自動車業界のWeb動画活用方法について解説

活用事例
公開日:2020年10月8日 / 最終更新日:2022年10月26日
自動車業界のWeb動画活用方法について解説
監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

これまでの自動車業界の動画活用といえば、テレビCMが一般的でウェブマーケティングにおける「動画活用」は大手自動車メーカーを除き、それほど活発ではありませんでした。

しかし、ウェブ動画が人々の生活の一部となってからは、自動車業界でも動画活用が進み、成功している例も増えてきています。

そこで今回は、自動車業界における主な動画活用シーンと活用事例を紹介していきます。これから動画を活用しようとお考えの自動車業界関係者の方は、今回取り上げる成功事例をぜひ参考にしてください。

新技術のアピールに「テクノロジー紹介動画」

自動車製品の最新技術やテクノロジーをアピールする目的で動画を活用することは有効です。実写による動画やアニメーションを駆使して視覚的な訴求をすることで製品への理解度を高め、魅力を感じてもらいやすくなります。

例えば、危険を察知して自動でブレーキがかかる安全技術の紹介動画の場合、どのような仕組みで危険を察知しているのかをアニメーションで表現したり、実際に自動でブレーキがかかるシーンなどを使うことで消費者の理解度が増すでしょう。

活用事例:日産 「Invisible-to-Visible」技術の紹介動画

日産の現実と仮想空間をつなげる新技術「Invisible-to-Visible」のテクノロジー紹介動画です。

車内外のセンサーによって読み取った周辺情報などをクラウド上の交通データと合わせることで、前方の状況を予測できることをアニメーションを使って紹介しています。

テクノロジーというと難しいイメージを持たれがちですが、アニメーションなどを使って説明することで、技術への理解を助け、興味を持ってもらいやすくなります。

企業のブランドイメージ向上に「ブランディング動画」

ブランドや製品のイメージアップを目的とするならブランディング動画がおすすめです。

例えば自動車メーカーの場合、ユーザーが製品を選ぶときは価格や性能のほかにブランドイメージも大きな判断材用になるとされています。動画ならブランドの世界観を直観的に伝えることができるため、イメージ付けを行いやすいというメリットがあります。

ブランディングに成功すると、認知や口コミが広まり新規顧客の獲得ロイヤルカスタマーの育成ができるようになります。

YouTubeを活用した「情報発信動画」

スマホの普及に伴い、インターネットで簡単に情報収集ができるようになりました。
ユーザーは初めての店に行く場合、その店の製品(サービス)や口コミについての下調べをするケースが増えています。このことは自動車業界にもあてはまります。

しかし、小規模な中古車販売店や自動車修理工場などでは自社サイトの掲載情報が充実していないこともあり、機会損失につながる可能性もあります。
機会損失を防ぐ対策として動画は有効です。例えば、YouTubeチャンネルを運営し、動画を投稿することで消費者に多くの情報と安心感を与えることができ、来店へのハードルを下げるだけでなく他社との差別化にもつながります。

例えば中古車販売店なら、YouTubeに入庫車紹介動画を頻繁にアップしたり、板金塗装店なら作業している動画で技術力をアピールする動画も効果的でしょう。

YouTubeに投稿した動画は、InstagramやFacebookのアカウントにも転載することで拡散性が増し、認知拡大につながります。拡散性を高めるためには、日ごろからSNSの運用をこまめに行い、フォロワー数を増やしておく必要があります。

活用事例:森本モータース 車検内容説明動画

整備工場の森本モータースによる、車検内容の説明動画です。

車検内容や作業風景は、一般人はあまり目にすることがないのでユーザーは「どこを点検しているのだろう」という疑問を抱きやすいものですが、そういった声に答えるようにかなり詳しく点検箇所について解説しています。

この動画のように、詳しく車検内容を説明したりサービス内容を明確にすることで、ユーザーからの信頼性が増し、来店のきっかけにもなるでしょう。

YouTubeやSNSへの「動画広告」配信

動画広告は、車のスピード感や走行感覚を伝えるのに最適で、静止画の広告よりも目に留まりやすく内容を覚えてもらいやすいという特徴があります。

動画広告は潜在需要喚起に最適

動画広告は、SNSに出稿することでさまざまな年代や層に見てもらうことができ、認知拡大の広告戦略に最適です。また、動画広告はターゲティングの精度も高く、様々な「人」に対してターゲティングが可能です。

ターゲティング可能なオーディエンスの例

  • 年齢、性別、興味・関心
  • 一度サイトに訪れたユーザー
  • 特定のエリアに住んでいる人

ちなみに、動画広告は人に対してターゲティングする広告ですが、「ニーズ」に対してターゲティングする広告の代表例は検索連動型広告です。

動画広告に対するユーザーの反応を調査したアンケートでは、動画広告の中でも特にSNSのタイムラインに掲載されている動画広告(アウトストリーム広告)の内容を覚えていると答えた人が全体の20.2%と一番多く、次いで無料動画サイトの前や途中で再生される動画広告(インストリーム広告)が18.6%という結果になりました。

動画広告の反応(媒体種類別)

参考:マクロミル×デジタルインファクト共同調査

製造の魅力を伝えることができる「採用動画」

自動車業界の中でも、特に自動車整備士やメカニックといった職種の場合、世間から「大変そう」「汚そう」などとあまりいいイメージを持たれていないケースもあり、人材不足に陥っているところが少なくありません。

採用動画は、実際の仕事内容や職場の雰囲気を伝えやすいため、上記のような思い込みによるマイナスイメージを払拭しやすく、仕事の魅力をアピールするのに最適です。

また、採用動画で企業のことをきちんと理解してもらった上で応募してもらうことで、あとから「想像していた仕事と違ったから」という理由による離職を減らすこともできます。

活用事例:株式会社ビッグモーター メカニック編採用動画

ビッグモーターの採用動画です。

自動車整備士の作業ルーティンを紹介しており、所々で整備士本人が仕事に対する想いややりがいについて語っています。きれいな工場や明るい職場の雰囲気などが伝わる動画となっており、快適に働けるイメージを与えられるでしょう。

若者の車離れ対策にも動画が役立つ

若者の車離れが進んでいる現代ですが、若者にこそ車を買ってもらわなければ自動車業界の未来は危うくなります。若い世代に興味を持ってもらうためには、生活の一部に溶け込んでいる「動画」がキーポイントとなります。

テキストと写真だけが掲載された企業サイトや広告だと若い世代に注目されにくいものですが、動画広告やYouTubeを活用したコンテンツなら若者に見てもらえる可能性は高くなるでしょう。

監修者紹介
小澤信人
小澤信人 プロデューサー

大学卒業後、テレビ番組制作会社、CM制作会社、WEB動画制作会社を経て現在に至る。金融、不動産、IT、製造、小売などで業界を問わず、1500本以上の動画制作に携わる。動画のほかweb、紙面、イベントなど様々な媒体を駆使してコンサルティングの観点からクライアントの課題を解決する。プロデューサー業務のほか、ディレクター、カメラマン、エディター業務を兼ね、若手クリエイターの教育にも尽力している。

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