YouTubeショート動画とは?投稿・表示方法や作り方のコツを解説

動画制作
公開日:2022年9月16日 / 最終更新日:2022年10月12日
YouTubeショート動画とは?投稿・表示方法や作り方のコツを解説
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VIDWEBコラム編集部
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YouTubeショート動画とは、動画共有プラットフォーム・YouTube上で視聴・投稿できる最長60秒までの短尺動画です。TikTokなどの流行で気軽に視聴できる短い動画のニーズが高まるなか、YouTubeショート動画は新たな視聴者にリーチできる手段として注目されています。この記事では、YouTubeショート動画の投稿・表示方法や作り方のポイントを紹介します。

YouTubeショート動画とは?

YouTubeショート動画とは、最長60秒までの短い動画を投稿・閲覧できるYouTubeのサービスです。動画の画面は縦長で、スマートフォンで閲覧する際はフルスクリーンで再生されます。

YouTubeに投稿される通常の動画との大きな違いは、動画を視聴しながらスワイプまたはスクロールで簡単にスキップできるところです。スキップするとすぐに次の動画が表示されるため、興味のないものはスキップしながら次々に新しい動画を視聴できます。また、おすすめ動画が自動的に表示されることも特徴です。YouTubeのWebサイト・アプリ内の「ショート」タブでは、ユーザーの視聴履歴や評価などに応じてYouTubeが判断したおすすめのショート動画が表示されます。検索して好みのショート動画を見ることもできますが、基本的にはたくさんの短い動画を視聴しながら新たなコンテンツとの「出会い」「発見」を楽しむ仕組みになっています。

TikTok やInstagramストーリーズとの違いは?

短尺動画といえば、TikTokやInstagramのストーリーズも人気です。YouTubeショート動画とTikTokやInstagramストーリーズには、どのような違いがあるのでしょうか。

投稿できる動画の長さ

YouTubeショート動画とTikTokやInstagramストーリーズでは、投稿できる動画の長さや表示方法が若干異なります。YouTubeショート動画は最大60秒(15秒・60秒)ですが、TikTokは最大3分(15秒・30秒・3分)、Instagramストーリーズは最大60秒(15秒ごとに分割表示)です。Instagramストーリーズは投稿から24時間で消えることも特徴です。

利用しているユーザー層

YouTubeはさまざまなジャンルのコンテンツがあり、幅広い世代に利用されているのに対し、TikTokは10代の利用者が多いことが特徴です。カジュアルな短尺動画に特化しており、おすすめされる動画を次々に見ながら、おもしろい動画を見つける使い方が中心です。Instagramはおしゃれな写真や動画の投稿が多く、ユーザー層には10~30代の女性が多いという特徴があります。Instagramストーリーズはフォローしているアカウントの更新情報をチェックしたり、「発見」タブで興味のある投稿を探したりするために使用します。

YouTubeショート動画の表示方法

YouTubeショート動画を見る方法を、スマートフォンの場合とPCのWebブラウザの場合に分けて紹介します。

スマートフォンからの場合

  1. YouTubeのアプリのホーム画面にある「ショート」タブをタップします。動画は自動再生されます。
  2. 上にスワイプするとスキップでき、別のショート動画を次々に見られます。

パソコン(Webブラウザ)からの場合

  1. Webブラウザの左端に表示されるメニュー「ショート」をクリックします。動画は自動再生されます。
  2. 縦スクロールでスキップでき、次のショート動画を表示できます。

YouTubeショート動画の検索方法

YouTubeショート動画は、視聴履歴などをもとに表示されるおすすめ動画を見るのが基本です。興味のない動画はスキップすることで、次々に新しい動画が表示されるため、今まで知らなかったアカウントやコンテンツと出会えます。

しかし、特定のテーマのショート動画を検索して見る方法もあります。YouTubeショート動画を検索したい場合は、YouTubeの検索欄で検索したいキーワードに「#shorts」をつけて検索します。たとえば「#shorts 料理」のように検索すると、YouTubeショートで投稿された料理動画をまとめて見られます。

YouTubeショート動画の投稿方法

YouTubeショート動画は、YouTubeに投稿する動画の管理ツール「YouTube Studio」やスマートフォンのYouTubeアプリから投稿できます。ここでは、パソコンやスマートフォンにすでに投稿したい動画ファイルがある場合のアップロード方法を説明します。

  1. YouTube StudioまたはYouTubeアプリにログインして「+(作成)」をクリックまたはタップします。
  2. 「動画をアップロード」を選択します。
  3. 投稿したい動画ファイルを選択し、アップロードします。
  4. 動画の詳細を入力する画面で、タイトルと動画の説明を入力します。
  5. タイトルまたは説明に「#Shorts」を入力するとショート動画として認識され、YouTube のおすすめの対象になります。

参考元:YouTubeヘルプ/ショート動画をアップロードする

YouTubeショート動画の作り方

YouTubeショート動画は、YouTubeアプリ内のショート動画作成機能で簡単に作成できます。

このほかに、一般的なカメラで撮影した動画をショート用に編集し、アップロードすることも可能です。ここではより簡単にショート動画を作成できるYouTubeアプリ(スマートフォン、タブレット端末用)のショート動画作成機能を使った作り方を紹介します。

  1. YouTubeアプリにログインして「+(作成)」をタップします。
  2. 「ショート動画を作成」を選択します。スマートフォンなどのカメラが立ち上がります。
  3. 音楽を追加する場合は「サウンドを追加」をタップします。YouTubeのライブラリに収録されている音声素材は、非営利目的の個人であれば無料で使用できます。
  4. スマートフォンなどのカメラで動画を撮影します。
  5. すでに撮影した動画ファイルをアップロードしたい場合は録画画面の左下にある「ギャラリー」ボタンから選択します。長い動画をインポートし、アプリ上で60秒以下にカットすることもできます。
  6. 「公開・非公開・限定公開」の設定や子供向けコンテンツか否かの選択をして、アップロードします。

参考元:YouTubeヘルプ/YouTubeショートを作成する

YouTubeショート動画は何秒で作ればいい?

YouTubeショート動画の長さは最長60秒です。

YouTubeアプリのショート動画作成画面には15秒と60秒を切り替えるボタンがあり、15秒以内または60秒以内のどちらかで動画を作成できます。

また、YouTubeアプリ内のライブラリには、個人・非営利目的であれば無料で使える音楽がたくさんあります。YouTubeライブラリの素材を使う場合、作成できる動画の長さは最長15秒になります。

YouTubeショート動画のサイズ・比率は?

YouTubeのショート動画には、アスペクト比が正方形または縦長の動画を投稿できます。

スマートフォンの画面いっぱいに表示できる縦長のサイズとして、アスペクト比9:16、解像度1080px × 1920pxで制作されることが一般的です。

YouTubeショート動画の作り方のコツ・ポイントは?

YouTubeショート動画は気軽に撮影・投稿できることがポイントであり、動画の内容もカジュアルなものが多いです。YouTubeショート動画の作り方のコツやポイントを紹介します。

ひと目で何の動画か伝わるようにする

YouTubeショート動画はスキップしながら次々に新しい動画を閲覧します。動画を見た瞬間に「何をしている動画か」がわからなければ、スキップされてしまう可能性が高くなります。

作り込みすぎず、自然な雰囲気にする

YouTubeショート動画には、スマートフォン上で撮影した動画が多く投稿されています。日常を切り取ったような自然な雰囲気や、作り込みすぎないカジュアルな雰囲気が好まれる傾向があります。

速いテンポを意識する

YouTubeショート動画は最長60秒のなかで表現しなければなりません。いくつかのセリフを入れたい場合、はやく、はっきり言うとショート動画のテンポにマッチします。複数のカットを編集でつなげる場合も、1カットを短くしてテンポよくつなぐとよいでしょう。

定番のストーリーや構成を作る

ショート動画をきっかけにクリエイターを知り、高評価やチャンネル登録をするケースは多くあります。定番のストーリーや構成を決めて投稿することで、ショート動画をより印象付けられます。「またあのおもしろい動画のシリーズだ!」というアテンションから、他の動画の閲覧やチャンネル登録をめざします。

はやりの曲やダンスを活用する

人気の曲や話題のダンスはショート動画のなかでも人気のコンテンツです。同じ音楽を使用している動画や、同じハッシュタグをつけている動画を表示することもできるため、多くの人に見てもらえる可能性が高まります。

人気のYouTubeショート動画の事例

人気のYouTubeショート動画の例を紹介します。

一般向けで人気のあるYouTubeショート動画と企業が発信するYouTubeショート動画の例をそれぞれピックアップしました。

一般向けの人気YouTubeショート動画の事例

一般向けでは、YouTuberやTikTokerとしてすでに人気のあるクリエイターが作成したショート動画が多く見られている傾向があります。ただし、人気の移り変わりも早く、話題の動画は常に入れ替わっています。

ISSEI / いっせい

TikTokでも人気のクリエイターです。海外のおもしろ動画の再現など、挑戦系のショート動画を多く投稿しています。動画タイトルは英語で書かれており、海外の視聴者も多いと思われます。

かんだま劇場

アパレルディレクターの女性が身近なブランドを活用したファッションコーディネートや美容のコツを教えてくれる動画です。シンプルな白黒ファッションをメインにしており、多くの人に取り入れやすいことが人気の秘訣かもしれません。

HikakinTV

チャンネル登録者数1000万人以上の人気YouTuber、ヒカキンさんもショート動画に力を入れています。出演したテレビ番組の一場面や短いネタ動画、ときにはPRを含むショート動画も投稿されています。

企業がYouTubeショート動画を活用した事例

次に、企業が発信するYouTubeショート動画の例を紹介します。

人事のミカタ byエン・ジャパン

求人サービスを提供するエン・ジャパングループが人事担当者に向けて情報を発信するYouTubeチャンネルのショート動画です。「ハラスメント図鑑」と題し、意外に知らない「○○ハラスメント」について親しみやすく紹介しています。

資生堂 Shiseido Co., Ltd.

化粧品ブランド・資生堂のYouTubeチャンネルが発信するショート動画です。「100人見直しメイクチャレンジ」をテーマに、プロの指導でメイクの改善ポイントがわかる内容になっています。モデルではなく資生堂の職員の方が出演しており、リアルなメイクが参考になります。

株式会社明治

菓子メーカーの明治が運営するYouTubeチャンネルでもショート動画が発信されています。「ヤンヤンつけボー」を宣伝するショート動画では「白黒つけたいお悩みをゆるく解決する」というテーマで複数のショート動画が公開されています。

YouTubeショート動画に取り組むメリット

YouTubeショート動画を活用するメリットは、以下のような点があります。

動画の露出回数が増やせる

YouTubeショート動画は、ユーザーの視聴履歴などに応じてYouTubeがおすすめする動画が配信されます。ユーザーは自発的な行動だけであれば出会わないコンテンツに触れる機会が生まれます。クリエイターにとっては、不特定多数の人にチャンネルを知ってもらうきっかけになります。

チャンネル登録者数が伸びやすい

YouTubeショート動画は次々に新しい動画に遷移するため、再度同じ動画を見たい場合の探し方がやや煩雑です。そのため、特定のショート動画を気に入った視聴者は、同様の動画をもっと見るために「チャンネルのトップページに移動する」「チャンネル登録する」などの行動をとる可能性が高くなります。

気軽に投稿できる

YouTubeショート動画は、作り込みすぎない雰囲気が好まれるため、高機能なカメラや編集ソフトがなくても制作できます。スマートフォンで撮影・編集・投稿が完結でき、アプリ内のBGMも使用できるため、気軽にコンテンツを増やせます。

収益化できる可能性もある

YouTubeは、クリエイターがショート動画から収益を獲得する手段のひとつとして「YouTube ショート ファンド」という仕組みを提供しています。これはYouTube コミュニティの発展に寄与したと判断されたクリエイターに対し、1億ドルの基金から報奨金が分配されるものです。ショートファンドの対象になるにはいくつかの条件がありますが、オリジナリティのあるショート動画を継続的に投稿することで収益を得られる可能性があります。

企業がYouTubeショート動画に取り組むメリット

上記では、YouTubeショート動画を活用する一般的なメリットを紹介しました。一方、最近では企業が運用するYouTubeアカウントでショート動画を活用する事例も増えてきています。企業がYouTubeショート動画に取り組むメリットは以下のとおりです。

新しい視聴者と出会える

企業のYouTubeチャンネルは商品やサービスを紹介する動画が多く、目的を持ってアクセスする人以外の視聴者を獲得する機会は限られています。YouTubeショート動画は、YouTubeのおすすめによって多くの人の目に触れるため、潜在的な興味を持った新しい視聴者との接点を持てます。

企業・ブランドへのファン化を狙える

YouTubeショート動画は、カジュアルな動画を高頻度に更新することで、視聴者とのコミュニケーションを活発にできます。視聴者が「コンテンツに親しみを感じている状態」を維持することで、企業やブランドに対する好感を定着させます。

コンテンツ制作のハードルが低い

企業にとって企業イメージを維持しながら、ユニークな動画コンテンツを制作し続けることは容易ではありません。その点、YouTubeショート動画は最長60秒と時間が短いこと、カジュアルな雰囲気の動画が好まれることから、コンテンツ制作の難易度は低いといえます。

まとめ:YouTubeショート動画を効果的に使ってファンを増やそう

YouTubeショート動画は、近年好まれる短尺動画を多くの人に向けて露出できるプラットフォームです。企業の公式YouTubeアカウントを運営していても「なかなか視聴回数が伸びない」「チャンネル登録者数が伸びない」などの課題がある場合には、YouTubeショート動画を活用し、新たな視聴者との出会いの機会を広げるのもよいでしょう。

前述のように、YouTubeショート動画は一般的な長尺の動画コンテンツに比べて制作の難易度は低いですが、一定のクオリティのコンテンツを作り続けるのは手間がかかります。企業がショート動画を活用する場合には、動画制作やYouTubeチャンネルの運用代行を委託できる制作会社に相談するのもおすすめです。

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