この記事ではYouTube広告をもう1度見たいときに、その動画を探す方法をご紹介します。特定のYouTube広告を閲覧する方法は、他社がすでに掲載しているYouTube広告を参考にしたい場合などに向いています。一般的な方法と裏技的な方法がありますので、必要に応じて使い分けてください。
YouTube広告をもう1度見たいのはどんなとき?
動画広告を出稿したい企業の担当者やWebマーケティングの担当者の方は、他社がYouTubeにどのような広告を出しているのか気になることもあるでしょう。
YouTube広告を制作する際には、動画の長さや構成などYouTube広告ならではのポイントをおさえる必要があります。他社がすでに出稿しているYouTube広告を分析することで、下記のようなポイントを参考にすることができます。
- 短い尺でわかりやすい動画を構成する方法
- YouTube広告ならではのインパクトのある表現
- 競合企業がどのような切り口で商品やサービスをアピールしているか
- どのようなCV(コンバージョン)が設定されているか
また、YouTubeインストリーム広告(動画の前後・途中に挿入される広告)には、スキップができる広告・できない広告、6秒間のバンパー広告などいくつかの種類があります。広告種別の違いによって、動画の作り方にどのような違いがあるかを研究することも参考になるでしょう。
YouTube広告はもう1度見られる?
では、気になったYouTube広告が消えてしまったとき、もう1度見ることはできるのでしょうか?
YouTube広告は、スキップ可能なTrue Viewインストリーム広告で15秒~60秒の長さが推奨されています。また、スキップできないTrue Viewインストリーム広告の長さは15秒、バンパー広告は6秒です。そのため、気になる広告が表示された際に、あっという間に再生が終わってしまい、あとから見返したくても見ることができない場合があると思います。YouTube広告は再生が終わると、広告主が設定したリンク先URLに遷移するボタンが一定時間表示されたのち、自動的に本編映像の再生に移行します。また、YouTube広告の視聴履歴はYouTubeの再生履歴や Google マイ アクティビティ(Googleが検索履歴などの利用状況を記録する機能)には記録されません。そのため、たまたま見たYouTube広告が消えたあとにもう1度見るには、そのYouTube広告の動画をあらためて探さなければなりません。
YouTube広告をもう1度見る方法(検索編)
YouTube広告は、YouTube上にアップロードされた動画が広告として公開されています。そのため一般公開されている動画であれば、YouTube上で広告主の企業名や商品・サービス名などを検索することで見つけ出せる可能性が高いです。
YouTube上でうまく見つけられない場合、Googleなどの検索サイトでも探してみましょう。見たいYouTube広告の特徴(商品・サービス名、出演者名、キャッチフレーズなど)を検索することで、広告動画を見つけられる場合もあります。
テレビCMと同じ動画がYouTube広告に流用されている場合、公式サイトなどで動画を紹介していることもあるでしょう。広告主やサービス名がわかっている場合は、公式サイトをチェックしてみるのもおすすめです。
しかし、YouTube広告に使用されている動画は「限定公開」に設定されている場合も多く、検索でヒットしないこともあります。その場合、広告が表示された動画やその関連動画を何度か視聴し、自然にその広告がまた表示されるのを待つ方法もあります。自分が視聴している動画に広告が表示されたということは、自分の属性(エリア・性別・年齢・視聴履歴など)がその広告のターゲティング対象に入っている可能性が高いです。間接的な探し方ではありますが、広告が表示された動画を近い時期に、繰り返し視聴することで再度その広告が表示される可能性はあるでしょう。
YouTube広告をもう1度見る方法(裏技編)
YouTube広告をあとでもう1度見たいときには、気になったYouTube広告が再生されている時点でVideoIDを記録しておく方法もあります。上記でご紹介したようなやり方で見たいYouTube広告動画を見つけられたら、VideoIDを記録しておくことで、以降は検索しなくても見られるようになります。
また、このやり方を知っていることで、次に気になる動画広告を見つけたときに広告が消える前に実践することもできると思います。今はもう1度見たいYouTube広告がない場合もチェックしてみてください。
以下でそのやり方をご紹介します。
- YouTube広告が表示されている間に再生画面の上で右クリックする。
広告が再生されている間に一時停止してから作業するとやりやすいです。
- 表示されたメニューから「詳細統計情報」をクリックする。
上記はPCでの統計情報へのアクセス方法です。スマートフォンから確認したい場合は、まずプロフィール>設定>全般から「統計情報」を有効にします。動画の再生または一時停止中に画面右上の3点マークをタップし、表示されるメニューの「統計情報」をタップします。
- Video IDをコピーまたはメモする。
PCの場合、項目欄には「Video ID / sCPN」と表示されています。スラッシュの前の部分の英数の記号がVideo IDです。スマホの場合、動画再生画面上に「ID」と表示されます。
- https://youtu.be/ の後ろにコピーしたVideo IDをつけてWebブラウザで表示する。
Video IDが「Abc123」の場合「https://youtu.be/Abc123」のようにURLを記載します。
まとめ:他社のYouTube広告から学ぼう!
YouTube広告は、広告主が設定したターゲティングに合わせて配信されるため、基本的には任意に見られるものではありません。しかし、上記でご紹介した方法を活用することで見たいYouTube広告を探すことができます。
ただし、ご紹介した裏技は広告主の本来の意図と異なるところで再生回数が増えてしまうなど、広告効果の正しい測定の妨げになる恐れがあります。そのため、やりすぎは控えることが肝心です。適度に活用し、他社のすぐれた広告から効果的なYouTube広告制作の方法を学びましょう。