不動産業界が動画を活用するべき代表的な3つのシーンと動画制作のポイント

活用事例
公開日:2020年8月31日 / 最終更新日:2023年11月17日
不動産業界が動画を活用するべき代表的な3つのシーンと動画制作のポイント
監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

さまざまな業界で動画を使ったマーケティングが行われていますが、不動産業界も例外ではありません。

しかし、

  • 動画は良いと聞いたことはあるけれど、どう使えば良いのかわからない
  • どういう動画を作れば良いのかわからない

など、初めての動画活用に悩む担当者の方は多いようです。

今回は、不動産業界でこれから動画を活用していこうとお考えの方に向け、代表的な活用シーンである

  • 物件紹介
  • サービスPR
  • 人材採用

に適した動画制作のポイントと事例を紹介していきます。ぜひ、動画制作・動画活用の参考にしてみてください。

不動産業界の動画活用その1:物件紹介

物件紹介は、間取り図や一部の部屋写真と説明文だけでは雰囲気が伝わりにくく、内見をしたときに「イメージと違ったから」という理由で成約まで至らないことも少なくありません。

しかし、動画で物件を紹介することで実際の部屋の雰囲気を伝えることができるため、想像とのギャップを減らしてイメージの違いによる不成約を減らすことができます。

また、動画は部屋の雰囲気や細かいところまで見ることができるため客側は内見候補を減らすことができ、不動産会社側は内見にかかる時間やコストを減らすことができるので、お互いのメリットにつながります。

物件紹介に動画利用

動画を見て来店した客は部屋の詳細をすでに把握しており、あとは実際に内見して決めるだけ、という購買意欲の高い人が多いため、成約までがスムーズなのも特徴といえます。

物件紹介の動画の制作ポイントは下記の通りです。

  • 駅から物件までの道のりを紹介する
  • 物件周辺も紹介する
  • 客視点のカメラワークで実際に内見しているように映す
  • 動線がわかりやすように部屋から部屋への移動シーンも映す
  • 部屋からの景色を映す
  • 収納スペースの中を映す

駅や物件周辺を紹介することで、客は実際にその場所で生活することをイメージしやすくなります。また、案内人を映し、カメラに向かって説明をしているような構成にすることで、実際に内見をしているようなリアリティのある動画にすることも可能です。

部屋から部屋への移動はカットせず動画に入れることで、客は動線を意識しやすくなります。

不動産業界で動画の活用が増えてきたとはいえ、まだまだ見取り図や簡単な説明文のみによる物件紹介が主流です。そのため、物件紹介動画があるだけで他社との差別化になり、客に与える印象もかなり違ってくるでしょう。

動画活用事例①:高級賃貸マンションの物件紹介動画

アクセルホーム代々木店による高級賃貸マンションの物件紹介動画です。最初に物件周辺を映し、エントランスから部屋までのオートロックやセキュリティシステムについても紹介しています。

物件内は動線がわかりやすいようにほぼノーカットになっており、収納スペースも全て開けて紹介しています。

動画の最後にはアクセルホーム代々木店の店内や簡単なスタッフ紹介もしており、来店しやすい明るい雰囲気をアピールしているのもポイントです。

動画活用事例②:物件紹介動画

BRUNO不動産による物件紹介動画です。最寄りの駅から物件まで実際に歩いているシーンを使っています。

部屋の動画にナレーションと字幕、効果音などを入れて細かい所まで詳しく説明しており、動画の最後に間取り図や設備情報などを記載しています。

不動産業界の動画活用その2:サービスPR

不動産業界のサービスは、複雑で難しい専門用語も多いためテキストだけだとわかりにくく、とっつきにくい印象をあたえがちです。

しかし動画なら難しい内容でも簡潔にわかりやすく伝えることができ、さらにアニメーションやインフォグラフィックなどを使えば見てもらいやすくもなります。

サービスPR動画は、サービス内容とサービスを利用することで受けられるメリットを具体的に明示することがポイントです。

動画活用事例①:不動産売却の手引き動画

https://youtu.be/ovZPAIzBg-M

東急リバブルによる不動産売却の手引き動画です。複雑な不動産売却手順を「媒介契約編」というように細かく分けて説明しています。

インフォグラフィックを使って要点を厳選し、難しい内容でも親しみやすいように説明しているのがポイントです。

動画活用事例②:不動産関連サービスPR

イタンジ株式会社による、不動産管理会社向けの物件確認電話自動応答システム「ぶっかくん」と、内見予約受付・連絡・レポートの自動化システム「内見予約くん」のサービスPR動画です。

アニメーションで実際の操作方法とサービスを使うことで得られるメリットをテンポよく紹介しています。また、動画の最後で「ぶっかくん」と「内見予約くん」を導入した企業の受電対応コスト削減率と内見予約のアップ率を紹介することで、サービス購入への後押しをしています。

不動産業界の動画活用その3:人材採用

不動産業界の採用動画(新卒・中途)では、さまざまな事業を展開する会社の場合、部署ごとの社員にインタビューしたり、それぞれの仕事内容を説明する動画にすることがポイントとなります。そうすることで、部署ごとの役割を理解してもらいやすく、それぞれの部署の魅力についても伝えることができます。

また、社員の1日に密着する動画も効果的です。実際に働いているところをイメージしてもらえるため、「想像していた働き方と違った」というイメージギャップによる離職を低減することにもつながります。

動画活用事例:大和ハウスグループの採用動画

大和ハウスグループの採用動画です。住宅施工管理を行う社員にインタビューをする形で動画は進んでいき、その中で仕事内容とやりがいを説明しています。

実際に社員が働いている現場のシーンを使うことで、学生がこの会社で働く自分をイメージしやすい動画となっています。

動画活用事例:ASIAGROUPの採用動画

総合不動産企業のASIAGROUPによる採用動画です。

「不動産業界はノルマが大変そう、残業がキツそうといったマイナスイメージは、実際に働いてみたら違った」というナレーションとともに、社員が仕事と真摯に向き合う姿を使うことで、うまく不動産業界のやりがいを表現しています。

不動産業界での動画活用は今が始め時

最近、特に集客で動画を活用している不動産業者は増えてきました。
新型コロナウイルスの影響による自粛や不景気が重なり、集客が以前より困難になったため、不動産業者もいよいよ動画マーケティングに着手し始めたという印象です。

特に物件紹介と動画の相性は良く、客側にも不動産会社側にもメリットがたくさんあります。そのため、これからは不動産業界でも動画を使った集客が当たり前になっていくことが予想されます。

不動産業界で動画を活用しようとお考えの方は、他社との差別化のためにもできるだけ早く動画を取り入れた方が良いと言えるでしょう。

まだまだ広がる動画活用の事例を公開中!

監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

大学卒業後、テレビ番組制作会社、CM制作会社、WEB動画制作会社を経て現在に至る。金融、不動産、IT、製造、小売などで業界を問わず、1500本以上の動画制作に携わる。動画のほかweb、紙面、イベントなど様々な媒体を駆使してコンサルティングの観点からクライアントの課題を解決する。プロデューサー業務のほか、ディレクター、カメラマン、エディター業務を兼ね、若手クリエイターの教育にも尽力している。

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