YouTubeサムネイルの作り方|設定方法や再生数を伸ばすコツを解説!

動画制作
公開日:2022年2月25日 / 最終更新日:2023年2月3日
YouTubeサムネイルの作り方|設定方法や再生数を伸ばすコツを解説!
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VIDWEBコラム編集部
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この記事では、YouTubeにアップするサムネイルの作り方を解説します。

サムネイルとは、YouTubeの検索結果画面などでタイトルとともに表示される画像のことです。動画の内容をわかりやすく表しており、雑誌でいう表紙のような役割をしています。そのためサムネイルを適切に作ることは動画の再生回数の向上につながります。サイズ、解像度、設定方法などの基本情報をはじめ、再生回数の増加に効果的なサムネイルの作成方法を知り、動画マーケティングの効果をより高めましょう。

YouTubeサムネイルとは?意味と役割

YouTubeサムネイルとは、YouTubeに投稿された動画の内容をひと目でわかるように表した静止画のことです。もともと、コンピューター関連用語としてのサムネイルは、動画や画像などのファイルの内容をファイルを開かずに視認できるようにした縮小見本を表していました。英語では「Thumbnail」と書き、Thumbは親指、Nailは爪を意味します。つまり、ファイルの内容を親指の爪のように小さく簡潔にまとめていることを表しています。サムネイルは略して「サムネ」と呼ばれることもあります。

従来、ファイルの内容を素早く認識するためなどに使用されてきたサムネイルですが、YouTubeなどの動画共有サイトでは、さらに重要な役割を持っています。それは、動画の内容や見どころをひと目でわかるように伝え、視聴者の興味を引くことです。作り方次第では動画の再生回数を伸ばすことにもつながるYouTubeサムネイルの効果的な作成方法を知り、動画マーケティングに活かしましょう。

YouTubeカスタムサムネイルとは?

YouTubeサムネイルは、YouTubeのコンテンツ管理機能で自動的に生成し、追加することができます。

動画をアップロードすると、自動的に3種類のサムネイル候補の画像が生成されるため、その中から気に入ったものを選択することで、YouTube上にサムネイルとして反映されます。

しかし、自動生成のサムネイルはシステムが選んだシーンであり、必ずしもその動画のもっとも魅力的な部分を切り取っているとは言えません。また、自動生成のサムネイルには文字なども入れることができません。

そこで、多くのYouTuberが活用しているのが「カスタムサムネイル」です。YouTubeのカスタムサムネイル機能を有効にするには、電話番号によるアカウント確認を行う必要があります。アカウント確認完了後、自分で作成したサムネイルをアップロードすることができます。

オリジナルのサムネイルを作成することで動画の内容を分かりやすく伝えられるため、視聴者の興味をより高めることができます。

YouTubeサムネイルのサイズ・ファイル形式・解像度まとめ

YouTubeサムネイル作成の基本として、まずは適切な画像サイズ、解像度、ファイル形式、ファイルサイズ、アスペクト比などを確認しておきましょう。以下はYouTube(公式)が推奨する情報です。

  • 画像の解像度:1280×720pixel
  • 最小幅:640pixel
  • ファイル形式:JPEG、GIF、PING
  • ファイルサイズ:2MB以下
  • アスペクト比:16:9

参考元:YouTubeの動画にカスタムサムネイルを追加する方法(YouTube)

YouTubeサムネイルの作成方法

次に、オリジナルのYouTubeサムネイルを作るステップを具体的にご紹介します。

  1. 動画から印象的なシーンを選んで画像にする
    対象の動画の中のもっとも盛り上がったシーンや、動画の内容を象徴するようなカットを静止画として切り出します。現在は多くの動画編集ソフトや編集アプリが、動画から静止画を切り出す機能を備えているため、さほど難しい作業ではありません。ただし、動画から静止画を切り出すと解像度が低いデータになる場合があります。そのため、よりクオリティの高いサムネイルを制作したい場合には、撮影の段階でサムネ制作を想定したスチル写真を撮っておくことがおすすめです。
  2. 内容をわかりやすく伝え、目を引くキャッチコピーを考える
    選んだ画像にのせる文字・テキストを用意します。動画ジャンルによって表現の傾向は異なりますが(後述)、ひと目で動画の内容がわかり、思わず見たくなるような興味を引きつけるキャッチコピーがあると効果的です。
  3. デザイン・レイアウトする
    画像素材や文字を合わせてレイアウトします。場合によっては、動画の内容とは異なる背景素材なども用意し、切り抜きした人物などと合わせてデザインすることもあります。テロップデザインも重要です。スマートフォンなどの小さな画面でも読めるよう、視認性を考慮したサイズを使用しましょう。

YouTubeサムネイルの設定方法(オリジナル画像の追加の仕方)

完成したサムネイルをYouTubeでアップロードする方法をご紹介します。

YouTubeにアップロードされた動画は、YouTubeが提供している無料の分析・管理ツール「YouTube Studio」で管理・設定することができます。

YouTubeスタジオにログインしたのち、アップロードした動画のサムネイル設定から、カスタムサムネイルとして使用したいファイルをアップロードすることでオリジナルのサムネイルを追加できます。詳しい画面遷移などはYouTubeのヘルプページで詳しく解説されていますので、そちらをご確認ください。

参考:動画のサムネイルを追加する – YouTube ヘルプ

YouTubeサムネイル作成に使えるおすすめ無料ツール

上記でご紹介したように、オリジナルのYouTubeサムネイルを作成するには、写真に文字を入れたり、装飾を加えたりするためのデザインソフトが必要です。プロ向けソフトとして有名なAdobe社のIllustrator、Photoshopなどの有料デザインソフトで作成できるのはもちろんですが、最近では無料ツールのなかにも簡単に使え、手軽におしゃれなデザインができるものが増えています。YouTubeサムネイル作成におすすめの無料のデザインソフト、デザインアプリをご紹介します。

アプリやWebブラウザ上で簡単にレイアウトができるデザインツールです。YouTubeサムネイルをはじめ、Facebookカバー、Instagramストーリーなど各種SNSの投稿サイズに適したアートボードがあらかじめ用意されています。テンプレートも豊富なため、すばやくサムネイルを作成することができます。

Adobe社が提供するオンラインのモバイルデザインアプリです。こちらもYouTubeサムネイルのテンプレートがあり、写真素材などをアップロードすることでアプリやWebブラウザ上で編集できます。無料プランの範囲内で、Adobe FontsやAdobe Stockの写真素材(一部)を使用できることが魅力です。

写真素材のコラージュを得意とするオンライングラフィックデザインツールです。このソフトにもYouTubeサムネイルのテンプレートがあります。CanvaやAdobeソフトではテンプレートがかぶりそう…という場合にはこちらのツールを選んでみてはいかがでしょうか。

※上記でご紹介したツールにはすべて無料で使えるプランがありますが、プランによっては有料です。詳しくは各サイトでご確認ください。

効果的なサムネイルの作り方、再生回数を伸ばすコツ

YouTubeを視聴するユーザーは、サムネイルを見てその動画を見るかどうかを決定します。そのため視聴者の興味を引きつけるようなサムネイルを作成することは、動画の再生回数を伸ばすことにつながります。

また、YouTube検索エンジンのアルゴリズムへの影響もあります。サムネイルのクリック率が高い動画は、YouTubeによって良質な動画と判断されます。良質な動画は関連する動画を見ているユーザーにおすすめ動画として表示され、より多くの人に動画を見てもらえるチャンスが広がります。

以下では、クリックされるサムネイル作成の代表的なポイントをご紹介します。

短い言葉で動画の内容を分かりやすく表す

サムネイル作成でもっとも重要なポイントは、動画の内容を短い言葉でわかりやすく表したキャッチコピーを作ることです。視聴者は数秒単位で膨大なコンテンツをブラウジングしているため、ひと目見ただけで興味の有無を判断できるようなサムネイルが求められています。その動画がもっとも伝えたいことや、一番視聴者の興味を引くと思われる内容をなるべく少ない文字数(~15文字程度)で表現しましょう。

文字は大きく、メリハリのあるデザインに

文字の視認性を高めるため、視認性の高いフォントを使用し、大きく配置しましょう。背景色に対してテキストを目立つ色合いにする、縁取りを付けることなども効果的です。また、動画の長さによって見るかみないかを判断している視聴者もいるため、文字や素材を配置する際には、画面右下のタイムインジケーターが隠れないようにレイアウトしましょう。

サムネイルと動画タイトルは別の内容に

YouTubeの動画一覧画面では、動画のタイトルとサムネイル画像が並列に表示されます。視聴者の目線は、まず画像(サムネイル)に引き付けられ、そこで興味を持った場合、次に文字(動画タイトル)に移ります。

その際、動画タイトルでサムネイルと同じ情報しか得られなければ、視聴者の「どんな内容かより詳しく知りたい」気持ちに応えられず、せっかくの興味を削ぎかねません。ユーザー心理を考え、まずサムネイルで引き付け、動画タイトルでより見たくなるような情報を補足することでサムネイルの効果がより高まります。

また、動画タイトルはYouTube内での検索結果にも影響します。動画タイトルに対策キーワードを含めることも重要です。

スマホでの見え方を確認

YouTubeは多くのユーザーがスマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器から視聴しています。PCの大画面でデザインしているときは問題なく見えても、小さな画面で見ると思いのほか読みにくいことも考えられます。サムネイルのデザイン後は、パソコンからだけでなく、スマートフォンからの見え方も確認しましょう。

スマホでの見え方を確認

動画ジャンル別サムネイルデザインの傾向

クリックされる効果的なYouTubeサムネイルを作成するには、同じジャンルの動画がどのようなサムネイルを作成しているか分析することも役立ちます。動画ジャンル別にサムネイルデザインの傾向を紹介します。

  • ハウツー・ノウハウ系
ハウツー・ノウハウ系
(ハウツー・ノウハウ系動画のサムネイルサンプル)

ハウツー・ノウハウ系動画には、メイクアップ、ヘアアレンジ、エクササイズ、DIY、マネー対策、ソフトウェアの使い方など幅広い分野のコンテンツがあります。ハウツー・ノウハウ系動画のなかにもさまざまなジャンルがありますが、共通しているのは、視聴者はなんらかの困りごとを解決するために動画を視聴しているということです。

そのためハウツー・ノウハウ系動画のサムネイルでは「誰の」「どんな」課題を解決する内容かを大きく、明確に表すことがもっとも重要です。そのうえで「3分でわかる」「5つのポイント」「初心者でもわかる」など、動画の特徴がわかる情報をプラスすることで、視聴者は自分が求めている情報かどうかを判断しやすくなります。

  • ビジネス系
ビジネス系
(ビジネス系動画のサムネイルサンプル)

ビジネス系動画には、起業家・専門家などの識者がビジネスに関連する知識・情報を解説する動画が多くあります。このジャンルでは「誰が」発信している情報かによって視聴者の興味や信頼度が変わる場合があるため、サムネイルには発信者の顔が大きめに掲載される傾向があります(イラストなどの場合もあります)。ノウハウ系と同様に、動画を見ることで得られる視聴者のベネフィットを端的に表現することも重要です。

  • 料理系
料理系
(料理系動画のサムネイルサンプル)

レシピや食レポなどの料理系動画のサムネイルは、「おいしそう」と思われる第一印象を大切に、料理の写真を大きく使う傾向があります。「食べたい」「作ってみたい」と思われるような写真を大きくレイアウトしたうえで、「ふわふわ」「サクサク」など想像力が膨らむ擬音を入れるのも効果的です。また、レシピ動画であれば「5分で速攻」「材料3つ」など、視聴者のニーズをくみ取ったフレーズを入れることで目にとまりやすくなります。

  • Vlog・日常系
Vlog・日常系
(Vlog・日常系動画のサムネイルサンプル)

日常の様子を動画におさめたVlog系の動画サムネイルは、情報系動画のサムネイルと若干傾向が異なります。Vlog系動画にもいろいろなタイプがありますが、動画のなかの印象的なシーンを背景に、ロゴやメッセージをシンプルにデザインしたものが目立ちます。サムネイルをおしゃれなデザインにすることで、インフルエンサーとしてのブランディングにつなげている場合もあります。

クリックされるYouTubeサムネイルの例&見本

上記で紹介した動画ジャンルから、効果的なサムネイルを作成している動画チャンネルの代表的な例をご紹介します。

  • ノウハウ系

両学長 リベラルアーツ大学
チャンネル登録者数186万人(調査時点)を超える金融・投資情報チャンネル。サムネイルはデザインや登場するキャラクターが統一されており、同チャンネルのサムネであることがすぐにわかります。テキスト情報は、この動画で何がわかるかがひと目で理解できるような表現になっています。

バフェット太郎の投資チャンネル
2文字のテキストを全面に配置したインパクトのあるサムネイルが印象的なチャンネルです。動画内容を少ない文字数で表現することの大切さが理解できます。

  • ビジネス系

鴨頭嘉人のビジネス YouTube
元マクドナルドの店長である鴨頭嘉人(かもがしら よしひと)さんが、ビジネスでのコミュニケーションやマネジメント法について解説するチャンネルです。発信者の顔を大きく出し、カリスマ性が感じられるサムネイルデザインに注目です。

NewsPicks /ニューズピックス
ニュースアプリ「NewsPicks」のYouTubeチャンネルは、独自の動画コンテンツをたくさん発信しています。豪華な識者の対談などが見どころのため、サムネイルでも出演者の顔が必ずレイアウトされています。動画の要点を的確に表したキャッチコピーも秀逸です。

  • 料理系

はるあん
おいしそうな料理の写真とポイントをおさえたキャッチコピーが印象的です。癒やし系料理家クリエイターとして人気を誇るクリエイター自身の顔もサムネイルにたびたび登場しています。

  • Vlog・日常系

in living. 
11人暮らしの女性の日常風景をおさめたVlog動画チャンネルです。サムネイルは動画の中の雰囲気のある写真の上に最小限の文字がレイアウトされているだけ。細いフォントや英字が使用されており、文字で情報を伝えることより、チャンネル全体のブランディングが重視されています。

  • サムネイルデザイン専門のギャラリーサイト

SAMUNE
さまざまなジャンルの動画サムネイルを集めたギャラリーサイトです。動画カテゴリやテイストごとにサムネイルが一覧で見られるため、デザインの参考になります。

サムネ作成は動画クリエイターに依頼することも可能

これまでご紹介したように、YouTubeサムネイルの作り方にはさまざまなポイントがあります。

せっかく多くの人に見てもらうために動画を制作したのであれば、サムネイルにもこだわって制作したいところですが、すべてのノウハウを網羅してサムネイルを作るのは難易度が高いものです。そのような場合には、動画マーケティングのノウハウを持っている制作会社や動画クリエイターにサムネイル制作まで依頼するという選択肢もあります。

動画制作はもちろん、動画マーケティングにも対応しているVIDWEBでは、サムネイル制作までトータルに対応できます。経験豊富なクリエイターに、再生回数アップにつながる効果的なサムネイル制作まで依頼したい場合は、ぜひご相談ください。

まとめ:サムネイル活用で動画の効果をより高めよう

この記事では、YouTubeサムネイルの役割や、再生数を向上するのに効果的なサムネイルの作成方法について解説しました。

動画を活用したマーケティング施策では、いくらすぐれた内容の動画を制作しても、ターゲットとする層に見てもらえなければ意味はありません。適切なサムネイルを作ることで、動画マーケティングの成果をより高めましょう。

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