医療業界で動画活用が注目されている理由とそのメリット・ 医療業界での動画活用事例紹介

活用事例
公開日:2020年8月27日 / 最終更新日:2024年12月17日
医療業界で動画活用が注目されている理由とそのメリット・ 医療業界での動画活用事例紹介
監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

医療業界はIT化が遅れている分野と言われていますが、新型コロナウイルスの影響もありさまざまなことをデジタル化(デジタルシフト)する転換期を迎えています。

デジタル化の代表的なものの一つとして動画の活用があげられますが、医療業界での動画活用方法は実にさまざまです。

今回は、これから医療業界で動画を活用したいと考えている担当者の方に向け、用途別の動画活用事例とメリットを紹介します。

医療業界で動画が活躍する理由

医療業界は専門性の高い分野ですが、動画を使うことで難解で複雑な内容も、簡単かつ網羅的に相手に伝えることができます。

例えば医師から患者へ手術内容を説明する場合、専門用語や複雑な術式を口頭だけでなく動画を使ってわかりやすく具体的に説明することで、患者の手術に対する理解度を上げることができるのです。

これは医師から患者への説明に限ったことではなく、医療機器メーカーから医師への機器操作方法を説明する際にも同様です。医療機器は操作の単純ミスでも命に直接関わってきますが、動画を使って手順や注意点を視覚的に伝えることで理解度が格段に上がります

院内向けの動画活用メリットと事例

ここでは院内での主な動画活用シーンとメリットを、事例とともに紹介します。

教育

教育内容というのは統一しなければなりませんが、指導する人によって教育の質に偏りが出てしまったり、テキストやイラストだけの指導では受け取る相手によっても理解度が異なるものです。

そこで新人教育や緊急対応の資料として動画を活用することで、教育の質を一定に保つことができます。

また、一度動画を作ってしまえば繰り返し見返すことができるため、教育コストを抑えることができるのも嬉しいポイントです。

急変対応の教育動画ですが、急変患者への処置方法だけでなく、医療スタッフへの情報伝達の流れなどを実演してみせています。

テキストだけだと全体の流れや現場の状況を細かく想像してもらうのは難しいですが、動画だと実際の動きを見ることができるので、より当事者意識を持ってもらいやすくなります。

手術手技

手術手技を動画に残しておけば、後進の育成はもちろん、後から自分で動画を見返すこともできるので技術向上にも役立ちます。

手術手技は医師によって技術力の違いがありますが、技術の高い医師の手技を動画で共有することは医療業界全体のレベルアップにも繋がります。

動画を撮る際はただ手元を撮影するだけでなく、解説や重要ポイントを音声やテロップで入れると動画の質が上がります。

また、手術手技は細部まで鮮明に映すことが好ましいため、画質の高い4Kカメラでの撮影がおすすめです。

患者向けの動画活用メリットと事例

ここでは患者向けの主な動画活用シーンとメリットを、事例とともに紹介します。

病院紹介

病院紹介の動画では、病院の特徴や雰囲気を視覚的に伝えることができます。

初めての病院にかかる患者は、診察や入院などに不安を抱えていることが多いものです。そこで動画を使って実際の診察シーンや入院病棟などを映すことで、信頼性や清潔性をアピールすることができるため、結果的に集客につながります。

手術内容説明

手術内容の説明は患者にとっては専門用語が多く、内容も難しいため理解しにくいことが多いものですが、動画なら簡単に説明することができます。

例えば、臓器の構造を3DCGでアニメーション化し、手術でどれくらい患部を切除するのかや、それによってどんな影響が体の中で起きるのかを伝えます。そうすることで患者は手術内容を具体的にイメージできるため、手術への理解度や医師への信頼度も上がることにつながります。

大腸癌の手術解説動画です。癌のステージ別、術式別にアニメーションで解説しています。手術の内容説明だけでなく、入院から退院までのスケジュールもあわせて紹介されているため、患者の治療に対する不安を払拭する動画となっています。

院内デジタルサイネージ

病院の待ち時間というのは総じて長いものですが、デジタルサイネージで疾患説明や治療方針を説明した動画を流しておくことで退屈させない上、病気への関心を高めることもできます。

感染症予防の注意喚起や、病院からのお知らせを流しておくのも有効です。

デジタルサイネージは基本的にはエンドレスに流しておくものなので、動画の最後と最初がスムーズに繋がるような構成にすることをおすすめします。

遠隔診療

遠隔診療は、病院に行かなくても家にいながら診察を受けることができることが最大のメリットです。このことにより患者の待ち時間が軽減されるほか、新型コロナウイルスなどの感染症対策にもなります。

また、遠方や高齢などを理由に通院が難しかった患者も遠隔診療なら気軽に診察を受けることができるのも嬉しいポイントです。

今までは初診での遠隔診療は規制されていましたが、新型コロナウイルスの影響で初診時に医師が医学的に可能であると判断した場合、初診から遠隔診療を行えるようになっています。

採用動画の活用メリットと事例

医療業界というのは命と向き合う現場のため、常に気を張った状態で勤務しなければなりません。新卒生はそのことを承知の上で就活していますが、採用動画はそんな新卒生の不安を解消するのにも有効です。

例えば一人の看護師に一日密着する構成にすれば、見る人にとって仕事の流れを想像してもらいやすくなり、看護に対する先輩看護師の姿勢もアピールすることができます。

また、勤務体制やサポートについてアピールしても良いでしょう。女性の場合、出産や子育てなどのライフイベントによってキャリアが左右されがちです。そこで実際に働きながら子育てをしているスタッフのインタビューシーンを入れることで、職場の働きやすい雰囲気やサポート体制が整っていることをアピールすることができます。

https://vidweb.co.jp/work/ap-net/

VIDWEBで制作させていただいた都立広尾病院様の看護部紹介動画です。新卒向けの採用動画ですが、色々な場面でも使えるように医療体制や病院のイメージが伝わりやすい動画に仕上げました。

音声なしの動画で、それぞれの持ち場で実際に働くスタッフたちの映像に、テロップで概要を簡潔に説明しています。

医療業界での動画活用は今後ますます増える

医療✕動画

複雑なことが多い医療業界にとって、動画の訴求力・表現力の高さは色々な場面で役に立ちます。
新型コロナウイルスの影響もあり、近頃急激に医療業界での動画活用が進んだと感じますが、その有効性から今後ますます動画を活用する医療関係の方は増えていくことが予想されます。

これから動画を活用したいとお考えの医療関係者の方は、今回紹介した参考事例やメリットなどを踏まえ、医療業界の動画制作実績が豊富な動画制作会社に制作を依頼してください。

医療業界の動画制作は他の業界よりも特殊で、手術中に撮影したり機材も特別なものが多くなります。また、薬機法に関する知識が豊富なディレクターが監修する方が、後々トラブルになることもないでしょう。

監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

大学卒業後、テレビ番組制作会社、CM制作会社、WEB動画制作会社を経て現在に至る。金融、不動産、IT、製造、小売などで業界を問わず、1500本以上の動画制作に携わる。動画のほかweb、紙面、イベントなど様々な媒体を駆使してコンサルティングの観点からクライアントの課題を解決する。プロデューサー業務のほか、ディレクター、カメラマン、エディター業務を兼ね、若手クリエイターの教育にも尽力している。

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