漫画動画のメリット・デメリット|漫画広告・モーションコミック・説明動画の使い分けと注意点

動画マーケティング
公開日:2022年4月8日 / 最終更新日:2026年10月6日
漫画動画のメリット・デメリット|漫画広告・モーションコミック・説明動画の使い分けと注意点
山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

漫画動画は、漫画のコマや絵柄を使い、ナレーションや声、効果音をつけ、必要に応じて動きを加えた動画です。ひとくちに漫画動画といっても、商品を漫画のストーリーで売り込む漫画広告、既存の漫画作品を動かすモーションコミック、サービスの仕組みを漫画風に説明する動画では、絵の用意の仕方も、気をつける決まりも違います。

当社が出版社から請けてきたモーションコミックは、素材を出版社から支給していただき、当社が構成や演出、編集を担当したものです。

商品の効果を体験談のストーリーで描く漫画広告は、広告の決まりに触れやすい作り方だと当社は見ています。消費者庁の「アフィリエイト広告等に関する検討会」の報告書(2022年2月)も、検討会で出された意見として、特に悪質な広告主がアフィリエイト広告で販売する商品の販売ページの特徴に「漫画や動画を使った商品・サービスの内容を著しく優良に見せる広告になっている」ことを挙げています。

この記事では、漫画動画を検討している企業のご担当者に向けて、漫画動画の3つの型とメリット・デメリット、アニメーション動画との選び方、漫画動画を広告に使うときに守る決まり、既存の漫画作品を動画にするときの権利、作り方と費用、当社の事例をご説明します。

漫画動画は、どの型を作るかでメリットも注意点も変わる

当社は、漫画動画を検討するときは、最初にどの型を作るかを決めることをおすすめしています。型によって、絵を新しく描くのか、すでにある絵を使うのかが変わり、費用と期間、権利の扱い、守る決まりまで変わるためです。

たとえば、同じ「漫画動画」でも、原作の絵がそろっているモーションコミックと、商品の広告のために漫画を一から描く漫画広告では、準備するものも確かめる相手も違います。次の章で3つの型を整理し、そのうえでメリットとデメリットを見ていきます。

漫画動画とは|3つの型

YouTubeなどでは、漫画のコマを表示してセリフを声で読み上げる娯楽の動画も「漫画動画」と呼ばれています。この記事で扱うのは、企業が広告やPR、販売促進に使う漫画動画です。当社は、企業の漫画動画を次の3つの型に分けて考えています。

図1 3つの型

1つ目は漫画広告です。商品やサービスを、登場人物の悩みや体験のストーリーで描き、購入や申し込みへ誘導する広告です。広告主の商品のための漫画なので、絵は新しく描くことになります。

2つ目はモーションコミックです。当社では、原作のコミックのコマや絵柄を動かし、効果音やナレーション、声優の演技を加えて、アニメーションのように映像にする手法としてご案内しており、出版社の作品の宣伝や販売促進の動画として制作してきました。原作の素材を使って作ります。

3つ目は漫画風の説明動画です。サービスの仕組みや社内の取り組み、採用などを、オリジナルの漫画のタッチで説明する動画です。漫画広告ほど売り込むものではなく、内容を分かりやすく伝えることが目的です。

漫画動画のメリット

漫画動画のメリットは、型によって成り立つ条件が違います。当社が漫画動画をご提案するときに見ている主なメリットと、その条件は次のとおりです。

メリット成り立つ条件
漫画に親しんだ人に受け入れられやすい漫画を読む人と、届けたい相手が重なっていること
ストーリーで順を追って伝えられる1本で伝えることを1つに絞っていること
撮影と、画面に出る人の手配が要らない使える絵がすでにあること(新しく描くなら作画の費用が、声優やナレーターの声を入れるならその費用がかかる)
実写では撮れないものを描ける仕組みや目に見えないもの、架空の場面を見せたいとき
横長・縦長・正方形に展開しやすい画面の比率に合わせて、コマの並びや演出を調整すること

1つ目のメリットの前提として、漫画の市場の大きさを見ておきます。出版科学研究所によると、2025年のコミック市場(紙と電子の推定販売金額)は6,925億円で、出版市場の44.8%を占めています。そのうち電子コミックが5,273億円で、コミック市場の76.1%です。

撮影と、画面に出る人の手配が要らない点は、漫画動画もアニメーション動画と同じです。当社の料金ページでも、アニメーション動画は撮影やキャスティングを必要としない分コストを抑えられると載せています。ただし、絵を新しく描く場合は作画の費用がかかり、声優やナレーターの声を入れる場合はその費用もかかります。この点は、費用の章でご説明します。

漫画動画のデメリット

漫画動画にも向かない場面があります。当社が見ているデメリットと、その対処は次のとおりです。

デメリット対処
動きが少ないと、臨場感や迫力、高級感を出しにくい動きを増やすか、アニメーションや実写を選ぶ
1本に入れられる情報に限りがある仕組みや数値の説明は、図解のアニメーションと組み合わせる
絵を新しく描くと、費用と期間がかかる既存の絵やキャラクターを使う。シリーズにするなら1話目で形を決め、2話目以降に使い回す
漫画広告の印象から、売り込みの強い広告と受け取られることがある広告であることをはっきり示し、効果を言い過ぎない
体験談や使用前後の描写は、広告の決まりに触れやすい後の「漫画動画を広告に使うときに守る決まり」の章の点を、企画とネームの段階で確かめる

漫画動画とアニメーション動画の選び方

漫画動画もアニメーションの表現の1つですが、当社は、次の観点でどちらが向くかを判断しています。

観点漫画動画が向く場合アニメーション動画が向く場合
動きの量コマ割りと少しの動きで伝わる動きそのものを見せたい(操作の手順、製品の動作など)
絵の用意原作の絵や既存のキャラクターを使える(新しく描くなら、作画の費用と期間を見込む)絵を新しく描き、動きまで作り込む
伝える内容人の気持ちや体験の流れ仕組みや数値など、情報を整理して見せる内容

当社は、アニメーション動画の制作で、情報を整理して伝える目的ならモーショングラフィックス、親しみや記憶を残す目的ならキャラクターアニメーションをご提案しています。漫画動画は、後者の親しみを、コマ割りと少しの動きで形にしやすい表現だと当社は考えています。原作や既存の絵を使えるモーションコミックでは、特にその利点が生きます。絵を新しく描く漫画広告や説明動画では、動きの量と伝える内容で判断します。

漫画動画を広告に使うときに守る決まり

漫画動画を広告に使う場合も、景品表示法などの法令や、広告を配信する媒体の基準の対象です。当社は、登場人物の体験談で商品の効果を描くストーリーは、次の4つの点に触れやすい作り方だと見ています。企画やネーム(コマ割りとセリフの下書き)の段階で確かめておきたい点です。

図2 漫画広告の注意点

広告であることを隠さない(ステルスマーケティング)

2023年10月1日から、広告であることが分からない表示(いわゆるステルスマーケティング)は、景品表示法の不当表示として規制されています。景品表示法にもとづく内閣府の告示は、対象を「事業者が自己の供給する商品又は役務の取引について行う表示であって、一般消費者が当該表示であることを判別することが困難であると認められるもの」と定めています。

消費者庁の運用基準は、外から見ると第三者の表示に見えるものでも、事業者が表示の内容の決定に関与したと認められる場合は、事業者の表示になるとしています。例として、事業者が第三者のSNS上や口コミサイト上などに、自社の商品についての表示をさせる場合を挙げています。この考え方に照らすと、企業が漫画家やクリエイターに依頼して、その人のSNSで商品を紹介する漫画を発信してもらう場合も、企業が内容の決定に関与していれば企業の広告として扱われる、と当社は考えています。

動画での示し方についても、運用基準は、一般消費者が認識できないほど短い時間だけ広告であることを示す場合や、長い動画で冒頭以外(動画の中間や末尾)にだけ示す場合を、広告であることが明瞭でない例として挙げています。「広告」「PR」などの文言で示すことが明瞭な例とされる一方で、こうした文言を使っていても、表示の内容全体から明瞭と認められない場合もあるとしています。

体験談のストーリーで効果を言い過ぎない(優良誤認)

景品表示法第5条第1号は、商品やサービスの品質などの内容について、実際のものよりも著しく優良であると示したり、事実に反して競合の商品よりも著しく優良であると示したりする表示であって、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるものを禁じています(優良誤認表示)。

体験談の扱いについて、消費者庁の「打消し表示に関する表示方法及び表示内容に関する留意点」は、実際に商品を摂取した人の体験談を見た一般消費者は「『大体の人』が効果、性能を得られる」という認識を抱き、「個人の感想です」といった注意書きに気付いたとしても、その認識はほとんど変わらないとしています。そのうえで、事業者が行った調査の被験者の数や、体験談と同じような効果が得られた人と得られなかった人の割合などを、明瞭に表示すべきだとしています。当社は、漫画で体験談を描く場合も、この考え方がそのまま当てはまると考えています。

注意書きは、見落とされない出し方にする(打消し表示)

強調した内容の条件や例外を伝える注意書きは、打消し表示と呼ばれます。消費者庁の実態調査(2017年)では、動画広告の打消し表示の42.4%が、表示時間2秒以下でした。15秒の動画広告のうち2秒間だけ、強調表示を音声と文字で画面の中央に、打消し表示を文字だけで画面の下部に示した例では、強調表示に気付いた回答者の92.5%が打消し表示を見落としていました。

消費者庁の留意点は、文字と音声の両方で示した強調表示に注意が向き、文字だけの打消し表示に注意が向かない場合や、同じ画面の人物などに注意が向く場合は、打消し表示の内容を一般消費者が正しく認識できないと考えられるとしています。別の調査報告書(2018年)は、動画広告で重要な内容を示すときは、例えば文字と音声で同じ内容を示し、その内容だけに注意が向くよう、ほかの情報を同じ画面に入れないことが求められるとしています。なお、これらの資料は、何秒以上表示すればよいといった数値の基準は示していません。

漫画動画では、登場人物のセリフを声で強く言わせ、注意書きをコマの隅に小さく置く作り方が、この見落とされやすい出し方に当たりやすいと当社は考えています。注意書きも声で読み上げ、読める時間と大きさで示すことをすすめています。

化粧品・医薬品などは、使用前後と体験談の扱いが厳しい

化粧品や医薬品、医療機器などの広告には、医薬品医療機器等法(薬機法)の決まりもかかります。第66条第1項は、何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器、再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果、性能について、明示的であるか暗示的であるかを問わず、虚偽または誇大な記事を広告し、記述し、または流布してはならないと定めています。

厚生労働省の医薬品等適正広告基準の解説は、使用の前後に関わらず、図面や写真による表現で、承認などを受けた範囲の外の効能効果を思わせるもの、効果が出るまでの時間や効果の続く時間を保証するもの、安全性を保証するものは認められないとしています。使用体験談も、目薬や皮膚に使う薬(外皮用剤)、化粧品などの使用感を説明する場合などを除いて、行ってはならないとしています。アニメーションについても、あまりにも誇張されたもの、品位に欠けるもの、視聴者に不快感や嫌悪感を与えるような広告は行わないこととしています。

健康食品は、景品表示法と健康増進法の決まりの対象です。消費者庁の健康食品の留意事項は、「個人の感想です」「効果を保証するものではありません」などの表示をしても、虚偽誇大表示などに当たるかどうかの判断に影響を与えるものではないとしています。

広告を配信する媒体の基準もあります。Google広告のポリシーは、「使用前、使用後」の画像を使って人体の大幅な変化を宣伝する広告を許可していません。具体的な効果があるとする利用者の声を載せる場合は、効果は保証されず結果には個人差があることを説明した免責条項を示すよう求めています。媒体の審査の考え方は、WebCMとテレビCMの違いを解説した記事でもご説明しています。

既存の漫画作品をモーションコミックにするときの権利と素材

既存の漫画作品を動画にするには、原則として原作の権利者の許諾が必要です。著作権法第27条は、著作者が「その著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案する権利を専有する」と定めています。漫画を翻案して作った動画は、原作をもとに新たに創作した二次的著作物(第2条第1項第11号)にあたり得て、第28条により、原作の著作者はその二次的著作物の利用についても同じ種類の権利を持ちます。

内容の変え方にも気をつけます。第20条第1項は、著作者が「その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けない」と定めています(やむを得ないと認められる改変などの例外があります)。当社は、原作者や編集部に内容を確かめていただく段階を、コマを選ぶときと絵コンテのときに複数回設けることをご提案しています。

素材については、当社が出版社から請けたモーションコミックは、3件とも素材を出版社から支給していただきました。当社では、300dpi以上の高解像度のデータ(コミックの場合はコマのデータをPSD、TIFF、PNGなどの形式で)をご提供いただくのが理想としています。

オリジナルの漫画を漫画家に描いてもらい、漫画広告や説明動画に使う場合も注意が要ります。著作権法第61条第2項は、著作権を譲渡する契約で、第27条や第28条の権利が譲渡するものとして契約に特に書かれていないときは、これらの権利は譲渡した人に残っているものと推定すると定めています。また、第59条により、著作者人格権(第20条の同一性を保持する権利など、著作者本人だけが持つ権利)は譲渡できません。漫画を後から動画にしたり作り変えたりする予定があるなら、契約の段階でその使い方を明記しておく必要があります。契約書で確かめる点は、動画制作の契約書の記事でご説明しています。声優やナレーターの声を入れる場合も、使う媒体や期間を事前に取り決めておくことを当社はすすめています。

漫画動画・モーションコミックの作り方と制作期間

図3 作画の手元

当社では、原作のあるモーションコミックを、原作の読み込み、コマの選定、絵コンテ、動きの設計、効果音と声入れ、最終の納品の順で進めています。オリジナルの漫画から作る場合は、この前に、シナリオやネーム、作画の工程が加わります。

モーションコミック1話あたりの制作期間は、当社の標準で7〜11週間です。内訳の目安は、原作の読み込みとコマの選定に2週間、絵コンテと動きの設計に2〜3週間、制作に2〜4週間、修正と効果音、最終の調整に1〜2週間で、シリーズにする場合は2話目以降を4〜6週間に短くできます。当社が出版社から請けた3件の制作期間は1〜2か月で、1件は実質1か月を切る日程でした。3件とも、素材を支給していただいた案件です。

依頼から納品までの一般的な流れは、動画制作の依頼から納品までの流れもあわせてご覧ください。

出版社のモーションコミックは、段階と画面の比率で作り分ける

出版社のモーションコミックでは、1本を作って終わりにせず、目的や見せる場所に合わせて本数を作り分けることがあります。当社が秋田書店様から請けた3件には、次の3つの作り分けがありました。

図4 作り分け
  • 購入を検討する段階で分ける: 発売前と発売後の2種類を作り、購入を検討する段階に応じて訴求を変えた
  • キャラクターごとに分ける: 6人のキャラクターごとに動画を作り、1つにまとめた。書店での購買促進が目的
  • 画面の比率で分ける: 通常の横長に加えて、縦長(9:16)と正方形(1:1)も作り、比率の変更に合わせて演出も一部変えた

当社は、新刊の販売促進の動画では、発売の4〜6週間前にSNSでの配信を始め、発売の直前に動画サイトや書店の店頭の画面(デジタルサイネージ)へ広げる流れをご提案しています。縦長の動画の作り方は、縦型動画の記事でご説明しています。

漫画動画の費用を動かすもの

漫画動画の費用は、絵をどこまで新しく描くかで大きく変わると当社は考えています。当社は、出版・メディア業界向けの動画制作で、費用を動かすものとして、表現のタッチ(モーションコミック、実写、モーショングラフィックス)、動画の長さと話数、キャラクターや声優の起用、シリーズでの展開を挙げてご案内しています。費用が増える条件と、当社がご提案している抑え方は次のとおりです。

費用が増える条件抑える方法
絵を新しく描く原作の原稿や表紙、既存のイラストを動画に取り込む
話数が多い1話目で世界観や型を決め、2話目以降に使い回す
声優を起用する予算に合わせて、AI音声の読み上げで代える
画面の比率や長さ違いの版を増やす1本の本編から、縦長や短い版を同時に作る

金額の目安として、当社は料金ページの予算規模別の事例で、秋田書店様のモーションコミック『片田舎のおっさん、剣聖になる』(素材を支給していただいた15〜60秒の1本)を、49万円までの予算の枠に載せています。一方、出版・メディア業界向けのご案内では、簡易なモーションコミックの単話を50〜99万円、本格的なモーションコミックや複数話のシリーズを100〜299万円、声優の起用や手の込んだアニメ表現を伴うものを300万円からの予算の例に挙げています。動画制作全般の費用の考え方は、動画制作の費用相場の記事と料金ページもご覧ください。

漫画動画・モーションコミックの事例

当社が制作し、実績ページで公開している漫画動画の事例は、秋田書店様のモーションコミック3件です。漫画広告と漫画風の説明動画の公開事例はありません。

事例目的作り分け当社の担当制作期間動画の長さ
秋田書店様 モーションコミック発売後のプロモーション発売前と発売後の2種類企画・構成作成・編集1か月60秒以上
秋田書店様 モーションコミック(6人のキャラクター)書店での購買促進キャラクターごとに作って1つにまとめた構成・編集2か月60秒以上
秋田書店様 モーションコミック『片田舎のおっさん、剣聖になる』作品の紹介横長・縦長(9:16)・正方形(1:1)構成・演出・編集1.5か月15〜60秒

1件目は、発売後のプロモーションを目的に、作品の世界観や魅力が伝わる構成を意識し、原作の雰囲気を損なわない動きのある表現に仕上げました。実質1か月を切る日程でしたが、モーションコミックを得意とするクリエイターが担当し、企画から編集までを進めました。当社は、日程の短い案件でも、事前の情報整理と構成の設計を丁寧に行い、無理のない制作体制を組むようにしています。

2件目は、6人のキャラクターごとに動画を作って1つにまとめた映像で、書店での購買促進を目的にしています。3件目は、コミックス累計400万部(2024年1月26日時点)の作品のモーションコミックで、各媒体での活用を考えて縦長と正方形も制作し、サイズの変更に合わせて演出も一部変えています。

このほかの出版・メディア関連の事例は、印刷・出版・メディア関連の動画制作・映像制作実績でご覧いただけます。

漫画動画でよくある質問

漫画動画とは何ですか?

漫画のコマや絵柄を使い、ナレーションや声、効果音をつけ、必要に応じて動きを加えた動画です。当社は、企業が使う漫画動画を、商品を売り込む漫画広告、既存の漫画作品を動かすモーションコミック、サービスを漫画風に説明する動画の3つの型に分けて考えています。型によって絵の用意の仕方と守る決まりが変わります。

モーションコミックとは何ですか?

既存の漫画作品のコマや絵柄を動かし、効果音やナレーション、声優の演技を加えて映像にしたものです。当社では、出版社の作品の宣伝や販売促進の動画として制作しています。原作の権利者の許諾を得て、原作の素材を使って作ります。

漫画動画とアニメーション動画は何が違いますか?

漫画動画は、コマ割りと絵柄を活かし、少しの動きで見せる表現です。アニメーション動画は、絵そのものを動かして見せる表現です。当社は、人の気持ちや体験の流れを伝えたいなら漫画動画、動きそのものや仕組みを見せたいならアニメーション動画をご提案しています。原作や既存の絵を使えるなら、漫画動画の費用を抑えやすくなります。

漫画動画の広告に「個人の感想です」と入れれば、体験談を使えますか?

入れるだけで問題がなくなるわけではありません。消費者庁の留意点は、商品を摂取した人の体験談を見た一般消費者は「『大体の人』が効果、性能を得られる」という認識を抱き、「個人の感想です」といった注意書きに気付いても、その認識はほとんど変わらないとしています。健康食品の広告については、こうした表示をしても、虚偽誇大表示などに当たるかどうかの判断に影響しないとしています。医薬品や化粧品などの広告では、使用体験談は、化粧品などの使用感を説明する場合などを除いて行ってはならないとされています。

既存の漫画をモーションコミックにするには、許可が必要ですか?

原則として必要です。著作権法は、著作物を変形したり翻案したりする権利を著作者が専有すると定めています。原作の権利者の許諾を得たうえで、原作者や編集部に内容を確かめていただきながら作ります。当社がこれまで請けたモーションコミックも、出版社から素材を支給していただいて制作しました。

モーションコミックの制作期間はどれくらいですか?

当社の標準は1話あたり7〜11週間で、シリーズにする場合は2話目以降を4〜6週間に短くできます。素材を支給していただいた当社の事例3件は、1〜2か月で制作しています。

まとめ: 漫画動画は、型を決めてから、絵の用意の仕方と守る決まりを確かめる

漫画動画は、商品を売り込む漫画広告、既存の漫画作品を動かすモーションコミック、サービスを漫画風に説明する動画の3つの型に分けて考えると判断しやすい、と当社は考えています。型によって、絵を新しく描くのか、すでにある絵を使うのかが変わり、費用と期間、権利、守る決まりが変わります。

漫画広告では、広告であることを隠さず、体験談で効果を言い過ぎず、注意書きを見落とされない出し方にすることが大切です。既存の漫画作品を動画にするなら、原作の権利者の許諾を得て、原作者や編集部に確かめていただきながら作ります。

当社は、出版社のモーションコミックを、段階やキャラクター、画面の比率に合わせて作り分けてきました。漫画動画やモーションコミックをご検討の際は、印刷・出版・メディア業界向けの動画制作からご相談ください。

山畑 達也
山畑 達也 株式会社VIDWEB 代表取締役社長

20年以上にわたりオンラインマーケティング、オンライン広告業界に身を置き、数々の新規サービスや新規事業の立ち上げと事業運営、会社経営に携わる。2021年に動画制作から動画広告、動画マーケティングまでを総合的に提供する株式会社VIDWEB(ビッドウェブ)の代表取締役に就任。

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