YouTube高評価(グッドボタン)の仕組みは?高評価を増やす方法や評価の注意点

動画マーケティング
公開日:2022年11月4日 / 最終更新日:2024年12月25日
YouTube高評価(グッドボタン)の仕組みは?高評価を増やす方法や評価の注意点
山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

YouTubeの高評価・低評価機能は、動画投稿者にとっては視聴者の反応を知ることができる手段のひとつです。また、多くの高評価を得ることは、YouTube検索の最適化やおすすめ動画の表示にもよい影響があります。

山畑 達也

この記事では、YouTubeの高評価・低評価の仕組みや高評価を集めるべき理由、高評価の多い動画の事例などを紹介します。

この記事の要約
  • YouTubeの高評価はアルゴリズムに影響し、動画の露出を高める重要な指標である
  • 高評価を増やすには、動画内での呼びかけや視聴者ニーズに応えるコンテンツが有効
  • 高評価の購入や操作はYouTubeの規約違反となり、ペナルティの対象になる場合がある

YouTube高評価・低評価の仕組み

YouTube高評価・低評価の仕組み

YouTubeには、視聴者が動画の内容を評価するためのボタンがあります。親指を上に向けたマークの「高評価(グッドボタン)」ボタンと、親指を下に向けたマークの「低評価(バッドボタン)」ボタンです。高評価ボタンが押された回数は一般の視聴者にも見えますが、低評価の数は投稿者(チャンネルの管理者)にしか見えません。

視聴者にとって高評価・低評価機能は投稿者に動画の評価を伝える手段になります。そのほかにも、動画を視聴するかどうかの参考や、その動画に対する他の視聴者の評価を知るために使われます。

山畑 達也

動画投稿者にとって、高評価・低評価は視聴者のエンゲージメント(反応や行動)を計る基準のひとつになります。投稿者は高評価・低評価の数を参考に、視聴者が動画を気に入ったかどうかを推測できます。また、評価の内容にかかわらず動画に反応してくれる視聴者が多くいることは、動画の注目度の高さや、視聴者とのつながりの多さを示します。

誰が評価をしたかはバレる?

視聴者としてYouTubeを閲覧する際、高評価・低評価をクリックすると誰がどんな評価をしているのかバレてしまわないか気になる人もいるのではないかと思います。

結論として、YouTubeで高評価・低評価をクリックしても、誰が高評価・低評価しているのかは一般のユーザーにも、動画投稿者にもわかりません。ただし、動画の管理者はYouTubeに投稿した動画を管理するツール「YouTube Studio」内のアナリティクス機能によって高評価・低評価の数や高評価率(低評価数との比率)を確認できます。

また、自分が高評価した動画のリストは、自身のYouTubeアカウントの「ライブラリ」内にある「高く評価した動画」の項目でまとめて見られます。これは、自分が高評価した動画をあとから再び見やすくするための機能です。自分が行った評価は、評価ボタンを再度クリックして解除することで取り消すこともできます。

低評価も悪影響だけではない

山畑 達也

動画を投稿する人は、低評価数が多いと不安になることもあると思います。

高評価が多い方がいいのは事実ですが、低評価も視聴者からの反応のひとつです。YouTubeのおすすめ動画機能では、低評価の多い動画が急上昇ランキングに表示される場合もあります。評価数が多いことは、それだけ動画に対する視聴者の関心度が高いことも示すシグナルとなります。注目を得ているからこそ得られる視聴者の反応を真摯に受け止め、改善のヒントにすることが大切です。

なぜYouTubeで高評価を集めるべきなのか

YouTubeのおすすめ動画システムは、独自のアルゴリズムにもとづいてホーム画面や関連動画におすすめ動画を表示しています。YouTubeがどのように表示する動画を決定しているかは明確には公開されていませんが、いくつかの指標をかけ合わせてユーザーの満足度を分析しています。その指標のひとつに高評価・低評価があります。

動画をおすすめする仕組みは複数の要素の組み合わせのため一概には言えませんが、一般的には高評価が多い動画の方がおすすめ動画に表示されやすくなります。多くのYouTuberが動画内で「グッドボタンを押してください」などと高評価を促しているのはそのためです。高評価が多く集まる動画は、ユーザー満足度の高い、質の高い動画であるとYouTubeに評価されやすくなります。

参考:YouTube Japan Blog: YouTube が動画をおすすめする仕組み

YouTubeで高評価を増やす方法

では、YouTubeで高評価を増やすにはどうすればよいのでしょうか。YouTubeで高評価を増やすポイントを紹介します。

動画内で高評価を促す

動画内で、視聴している動画が気に入ったら高評価ボタンを押してほしい旨を呼びかけることで、高評価を促します。この手法は多くのYouTuberがすでに実践しています。動画のエンディングで呼びかけることが多いです。

視聴者が求める情報を盛り込む

視聴者は動画に対する「好き」や「いいね」の気持ちを高評価ボタンのクリックで表します。視聴者からこのような好感を得るには、動画の内容で視聴者の期待に応えなければなりません。

たとえば、役に立つ情報を提供する動画であれば、キーワードやタイトルで表す内容と動画で得られる情報があっていること、期待以上の情報が得られることが大切です。またブログ(Vlog)系動画では、視聴者の興味・関心に寄り添い、共感を呼ぶ内容やマネしたくなるような情報を盛り込むのもひとつの方法です。

不快に感じる要素をなくす

高評価の妨げとなる要素をなくすことも大切です。視聴者は、動画の内容で気に入らないこと、不快なこと、自分の考えと反することなどがあると高評価を押すのをためらいます。そのため、このような要素はできるだけなくす努力が必要です。一般的に不快感を与えにくい、かわいい動物の動画などは高評価が多いと言われています。

上記のように、YouTubeで高評価を得るには、動画制作の時点でさまざまな工夫をする必要があります。しかし、このような動画の制作には手間がかかります。そのため、企業が動画を配信する場合などには、YouTubeの仕組みに詳しい動画制作会社に制作を依頼するのもおすすめです。

YouTube評価の注意点

YouTubeで高評価を増やしたい場合、注意点もあります。

前項で紹介したように、純粋に内容の工夫で高評価を狙うのは問題ありませんが、高評価してもらうためだけに意図的に視聴者を呼び込み、動画を再生させたり、クリックさせたりすることはYouTubeの規約に反します。

視聴回数や高評価を購入できるサービスもありますが、自動システムなどを利用し、本来の意図に反する形で人為的に統計数を増やすことも違反となります。YouTubeのポリシーに違反した場合、ペナルティとしてチャンネルやコンテンツの削除などが課される場合があるため、このようなことは行わないようにしましょう。

参考:虚偽のエンゲージメントに関するポリシー – YouTube ヘルプ

YouTubeで高評価が多い動画事例

最後に、YouTubeで多くの高評価を得ている動画の例を紹介します。主に企業が運営するYouTubeチャンネルから参考になる事例をピックアップしました。

松井証券:マヂカルラブリーと学ぶ松井証券資産運用

証券会社である松井証券株式会社が運営するYouTubeチャンネルです。お笑いコンビのマヂカルラブリーさんを起用し、資産運用や株式取引の基礎知識を楽しく学べるコンテンツを提供しています。この動画は、有名な投資家である「テスタ」さんが出演したもので、再生回数100万回以上、高評価数1万以上(2022年調査時点)の高い評価を獲得しています。

くら寿司:くら寿司のお店の裏側を大公開!おうちで社会見学

人気回転寿司チェーン・くら寿司株式会社のYouTubeチャンネルです。キャンペーンやメニューの紹介だけでなく、エンタメ性の高いコンテンツを多く展開しています。くら寿司の裏側を紹介したこの動画は、再生回数70万回以上、高評価5,000以上(2022年調査時点)の人気ぶりです。

アグヘアー:【美容室に行けない方に伝えたい】おうちで毛量を減らすポイントを解説!

美容室「Agu hair salon」のYouTubeチャンネルです。紹介する動画は、美容室に行けないときに自分でヘアカットするコツを紹介したもので、再生回数40万回以上、高評価5,000以上となっています。チャンネル登録者数は4,000人ほどですが、視聴者のニーズをとらえた情報を丁寧に発信していることが高評価につながっているものと思われます(数値はいずれも2022年調査時点)。

まとめ:YouTube高評価を獲得して動画の拡散力を高めよう

YouTubeの高評価・低評価は、視聴者の反応を知り、今後の動画制作に活かせる重要な指標です。また、YouTubeアルゴリズムでの評価が高まり、より多くの人に動画を見てもらえる可能性が高まる要素でもあります。

山畑 達也

YouTubeの高評価・低評価機能の仕組みを理解し、うまく活用することで、視聴者のエンゲージメントやコンテンツの拡散力を高めましょう。

山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

20年以上にわたりオンラインマーケティング、オンライン広告業界に身を置き、数々の新規サービスや新規事業の立ち上げと事業運営、会社経営に携わる。2021年に動画制作から動画広告、動画マーケティングまでを総合的に提供する株式会社VIDWEB(ビッドウェブ)の代表取締役に就任。

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