ビジネスに動画を活用するのはよさそうだとは思いながらも、具体的にはどのように動画を使えばいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
動画活用と一口にいっても、動画を使ってどうしたいのかという目的によって活用方法は異なってきます。
今回は、動画活用のメリットや目的別の動画活用の事例を紹介します。
「集客」を目的とした動画活用
集客というとチラシやメール、ホームページなどを活用した宣伝が主流でしたが、今や動画も大変人気のある集客方法の一つとなっています。
集客で大事なのは、自社の商品やサービスを多くの人に周知して興味を持ってもらうことですが、それには検索順位を上げなければいけません。SEO対策には「こうしたら確実に順位が上がる」という確実なものがないため、多くの人が模索しながら実践と検証を繰り返していますが、動画は間接的なSEO効果が期待できるとされています。
動画をサイト内に組み込むことでサイトの質が向上し、ユーザーの理解度・満足度を上げているとGoogleが判断すれば検索順位は上昇し、結果的に多くのユーザーに届くのです。
また、動画ならテキストでは伝えにくい部分を伝えることも可能となります。例えばエステサロンの集客動画を例にしてみましょう。
初めてエステサロンに行くという客は「どんな雰囲気の店なんだろう」「エステティシャンが感じのいい人だったらいいな」などと気になったり、不安に感じることも多々あります。そこで動画で店内の様子や実際の施術を撮影したり、スタッフの自己紹介を撮影することで店全体の雰囲気を具体的に伝えることができ、入店までの心理的ハードルを下げることができます。
動画活用事例:英会話イーオン
大手英会話教室イーオンの集客動画は、楽しそうに笑顔で授業をする講師と生徒たちが印象的です。英会話教室というと最近はオンライン英会話が流行っていることもあり、教室に行くまでの敷居が高くなりがち…。
しかし「教室でしか手に入らない英会話」としてグループレッスンの楽しそうなシーンを起用することで、今まで1人では学習を続けられなかった人や共通の目標がある仲間と学習したいという人にリーチする集客動画になっています。
▼動画広告や動画マーケティングについては以下の記事が参考になります
「ライブ配信(ウェビナー)」を目的とした動画活用
新型コロナウィルスの影響で自粛期間が長らく続いていましたが、その間ZoomやYouTubeライブを使ったライブ配信をする企業がこれまで以上に増加しました。
企業のライブ配信の使い方として代表的なものがウェビナーの開催です。ウェビナーとはウェブとセミナーを掛け合わせてできた言葉ですが、ウェビナーの最大のメリットは場所に関係なくセミナーを開催できる点にあります。
運営側は会場を抑える必要がないため費用を削減でき、参加者も全国どこからでも視聴できるため、参加の敷居も低く集客もしやすいのが特徴です。
動画活用事例:クラウド会計ソフト freee(フリー)
クラウド会計ソフト freeeによる、IT導入補助金についてのウェビナー収録動画です。補助金制度というのは仕組みが難しいものが多く、テキストや言葉だけでは説明しづらいものですが、口頭による説明と簡潔なスライドを使ってわかりやすく説明しています。
最後に補助金を受け取るための面倒な作業は、freeeを導入することで無償で請け負うことをアピールしており、ライブ配信をうまく活用して集客にもつなげている事例です。
▼ウェビナーに関する参考記事はこちら
「展示会」での利用を目的とした動画活用
展示会は多くの企業が集まる場所ゆえに、来場者が自社のブースに目を留めている時間はかなり短いのが実情です。しかしプロモーション動画や商品説明動画を目立つ場所で流しておくことで目に留まりやすくなり、ブースに足を運んでもらうキッカケになります。
また、大型でブースに持ち込めない製品や耐衝撃性能など実演が難しい製品を扱う場合も、動画なら製品の特徴や効果をわかりやすく説明できます。
動画活用事例:株式会社ミツバサンコーワ様 EDRシリーズPV
VIDWEBで制作させていただいた、株式会社ミツバサンコーワ様のバイク用ドライブレコーダーの製品紹介動画です。展示会での使用のほかにWEB上でのプロモーションなど、幅広いシーンにもご活用いただいております。
走行中のドライブレコーダーのクリアな映像に加え、性能をナレーションだけでなくアニメーションやグラフィックを使って説明することで、製品のよさがわかりやすい動画に仕上げました。
▼展示会用動画については以下の記事も参考になります
「商品説明」を目的とした動画活用
購入を促すために、性能や使い勝手のよさをアピールして商品を説明する場合、口頭説明やパンフレットだけでは伝えにくい部分もあります。
しかし動画を活用することで、実際に商品を使っているところやリアルな使用感まで伝えることができ、商品への理解をより深めてもらいやすくなるため、口頭説明やパンフレット以上に販売促進に繋がります。
動画活用事例:株式会社セイワ様 スマートレコーディングミラー
セイワ_スマートレコーディングミラー(PDR780SM)紹介 from 株式会社VIDWEB(ビッドウェブ) on Vimeo.
VIDWEBで制作させていただいた、株式会社セイワ様の電子ミラーの商品紹介動画です。走行中の映像に車のCGを組み合わせ、実際の使用感が想像しやすいビジュアル構成となっています。
また、あおり運転や衝撃時などの撮影が難しい映像は3DCGで表現しています。
「マニュアル」としての動画活用
上記の商品説明は商品の性能をアピールするものですが、マニュアルは商品の詳しい使い方を説明するためのものです。
マニュアル動画のメリットは、操作が複雑なものでも実際の手順を見せらながら説明できるという点にあります。そのため、テキストだけでは理解しづらいという人はもちろん、取扱説明書を見ないという人も動画なら見るという人は多いようです。
「人材採用」を目的とした動画活用
校長先生の話をきちんと聞く人が少ないように、いくら会社の理念や熱意を言葉で伝えてもなかなか聞いてもらえないのが人事部の悩みの一つではないでしょうか。しかし動画で会社の沿革をストーリー性を持たせて表現たり、アニメーションで親しみを持たせることで相手の興味を引きやすくなります。
また、実際に働いている先輩たちへのインタビューや仕事風景を動画に入れることで、実際の職場の雰囲気も伝わり、内定後の上司との関係や職場の空気感に対する不安を解消できるのもメリットといえるでしょう。
動画活用事例:株式会社ワークポート様
ワークポート様_採用動画 from 株式会社VIDWEB(ビッドウェブ) on Vimeo.
VIDWEBで制作させていただいた、株式会社ワークポート様の採用動画です。在職中の社員へインタビューを実施することで、社員からみた会社の魅力が伝わってきます。視聴者の観点から見て信頼度の高い動画となっていると思います。
また、仕事中のオフィス風景も織り交ぜており「この会社で働いている自分」をイメージしやすいのも特徴です。
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「不動産紹介」を目的とした動画活用
不動産紹介サイトでは複数の写真や間取り図が掲載されているのが一般的ですが、動画は日当たりや実際の部屋の雰囲気といった細かい部分を静止画以上に表現してくれます。そのため、内見前に物件候補をかなり絞ることができ、内見時によくある「イメージしてたのと違った」という事態を減らすことが可能となる為、興味度の高い潜在顧客の訪問が増えることにも繋がります。
さらに、駅から物件まで歩いていくシーンを動画に組み込むことで周辺状況も把握でき、その物件に住むイメージが膨らみやすいのも動画ならではです。
また、360°動画を活用すればユーザーが見たい方向を自由に操作できるため、実際に内見しているかのように細かいところまで見ることができるのも、動画を活用するメリットといえるでしょう。
動画活用事例:アクセルホーム
不動産会社アクセルホームの物件紹介動画です。ただ単に物件を映すだけでなく、案内役の女性も一緒に映したり、物件のドアを開けるシーンも撮影したりと、実際に内見しているかのような疑似体験ができる動画となっています。
音声はありませんが、部屋紹介の部分ではイラストの見取り図を差し込むことで、部屋の位置をわかりやすくするなど工夫がされています。
動画制作はプロに任せて訴求力の高いものを
動画はテキストよりも多くの情報をわかりやすく伝えることができるというメリットがあり、多くの業種と相性が良いため今後動画を活用する企業はますます増えていくことは想像に難しくありません。
VIDWEBでは高い撮影・編集スキルを持つクリエイターが数多く在籍しているため、どんな分野の動画でも柔軟に対応可能です。
動画は作ってみたいけれど、どんな内容にすれば良いかわからないという方でも、まずはご相談ください。スタッフがどんな相談でもお答えいたします。(Web会議、テレビ会議での対応も可能です)
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