー動画(ウェビナー)

士業・コンサルティング業にとってセミナーは重要な営業活動の一つですが、オフラインのセミナーだと会場の準備や費用もかかり、参加者側も移動時間や交通費がかかってしまいます。

しかし、セミナー動画なら、会場を用意する必要がなくなるためコストを抑えることができ、参加者側はどこからでもセミナーを受けることができるので、セミナー受講のハードルが低くなるというメリットがあります。

セミナー動画として事前に制作した動画を配信することに加え、実際のセミナーの様子を撮影して配信するという方法もあり、これらはセミナーに参加できなかった顧客へ向けたフォローとして役立ちます。

セミナー動画の事例

相続税の基本に関するセミナー動画です。

動画では、デジタルホワイトボードに図やグラフなどのイラストを書きながら視聴者がイメージしやすいように説明を進めていますが、あらかじめパワーポイントなどで作成した資料を使うのも良いでしょう。

参考資料:資料ダウンロード 効果的なセミナー系動画の制作手法

【5】オンライン相談

士業・コンサルティング業が必ず初めに対応する業務が相談ですが、ZoomやSkypeなどのWeb会議システムを使うことで、オンラインで相談を受け付けることができます。

対面での相談業務は、顧客側からすると事務所まで行く手間がかかり、気軽に利用できるものではありません。しかしオンライン相談なら、場所に関係なくどこからでも相談できるのでハードルが下がり、問い合わせ件数増加につながります。

所在地に関係なく集客ができるため、売上アップにつながるでしょう。

士業・コンサルティング業の動画は人柄をアピール

士業・コンサルティング業はサービス内容だけでは差別化が難しい分野であるため、最終的には人柄で判断されやすい傾向にあります。

人柄というのは文章よりも動画の方が伝えやすいため、士業・コンサルティング業が顧客を獲得する際は動画が大いに役立ちます。

本コラムで紹介した動画活用術は、基本的にどれもすぐに実践できるものばかりですが、インタビュー動画や動画広告などは構成や魅せ方が視聴者に与える印象に大きく作用するため、プロに依頼することをおすすめします。

士業・コンサルティング業で動画活用をお考えの方は、ぜひ一度VIDWEB(ビッドウェブ)にご相談ください。これまでの動画制作で培ったノウハウを活かし、お問い合わせにつながる動画を提供させていただきます。

監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

大学卒業後、テレビ番組制作会社、CM制作会社、WEB動画制作会社を経て現在に至る。金融、不動産、IT、製造、小売などで業界を問わず、1500本以上の動画制作に携わる。動画のほかweb、紙面、イベントなど様々な媒体を駆使してコンサルティングの観点からクライアントの課題を解決する。プロデューサー業務のほか、ディレクター、カメラマン、エディター業務を兼ね、若手クリエイターの教育にも尽力している。

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