製造業で動画を作ることになったとき、最初に決めるのは「どんな動画にするか」ではありません。何を見せたいのか、そしてそれは撮れるのか。この2つです。
当社が公開している製造業の制作事例44件を用途で集計すると、最も多いのは製品を説明して売るための動画でした。商品紹介が35件、営業ツールが22件です。一方で会社紹介は8件、採用は3件にとどまります。表現を見ると、44件のうち21件がアニメーションか3DCGを含んでいました。実写だけで完結した動画は半分程度です。
CGの比率が高いのには理由があります。製造業の製品は、内部構造も、動作原理も、完成品に組み込まれて見えなくなる部品も、カメラでは撮れないからです。加えて工場には、止められないライン、映せない機密エリア、騒音といった撮影上の制約があります。
この記事では、製造業の担当者が動画を発注するときに決めることを、用途の選び方、撮れないものの見せ方、工場撮影の段取り、作った後の使い回しの順に解説します。
製造業で動画は何に使われているか
はじめに用途を整理します。よく「製造業の動画といえば会社紹介や採用」と語られますが、当社の事例を見る限り実態は違います。数字は当社が公開している製造業の事例44件を集計したもので、1本が複数の用途を兼ねるため合計は44を超えます。

| 用途 | 事例での件数 | 製造業で決め手になること |
|---|---|---|
| 製品・技術の説明 | 商品紹介35件 | 内部構造や原理をどう見せるか。カタログの仕様表で伝わらない部分を映像で補う |
| 営業・展示会 | 営業ツール22件、展示会8件 | 商談で見せるか、ブースで流すか。使う場面で尺と音の設計が変わる |
| 工場紹介・会社紹介 | 会社紹介8件 | 機密と安全の線引き。工場見学を実施しづらい場合の代替にもなる |
| 研修・マニュアル・安全教育 | 研修・教育9件、マニュアル5件 | 更新の頻度。毎日変わる手順か、長く使う原理の説明か |
| 採用 | 採用3件 | 見えない部品を作る会社ほど、何を作っているかの説明が要る |
用途ごとの作り方は、製品紹介であれば商品・サービス紹介動画を解説した記事、採用であれば採用動画を解説した記事で詳しく扱っています。
読み取ってほしいのは、製造業の動画が「売るための道具」に大きく偏っていることです。展示会で足を止めてもらい、商談で製品を説明し、代理店に配る。この一連の流れで使われる動画が中心にあり、会社紹介や採用はその周辺にあります。
もう1つ、1本の動画に平均で3つ近い用途タグが付いていました。展示会で流した動画をそのまま商談で使い、Webサイトにも載せる、という使い方が常態化しているということです。この点は後半の「作った後の使い回し」で詳しく扱います。
ご相談をいただいたとき、当社が最初に伺うのも「この動画をどこで流しますか」です。用途が決まっていれば尺も構成も自然に決まりますが、決まっていないまま進めると、社内で意見が割れて構成が固まりません。動画の種類を先に決めるより、出口を先に決めるほうが早いというのが、実務での感覚です。
実写か3DCGか。撮れないものをどう見せるか
用途が決まったら、次は表現です。製造業では、ここが他業種と最も違います。
当社の製造業の事例44件の表現を分けると、実写のみが20件、実写とドローンの組み合わせが3件、アニメーションのみが10件、3DCGのみが4件、複数を組み合わせた構成が7件でした。アニメーションか3DCGを含む動画は21件で、ほぼ半数を占めます。
判断の軸はシンプルで、「カメラの前に置けるかどうか」です。
あわせてお伝えしておくと、見積もりの幅が最も大きく出るのも、この選択です。3DCGは内部構造をどこまで精密に再現するかで工数が変わります。「どこまで見せたいか」を先に決めていただけると、費用の見通しが早く立ちます。逆に、実物を撮れば済むものまでCGにすると、費用も期間も膨らみます。

実写が向くのは、実物を見せれば伝わるものです。製品を手に取ったときのサイズ感、装着したときの視界や動きやすさ、稼働している設備のスケール、現場の空気。当社が制作した興研株式会社様の電動ファン付き呼吸用保護具の紹介動画は実写で構成しています。溶接作業の現場で実際に装着して使うシーンを撮影しました。カタログのスペック表では伝わりにくい装着感やサイズ感、作業中の視界や動きやすさは、映像でしか伝えられない情報だからです。
3DCGが向くのは、実物があっても見えないものです。筐体の内部、部品同士の噛み合い、流体や光の動き。当社が制作した株式会社リコー様のプロジェクター紹介動画(中国語版)では、内部の機能を紹介するために3DCGによる透過表現を使いました。実写では外側しか映せないためです。同じ理由で、日本ソセー工業株式会社様の攪拌器の使い方動画では、実写で表現が難しいシーリング材の混ざり具合をCGで表しています。
アニメーションが向くのは、そもそも形がないものです。従来工程との比較、数値、仕組みの概念、工程の流れ。当社が制作したセイコーエプソン様のインクジェット技術紹介動画は、実際に印刷している様子を撮影した実写に、従来工程との比較をアニメーションと3DCGで重ねる構成にしました。撮れるものは撮り、撮れない比較はアニメーションにする、という組み合わせです。
そして、撮影そのものができない場合があります。稼働を止められない、遠方で日程が合わない、機密が多くて立ち入れない。この場合は支給素材とCG、アニメーションで組み立てます。株式会社夏目製作所様の会社紹介動画は創業75周年を記念して制作したもので、アニメーションを使い、フルリモートで完成させました。株式会社イシダ様の組み合わせ計量機50周年記念動画も、支給いただいた大量の画像を素材に構成しています。
なお、設計データがある製品であれば、CADデータから3Dモデルを起こして動画にすることもできます。ゼロからモデリングするより工程を短縮できるため、社内に設計データがある場合は発注時に伝えてください。
工場撮影の段取り。発注側が準備する7項目
製造業の動画で、他業種と最も違うのがここです。オフィスでのインタビュー撮影と工場での撮影は、必要な準備がまったく違います。当社は事前のロケハンで現場のルールをすり合わせ、稼働を止めずに撮影する動線を設計し、機密エリアの撮影禁止管理や安全装備の対応まで行いますが、それでも発注側で決めておいていただきたいことがあります。
撮影日の直前に持ち上がると日程ごと動くため、発注の段階で社内の合意を取っておくと進行が安定します。当社の経験でいえば、工場の撮影が止まる原因は機材のトラブルではありません。現場に着いてから「そこは映せない」「この時間は動かせない」と分かることです。次の7項目は、実際に現場で確認事項として挙がってきたものです。

1. 撮影日と生産計画
ラインを止めて撮るのか、稼働させたまま撮るのか。止めるなら生産計画との調整が要りますし、止めないなら安全な立ち位置とカメラの動線を先に決める必要があります。繁忙期や棚卸しの時期を外すだけでも、当日の進行はまったく変わります。
2. 機密エリアと映り込み
製造現場には、自社の機密だけでなく取引先の機密もあります。図面、治具、加工中の他社製品、モニターに表示されたデータ。カメラを向けた先に何が映るかは、現場を知らない制作会社には判断できません。「このエリアは入らない」「この角度は避ける」という線引きを、撮影前に決めておいてください。
前述のリコー様の事例では、機密性の高いパーツについて意図しない情報開示を防ぐため、慎重な協議を重ねて表現方法を選定しました。撮影後に「この部分は使えない」となると編集をやり直すことになるため、先に決めておくほうが結果的に早く仕上がります。
3. 安全と入構手続き
撮影クルーの入構申請、必要な保護具、立入禁止区域、クレーンやフォークリフトが稼働する範囲。撮影は工場にとって非日常なので、通常の来客とは違う確認が必要になることがあります。防爆エリアや火気厳禁のエリアがある場合は、機材の持ち込み可否を早めに確認してください。
4. 出演する従業員の同意
作業風景を撮る以上、従業員が映ります。誰が出演するのか、顔が映ってよいのか、公開範囲はどこまでか。あわせて、退職した場合に映像をどう扱うかも決めておくと、後から困りません。出演を避けたい場合は、手元だけを撮る、後ろ姿にする、といった撮り方もできます。
5. 音
工場は音が大きい場所です。設備の稼働音がある場所でインタビューを録っても、聞き取れる音声にはなりません。現場でのコメントが必要な場合は、別室で録るか、ナレーションを後から乗せる前提で構成を組みます。逆に、稼働音そのものを聞かせたい場合は、それを狙って収録します。
6. 光
工場の照明は撮影用にできていません。設備の影が作業者にかかる、水銀灯やLEDの周波数で画面がちらつく、窓からの外光と室内照明の色が混ざる。これらは現場で対処できますが、追加の照明機材を持ち込む場所と電源の確保が必要になる場合があります。
7. 他社製品とロゴ
工場内で使っている他社製の設備、工具、ソフトウェアの画面。ロゴがそのまま映ると、意図しない宣伝や許諾の問題になることがあります。映してよいもの、隠すものを整理しておいてください。
これらを事前に詰めておくと、当日の撮影は驚くほどスムーズに進みます。逆に「行ってから考える」と、撮影日を再設定することになります。
作った後の使い回し
冒頭で触れたとおり、当社の事例は1本あたり平均で3つ近い用途に使われています。製造業の動画は、作って終わりではなく、複数の場面を回っていく前提で設計するほうが投資に見合います。

展示会のブースで流す
製造業の動画で最も多い出口の1つです。ここで注意したいのが音です。多くの展示会では、出展規程で音量の上限が定められています。当社が確認した例では、ある産業展示会の出展者マニュアルに「高さ1m、ブースより1m離れた位置で75デシベル以下」、別の大型展示会の出展要項に「小間袖から測定して80デシベル以下」と定められていました。後者では事務局が音量計測器を持って巡回することがあるとも書かれています。2025年に開催された大型IT・エレクトロニクス展示会の出展規程でも「音量の制限 80dB以下」「ブースの境界線から2mの場所で測定」とされ、会期中に主催者が定期的に測定することが明記されていました。規定は展示会ごとに主催者が定めるため、出展が決まったら出展者マニュアルを確認してください。
つまり、ブースで流す動画は音声に頼れません。ナレーションが聞こえなくても内容が伝わるよう、テロップと映像だけで成立する構成にする必要があります。当社が制作したEMS CO.,LTD.様の採掘機の紹介動画は、ドイツ・ミュンヘンの展示会向けに制作したもので、テロップは英語で入れています。展示会向けの動画設計は展示会・イベントの動画を解説した記事で詳しく扱っています。
商談で見せる
営業担当者がタブレットで再生する、オンライン商談で画面共有する、事前にメールで送る。展示会用に作った動画をそのまま使えることもありますが、商談ではナレーション付きの詳しい版があると説明が早く終わります。1本の素材から、無音で成立する展示会版と、ナレーション付きの商談版を作っておく方法もあります。
Webサイトと広報
製品ページ、技術紹介ページ、会社案内。当社が制作したGROUND株式会社様の自律型協働ロボットの紹介動画は、同社のホームページのほか、記者会見やプレスリリースでも使われています。プレス向けの発表がある製品なら、その素材としても機能します。
海外の取引先と代理店へ
製造業では、ここが投資の効きどころになります。日本語版を作ってから多言語版を派生させるほうが、各国で個別に作るよりはるかに安く済みます。前述のリコー様の事例は中国市場向けで、販売地域によって製品の色が異なるため、中国市場向けの黒色筐体モデルを使って撮影しました。住友電気工業株式会社様の光コネクタの海外向けPR動画は、海外の展示会や販売代理店への説明で使うことを想定した動画です。この案件では、アメリカ在住のご担当者に確認いただきながら納品しました。BGMやカット割りが現地の視聴者に違和感なく受け入れられるかは、海外向けの動画で見落とされやすい点です。
社内の研修へ
製品の構造を説明した動画は、そのまま新入社員や営業担当者の教育に使えます。スタンレー電気株式会社様の深紫外線技術の紹介動画は、展示会とセミナー、営業ツール、研修・教育の4つの用途で使われています。英語版もあわせて制作しました。
補足として、当社のサイトに実際に届いている検索を見ると、製造業の担当者は「動画をどう作るか」だけでなく「作った動画をどう使うか」まで含めて調べています。作る前に出口を決めておくという発想は、発注する側にもすでに広がっているようです。
動画マニュアルと安全教育は内製か外注か
製造業で動画といえばマニュアルを思い浮かべる方も多く、実際に検索でもよく調べられているテーマです。ここは内製と外注の切り分けが重要になります。
内製が向くのは、作業手順書の代わりになる動画です。毎日の作業を作業者目線で撮り、1分程度に切る。多品種少量生産で手順書の数が膨大になる現場や、4M変更(人・機械・材料・方法の変更)のたびに更新が必要な工程では、外注していてはコストも時間も合いません。スマートフォンと無料の編集ソフトで十分作れます。
外注が向くのは、次のような動画です。
- 原理や構造の説明が必要で、CGやアニメーションを使わないと伝わらないもの
- 安全教育で、事故の状況を再現して見せる必要があるもの
- 海外拠点向けに多言語版を作るもの
- 長く使う前提の基礎教材で、品質を落としたくないもの
前述の日本ソセー工業様の攪拌器の使い方動画は、外注側の典型です。実写だけでは見えない内部の状態をCGで補う必要があったため、制作会社が入る意味がありました。
判断に迷ったら、「この動画は何回更新するか」で考えてください。更新頻度が高いものは内製、長く使うものは外注が原則です。動画マニュアルの作り方そのものはマニュアル動画・ハウツー動画の作り方を解説した記事で扱っています。
費用と期間の目安
製造業の動画制作でよく聞かれるのが期間です。当社の事例44件で最も多かったのは2ヶ月(16件)、次いで3ヶ月(10件)、1ヶ月(6件)でした。
ここで意外に思われるのが、撮影の有無と期間の関係です。撮影を伴う案件は2ヶ月が最も多いのに対し、撮影を伴わずCGやアニメーションで構成した案件は3ヶ月から4ヶ月かかっているものが目立ちます。撮影がないほうが早い、とは限りません。イラストを一から描き起こすアニメーションや、内部構造を再現する3DCGは、撮影よりも工数がかかるためです。逆に、複数拠点の撮影を含む会社案内では8ヶ月かかった案件もあります。
費用は動画の種類と条件で変わります。当社が公開している料金相場では、商品説明・サービス紹介動画が30万円から100万円、展示会向け動画が40万円から200万円、教育・研修用の動画が20万円から100万円、マニュアル・ハウツー動画が20万円から80万円、会社紹介・企業案内の動画が50万円から400万円です。
製造業の場合、金額を動かす主な要因は次の5つです。
- 現場撮影の規模(拠点数と撮影日数)
- 製品の複雑さ(3DCGの工数)
- 多言語展開の有無
- 海外撮影の有無
- 出演者やナレーションの条件
このうち3DCGの工数は幅が大きく、内部構造を精密に再現するほど費用が上がります。予算に制約がある場合は、CGを使う範囲を絞り、実写と静止画で構成できる部分を増やすと調整できます。費用の考え方は動画制作の費用相場を解説した記事、発注から納品までの工程は依頼から納品までの流れを解説した記事で詳しく説明しています。
製造業の動画制作事例
当社が制作した製造業の動画を、用途別に紹介します。すべて自社で制作したもので、詳細ページから実際の動画をご覧いただけます。
製品・技術の説明
セイコーエプソン様 インクジェット技術紹介は、インクジェットで配線を印刷する試作を通じて、従来工程との比較と技術のメリットを解説した動画です。実際に印刷している様子の実写に加え、アニメーションと3DCGを適材適所で使い分けました。制作期間は2ヶ月です。
スタンレー電気様 深紫外線技術の紹介は、紫外光源を利用した製品ブランドの特徴と技術的要素を説明した動画です。3DCGと2Dグラフィックを演出に盛り込み、技術内容を視覚で理解できる映像にしました。英語版も制作しています。制作期間は3ヶ月です。
興研様 電動ファン付き呼吸用保護具の紹介は、溶接作業で使う保護具の新製品紹介動画です。企画から構成、撮影、編集、ナレーションまで一貫して制作しました。展示会でのブース上映と商談ツールの両方で活用されています。制作期間は2ヶ月半です。
営業と展示会
EMS CO.,LTD.様 スプリングドリル展示会向け製品紹介は、採掘機のイメージ動画です。ドイツ・ミュンヘンの展示会向けに制作し、動画内のテロップは英語、やり取りは終始イタリア語で進行しました。制作期間は2ヶ月です。
GROUND様 AMR紹介動画は、物流倉庫で稼働する自律型協働ロボットの紹介動画です。ロボットの特徴に加え、導入された物流倉庫のイメージが伝わることを意識して構成しました。制作期間は1ヶ月です。
工場紹介と会社紹介
機密や物理的な制約で工場見学を実施しづらい場合は、動画がその代わりになります。来場前に見てもらう、海外の顧客に施設を紹介する、といった使い方です。
夏目製作所様 会社紹介動画は、創業75周年を記念して制作した動画です。歴史のある企業のため、アニメーションの中でも重みのある演出にしました。フルリモートで制作しています。制作期間は1ヶ月半です。
イシダ様 組み合わせ計量機CCWシリーズ50周年PVは、年号と歴代マシンをテロップで補足しながら歴史を振り返る構成の動画です。多数の画像をご提供いただいたことで、締めのモザイクアートなど演出の幅が広がりました。制作期間は2ヶ月半です。
マニュアルと多言語展開
日本ソセー工業様 カルマゼ使い方は、シーリング材専用容器回転式攪拌器の使い方を説明するマニュアル動画です。実際の作業シーンを撮影し、実写では表現が難しい混ざり具合をCGで表現しました。制作期間は1ヶ月半です。
リコー様 プロジェクター紹介動画(中国語版)は、海外向け販促用の製品紹介動画です。内部機能の紹介に3DCGの透過表現を採用し、機密性の高いパーツについては協議のうえ表現方法を選定しました。制作期間は3ヶ月です。
このほかの製造業の事例は製造業向けの制作実績一覧からご覧いただけます。
製造業の動画活用のよくある質問
製造業の動画で一番多い用途は何ですか?
当社の事例44件を集計すると、商品紹介が35件、営業ツールが22件で、製品を説明して売るための動画が中心です。会社紹介は8件、採用は3件でした。展示会や商談で製品を説明する用途から検討する企業が多いといえます。
工場を見せたくない部分がある場合はどうすればよいですか?
撮影前に「入らないエリア」「映さない角度」を決めておけば対応できます。撮影自体が難しい場合は、支給いただいた素材やCG、アニメーションで構成する方法もあります。実際に、フルリモートで会社紹介動画を制作した事例や、CGの透過表現で内部を見せつつ機密パーツの表現を調整した事例があります。
動画マニュアルは制作会社に頼むべきですか?
更新頻度で判断してください。毎日の作業手順のように頻繁に変わるものは内製が向きます。原理や構造の説明にCGが必要なもの、安全教育の再現映像、多言語版が必要なもの、長く使う基礎教材は外注が向きます。
海外の取引先向けに動画を作るにはどうすればよいですか?
日本語版を作ってから多言語版を派生させるのが効率的です。テロップだけを差し替える方法、ナレーションを吹き替える方法があり、動画の構成によって選びます。現地の視聴者にとってBGMやカット割りが自然かどうかも仕上がりを左右するため、可能であれば現地の担当者に確認いただくことをおすすめします。
製造業の動画制作にはどのくらいの期間がかかりますか?
当社の事例では2ヶ月が最も多く、次いで3ヶ月でした。意外に思われることが多いのですが、撮影を伴わない構成のほうが短いとは限りません。イラストを描き起こすアニメーションや内部構造を再現する3DCGは撮影より工数がかかるため、3ヶ月から4ヶ月かかることがあります。複数拠点や海外での撮影を含む場合も長くなります。展示会など公開日が決まっている場合は、CGを使う構成も見込んで4ヶ月前には相談を始めると安全です。
まとめ:用途と「撮れるか」を先に決める
製造業の動画は、他業種と比べて制約が多い代わりに、映像でしか伝えられない情報が多い領域です。要点は3つあります。
1つ目は、用途の偏りを知っておくことです。当社の事例では製品を説明して売るための動画が中心で、1本が平均して3つ近い用途に使われています。展示会、商談、Webサイト、海外、社内研修と、出口を先に決めておくほど投資が回収しやすくなります。
2つ目は、撮れるものと撮れないものを分けることです。装着感やスケールは実写、内部構造や原理は3DCG、比較や概念はアニメーション。撮影に入れない場合でも、支給素材とCGで成立させる方法があります。
3つ目は、工場撮影の段取りを発注前に固めることです。生産計画、機密の線引き、安全、出演者の同意、音、光、他社製品の映り込み。この7項目を先に決めておけば、撮影当日に慌てることはありません。
当社は製造業の動画制作を数多く手がけており、機密が多い現場での撮影や、CADデータからの3DCG制作、多言語展開にも対応しています。製造業向けの取り組みは製造業界向けの動画制作ページにまとめていますので、あわせてご覧ください。動画制作会社の選び方は動画制作会社の選び方を解説した記事で解説しています。
1,000社5,000本の実績