How to(ハウツー)動画・マニュアル動画の作り方|効果的な制作のポイントや事例を紹介

動画制作
公開日:2023年12月1日 / 最終更新日:2023年11月30日
How to(ハウツー)動画・マニュアル動画の作り方|効果的な制作のポイントや事例を紹介
桔梗 素直
桔梗 素直 株式会社VIDWEB クリエイティブコミュニケーション部

家電などの商品を購入すると、商品の使い方を説明する動画が用意されていることが多くなりました。また、接客などの業務のマニュアルを動画化している企業も増えています。このような動画は「How to(ハウツー)動画」や「マニュアル動画」と呼ばれます。この記事では、How to動画・マニュアル動画の基礎知識や効果的な制作方法、他社が実施した事例をまとめて紹介します。

こんな方におすすめの記事です
  • 社員教育や研修にお悩みの方
  • 動画を活用して業務効率化を実現したい方
  • 紙のマニュアルから脱却したい方

How to動画とは -ハウツー動画の基礎知識-

How to動画とは、商品の使い方や作業の工程をわかりやすく紹介した動画のことです。

How to動画の種別は、制作者や作成目的によって大きく2つに分けられます。ひとつは企業などが業務やサービスの一環で作成するものです。もうひとつは、YouTuberなどが一般に流通している商品の使い方を紹介するものです。

企業が制作するHow to動画は、さらに「商品・モノ」を説明する動画と「サービス・作業工程」を説明する動画の2カテゴリに分けられます。

企業など
カテゴリ 商品など実体のある「モノ」の使い方を説明する動画 接客・オペレーションなど人が行う業務や作業工程を説明する動画
動画内容 エンドユーザーに向けて家電・機械・ソフトウェアなどの使い方、操作方法を説明する動画がある。 従業員に向けて、接客、店舗運営、現場での作業工程などをわかりやすく伝える動画がある。
YouTuber・インフルエンサーなど
カテゴリ 市販の商品のレビュー、使ってみた感想を発信する動画
動画内容 ヘアメイクや料理、DIY、家電など、さまざまなジャンルのHow to動画がある。YouTubeの人気ジャンルのひとつ。
制作者企業などYouTuber・インフルエンサーなど
カテゴリ商品など実体のある「モノ」の使い方を説明する動画接客・オペレーションなど人が行う業務や作業工程を説明する動画市販の商品のレビュー、使ってみた感想を発信する動画
動画内容エンドユーザーに向けて家電・機械・ソフトウェアなどの使い方、操作方法を説明する動画がある。従業員に向けて、接客、店舗運営、現場での作業工程などをわかりやすく伝える動画がある。ヘアメイクや料理、DIY、家電など、さまざまなジャンルのHow to動画がある。YouTubeの人気ジャンルのひとつ。

マニュアル動画とは

How to動画と似たカテゴリの動画を指す言葉に「マニュアル動画」があります。

マニュアル動画とは、従来、紙媒体やWebサイトで提供されていた取扱説明書を動画化したものです。作業や操作の工程を動画でわかりやすく伝えられるため、文字や写真だけではわかりにくい情報を伝えるのに向いています。

桔梗 素直

一部の家電製品などでは、分厚い取扱説明書の代わりにQRコードからマニュアル動画に誘導しているケースも増えてきているように感じます

How to動画・マニュアル動画の活用シーン

How to動画やマニュアル動画は、以下のようなシーンで活用されるのが一般的です。

ここでは、主に企業が制作する場合を想定した活用シーンを紹介します。

家電や機械などの操作方法を伝える

家電や機械などの使い方は、従来、紙の取扱説明書で説明されてきました。しかし、動画にすることで、ユーザーはたくさんの文字を読まなくても操作方法などを理解できます。「使い方が難しそう」な印象は、購入を踏みとどまらせる原因になるため、動画でわかりやすく使い方を見せることは購入の後押しにもつながります。

ITサービス・システム・ソフトウェアなどの操作手順を解説する

システムやソフトウェアの操作手順の紹介も、How to動画がマッチするジャンルのひとつです。この場合、実際にソフトウェアの操作を行い、パソコンなどの画面に映る手順を録画して見せるのが一般的です。視聴者が見る画面と同じ画面上で操作を説明することで、わかりやすく伝えられます。

商品の組み立てや設定の仕方を解説する

How to動画は、商品の組み立て方や設定の仕方を伝えるのにも有効です。商品を購入・導入したばかりの段階で、購入した商品がうまく機能しないとクレームになりがちです。組み立て式の家具や、使い始める前に設定が必要な機器の場合、How to動画でスタートマニュアルを提供するとよいでしょう。

接客・店舗オペレーションなどサービスのやり方を伝える

現場で必要なサービス、オペレーションなどの業務内容を標準化し、動画にするのもおすすめです。How to動画・マニュアル動画は、多店舗展開サービスや顧客を個別に訪問するサービスなど、業務品質を管理しにくい業種の従業員教育に役立ちます。

How to動画を活用するメリット・効果

企業がHow to動画を活用すると、どのような効果を得られるのでしょうか。How to動画のメリットを確認しましょう。

個別の問い合わせ対応を減らし、業務効率化できる

わかりやすいHow to動画があれば、ユーザーが理解できない点が減り、メーカーなどに問い合わせする頻度も少なくできます。企業にとっては個別の問い合わせに対応する手間を減らし、業務を効率化できます。

顧客がいつでも利用でき、満足度向上につながる

機械・設備などを利用するうえで「使用する担当者が変わった」「久しぶりに設定の変更が必要になった」など、改めてマニュアルの確認が必要なシーンはよくあります。How to動画は、ユーザーが見たいタイミングでいつでも、何度でも視聴できるため、ユーザーの満足度向上につながります。

文字や写真の説明書より、わかりやすく伝えられる

How to動画に限らず、動画全般に言えることですが、動画は「多くの情報を、短い時間に、わかりやすく」伝えることに長けています。説明書やマニュアルは、情報量が多いと読んだり、理解したりすることが難しくなります。How to動画やマニュアル動画は、説明書やマニュアルの内容を直感的に、わかりやすく伝える効果に優れています。

How to動画・マニュアル動画の作り方

How to動画やマニュアル動画を作る際の手順を紹介します。動画制作の大まかな流れを把握し、スムーズに進行しましょう。

1. 必要な動画の本数や、それぞれの動画のテーマを決める

動画のターゲットや動画で伝えたいテーマを確認し、何本の動画が必要かを割り出します。動画の本数が確定したら、それぞれの動画で表現するテーマを割り振ります。

桔梗 素直

1本の動画に多くの情報を詰め込むのではなく、「1動画1メッセージ」を意識し、短い動画を複数本用意するのがポイントです。

2. 動画の構成を決める

上記で決定したテーマにもとづき、1本1本の動画で表現する細かい内容(動画の構成)を決定します。

「どのようなシーンが必要か」「新たに撮影が必要なシーンがあるか」「既存の動画や写真素材で使えるものがあるか」なども確認します。

3. 動画を撮影・編集する

必要な動画のシーンを撮影し、動画を編集します。動画編集では、重要な部分にテロップを付けて強調します。

また、ナレーションやBGMなどの音響編集も実施します。

桔梗 素直

公共の場や静かなオフィスなど、視聴者の視聴環境によっては無音となるケースも想定できますね。

4. ユーザーに合った環境で配信する

動画が完成したら、ユーザーがどのような端末・ネットワーク環境で視聴するかも考慮しながら、視聴状況に合った配信方法で動画を共有します。

YouTubeなどの動画共有プラットフォームを使うのがもっとも手軽ですが、一般公開できない情報などが含まれる場合は企業向けのクローズドな動画共有サービスを利用するのがおすすめです。

桔梗 素直

クローズドな動画共有サービスはこちらの記事でも紹介しています!

【TOPICS】動画制作を内製するか・外注するか

How to動画を作るにあたり、はじめに直面する課題は、動画制作を「内製」または「外注」のどちらにするかです。

動画制作に時間をかけられる人材がいない場合や、複数の動画をまとめてスピーディに制作したい場合は、動画制作会社などのプロに委託するのがおすすめです。

一方、スマートフォンの動画撮影機能などを使って手軽にマニュアル動画を制作したい場合などは、内製するケースも考えられます。

マニュアル動画を内製する場合、制作に役立つソフトを以下の記事で解説していますので、参考にしてください。

効果的なHow to動画を作るコツ・ポイント

次に、より効果的なHow to動画を制作するためのポイントを解説します。

解説したいテーマごとに動画を分ける

操作方法やマニュアル内容を1本の長い動画にまとめると「視聴に時間がかかってめんどう」「わかりにくい」などの理由から、ユーザーに見てもらえない可能性があります。ユーザーが見たい情報に簡単にアクセスできるよう、工程ごとなどに分けて、短い複数の動画で構成するのがおすすめです。

実際に操作・作業する様子を丁寧に見せる

動画であることの利点を活かすためにも、How to動画では、実際の操作方法や作業手順を実写で丁寧に見せると効果的です。文字や写真だけでは伝わらない動きや細かなニュアンスまで伝えられるのは、動画ならではのメリットです。

図解やアニメーションを活用する

文字だけでは伝わりにくい点は、図解やアニメーションを活用すると理解を深められるでしょう。全体像がつかみにくい業務の流れや部門間の関係なども、フロー図や相関図に流れを示すアニメーション(矢印など)を付与することでわかりやすく伝えられます。

How to動画・マニュアル動画の活用事例

How to動画・マニュアル動画を活用する企業の事例を紹介します。

ヤマハ株式会社様・ポータブルPA機器の設定動画

ヤマハ株式会社様の「STAGEPAS 1K」というポータブルPA機器の設定方法を紹介する動画です。同商品の特長である「簡単にセッティングできる」様子を、日常のシーンと関連づけて表現しています。

日本ソセー工業株式会社様・機器使い方動画

日本ソセー工業株式会社様が販売する「シーリング材専用容器回転式攪拌器」という機器の使い方を紹介する動画です。実際に製品を操作する実写とCGを組み合わせ、操作方法や機器の仕組みをわかりやすく伝えています。

まとめ:How to動画の活用で業務効率化とお客様の満足度向上を両立!

How to動画は、活用する企業のサポート業務・案内業務を効率化するとともに、お客様の満足度も高める施策です。上記で紹介したポイントを参考に、効果的なHow to動画を制作しましょう。

桔梗 素直

VIDWEBはBtoB企業を中心にHow to動画やマニュアル動画、商品紹介動画などの制作実績が約240本以上(2023年11月現在)ございます。事例をご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

桔梗 素直
桔梗 素直 株式会社VIDWEB クリエイティブコミュニケーション部

大学卒業後大手保険代理店に5年間勤務勤務。その後動画市場の将来性を感じ、オンラインスクールにて動画マーケティングや制作方法を学び、VIDWEBへ入社。丁寧親切且つ的確なコンサルテーションと提案に定評があり、クライアントが動画制作によって抱えている課題を親身になって日々解決している。

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