動画制作を依頼した場合の制作の流れ・工程。動画・映像制作の一般的なスケジュール

動画制作
公開日:2020年6月25日 / 最終更新日:2022年10月27日
動画制作を依頼した場合の制作の流れ・工程。動画・映像制作の一般的なスケジュール
監修者紹介
水町直人
水町直人 プロデューサー

動画制作会社に制作を依頼した後、どのような工程で進めていくのかわからなくて不安という方は多いのではないでしょうか。

動画制作というのは発注して終わりではありません。

依頼後も制作側と発注側が何度も話し合いを重ねることで、完成度の高い一つの動画ができ上がるのです。動画制作会社のアシストに身を任せるのもいいですが、発注側も最低限の制作フローは把握しておくようにしましょう。

今回は、発注前・発注後の主な工程・フローを紹介していきます(これから解説する工程は一般的なものなので動画制作会社ごとに異なる場合があります)。

【コロナ対策】
新型コロナの感染拡大を受けて、一切対面しないで動画制作を進行させるケースも増えてきています。対面しない動画制作は当社でも対応可能です。オンラインで動画制作を完結させたい方や、当社のサービスにご興味がある方はお問い合わせください。

動画制作を依頼する流れ【発注前】

まずは、動画制作会社に電話やメールで問い合わせをしてから発注するまでの流れについて紹介します。動画制作についてのお問い合わせ・ご相談はこちらのフォームをご利用ください。

発注前のフロー

ヒアリング

最初に、動画制作会社の担当者が発注側に制作したい動画についてのヒアリングを行います。ヒアリングは依頼したいイメージをしっかりと伝えるために重要なプロセスです。

ヒアリングでは、主に下記の点を明確にしていきます。

  • 予算
  • 動画を制作する目的
  • 動画の利用用途
  • コンセプト
  • ターゲット
  • 動画制作で重視するポイント
  • 納期

など

「動画の目的」、「どんな動画にしたいのか」、「一番伝えたいこと」、「ターゲット」などをヒアリングして要望を明らかにしていきます。

この時に具体的なイメージを伝えて制作側と発注側の完成イメージを限りなく近づけることで、後から何度も修正する必要がなくなります。

しかし、ヒアリングの時点で動画の完成イメージがはっきりと決まってないという方もたくさんおられます。ふわっとしたイメージしか決まっていない場合でも、担当コンサルタントやプロデューサーが、ヒアリングから完成イメージを具体化していくお手伝いをしてくれるため、一つひとつクリアにしていきましょう。

ヒアリング時に相互の意思疎通が行えていないと、イメージ通りの動画に仕上がるまで時間がかかってしまいます。希望するイメージや疑問点などは積極的に担当者に伝えるようにしてください。

企画・見積もり提案

動画制作会社がヒアリングした内容を元にして作った絵コンテや企画・構成案と見積もりを発注側に提案し、動画の完成イメージを具体化していきます。ターゲットや目的に沿ったコンテンツ内容になっているか、イメージ通りの構成になっているかなど、発注側も企画段階で一緒にチェックすることが大切です。

また、コストに関しても予算内に収まっているか、コストパフォーマンスはよいか、見積もりを確認していきましょう。もし、見積もりに関して疑問点がある場合は、しっかりと担当者に確認しておくようにしましょう。

発注側と制作側で、企画内容や費用に関して合意が取れたら、いよいよコンテンツ制作の段階に移っていきます。

フリーランス映像クリエイターを検討している方向けの記事はこちら

発注

提案内容に問題がなければ正式に発注となります。

注意点として、契約書に押印する前に機密保持契約(NDA)動画の権利(著作権・肖像権)の有無について確認しておきましょう。

機密保持契約とは、第三者に情報が漏れないようにする契約です。例えば商品のPR動画を依頼した場合、機密保持契約を結んでおくことで動画発表までに商品の情報漏えいを防ぐことができます。

著作権は、動画を制作した側に発生する権利のことで動画制作会社が保有しています。

また、肖像権は動画に出演している演者に発生する権利のことです。これらの権利が誰のものになるのか、動画の使用範囲がどこまで及ぶのかを契約時に確認することでトラブルを回避できます。

動画制作を依頼する流れ【発注後】

ここからは発注後の主な流れについて紹介します。

発注後のフロー

プリプロ

プリプロ(プリプロダクション)とは撮影前の作業の総称です。
この段階では主に以下のような工程があります。

  • スケジュール作成
  • 構成の出し戻し(編集に使う素材の整理なども含む)
  • ロケハン
  • キャスティング(候補だし、オーディションなど)

など

まず、撮影をどのようなスケジュールで進めていくか大まかに決定します。納期までに動画制作を完了できるように逆算して予定を組んでいく作業となります。

また、発注後に動画の構成・台本などを決定していきます。編集に使う素材の整理なども含まれる作業です。

構成案が具体的に決まったら、撮影当日に進行がスムーズにいくように、事前に撮影場所やスタジオの確保、出演者のキャスティングを行います。

一般的に撮影許可が必要な場所は、動画制作会社が許可を取ってくれることがほとんどなので、発注側で特別何かをする必要はありません。

出演者のキャスティングは、動画のイメージにあった演者を動画制作会社側でアサインすることが多いですが、場合によってはオーディションで決めることもあります。もし、キャスティングで希望がある場合は制作側と話し合いながら、イメージをすり合わせていきましょう。

撮影

スケジュール作成や構成、ロケハン、キャスティングなどの準備が整ったらいよいよ撮影です。

プリプロ段階で作成した構成・台本に基づきカメラマンやアシスタント、その他スタッフたちで撮影を行います。

撮影には発注側が同席し、撮れたものを確認しながら進めるケースもあります。そうすることで制作側と発注側で完成イメージのすり合わせができ、動画が完成してから「想像していたものと違った」という事態を避けることができます。

ちなみに当社、VIDWEB(ビッドウェブ)では、地方や海外の撮影で現場に同行できない場合でも、システム経由で密に連絡をとりながら撮影を進めることが可能です。

特に海外撮影に関しては、世界中の動画クリエイターとネットワークをもっているので、国内で撮影するのと同程度のコストで動画制作を実現できます。当社の海外撮影・海外ロケに興味がある方は、以下のリンクをご参照ください。

動画編集

撮影した動画を構成に沿って編集していきます。シーン別で撮影した素材を1つの動画にまとめていく流れです。まずは、大まかにカット割りを決めていきます。動画の大体の流れを作った後は、テロップを入れるなど各シーンごとに細かい編集を行っていきます。一般的なWeb動画制作を想定しているフローなので、特殊な動画制作の場合はこの限りではありません。

初稿提出

発注側はでき上がった初稿の動画を確認し、修正点や追加編集がある場合はここで依頼しましょう。

あまりにも修正や追加編集が多い場合は納期や費用が変わってしまう可能性もあります。スピーディーな動画制作の完了を目指すためにも、ヒアリング段階で制作側と発注側の完成イメージをすり合わせることが大事です。

初稿提出の結果を受けて、修正や微調整などの最終的な編集をしていきます。初稿、2稿…と段々と完成に向けて進行します。

MA作業

MA(Multi Audio)作業とは、映像に入れる音を調整する作業です。最後の仕上げとしてBGMや効果音、ナレーションを入れていきます。

BGMや音楽のテイストによって動画の印象が大きく左右されるので、音声も含めてイメージ通りの仕上がりになっているか確認することが大切です。

また、ナレーションのイントネーションや細かいニュアンスなどにこだわりたい場合は、立ち合いも可能なのでその場で直接イメージを伝え、微調整をしましょう。

音入れが完了したら最終確認を行って、納品段階にうつります。

納品

全ての編集作業を終えて完成した動画を、発注側の指定形式で納品します。主なフォーマットは下記の通りです。

  • WEB用データ
  • DVD/ブルーレイディスク
  • 放送用テープ

納品された動画は、修正箇所がきちんと反映されているか、また問題なく再生できるかをきちんと確認しましょう。

納品された動画に問題がなければ、これで完成となります。

DVDやブルーレイディスク、ハードディスクドライブなどで受け取る場合、保管できる期間に制限があるので、WEB用データもあわせて受け取るとよいでしょう。

また、動画データをオンライン上で受け取る際に、セキュリティ面に問題がないかを事前に確認することが大切です。

納品後の動画配信ならVIDWEBにおまかせ

以上が主な動画制作の流れですが、動画は納品して終わりではありません。

むしろ納品してからが本番で、動画をコンテンツマーケティング等に活かしたり、効果的に配信したりする必要があります。

VIDWEBでは納品後のフォローアップにも力を入れており、ターゲットにあった配信先の選定やABテストのサポートを行っています。

また、配信結果からさらなる課題を見つけ、必要によっては動画の再編集も行っているため、費用対効果の高い動画制作を提供することが可能です。

発注から配信後のマーケティングまでの発注をお考えの場合は、ぜひVIDWEBにおまかせください。VIDWEBでどのような動画配信のサービスを提供しているか以下で紹介します。

動画広告配信

VIDWEBは動画広告・リスティング広告の運用代行サービスを提供しています。認知拡大や見込み客開拓、販売拡大、採用活動など、お客様の目的にあわせて最適なオンラインマーケティングを実施しています。

VIDWEBは動画制作の知見を最大限活かした、動画広告の制作・運用が可能です。リスティング広告やディスプレイ広告、YouTube広告、SNS広告、リマーケティング広告など、広告のチャネルにあわせて動画の連携・最適化も対応可能です。

戦略立案やキーワードリサーチ、キャンペーン設計など、オプションメニューも充実していますので、興味のある方は以下のURLをご確認ください。

YouTubeチャンネル運用

YouTubeを効果的に活用していきたい企業に向けて、VIDWEBはYouTubeチャンネル運用・YouTube動画制作のサービスを提供しています。

商品を購入するか決定する際に、50%以上のユーザーがYouTubeなどにアップロードされている動画を参考にするといわれています。このように動画市場は著しく成長しているため、企業もニーズにあわせて戦略を練っていく必要性があるのです。

VIDWEBは企画から制作、動画のアップロード、YouTube SEO、分析までワンストップで対応しています。動画制作やマーケティング、コンサルティングなど、各分野のスペシャリストがサポートしています。

サービスの詳細は以下のリンクからご確認いただけます。

動画LP制作

動画LP(ランディングページ)制作とは、動画・映像コンテンツを配置した広告の飛び先ページのことです。LPにアクセスするユーザーは、商品やサービスに対して関心をもっているケースが多いため、コンバージョンを高める施策として多くの企業に利用されています。

VIDWEBでは、動画LP制作サービスを展開しており、ユーザーの購買意欲を高めるための効果的なコンテンツを制作しています。
VIDWEBは動画LPの制作だけでなく、戦略立案からKPIの達成まで、まとまったサポートを提供していますので、動画マーケティングを強化したい企業は、ぜひ同サービスをご活用ください。

納期を逆算して余裕のある発注を

今回は動画制作の工程を紹介しましたが、思っていた以上に工程数が多いと感じた方は多いのではないでしょうか。

動画の長さや撮影規模にもよりますが、ヒアリングから納品までは最低でも1カ月以上はみておいたほうが良いでしょう。さらに追加編集や修正を依頼する場合はもう少し納品が伸びる可能性も考えられます。

修正を少なくするためには制作側と発注側の動画イメージをすり合わせる必要がありますが、制作途中で試行錯誤していくうちに当初の完成イメージが変わってくるのはよくあることです。

そういった事態も考慮して、動画制作の発注は期間に余裕を持って行うことをおすすめします。

また、動画制作の企画段階で配信戦略も練っておく必要があります。

動画の配信目的によっても作るべき動画は変わってくるため、動画を作った後の配信や運用についてもご検討中の場合は動画制作前にあわせてご相談いただくことをおすすめします。VIDWEBではプロデューサー、ディレクターだけではなく、オンラインマーケティングに精通したスタッフが動画配信をサポートいたします。

監修者紹介
水町直人
水町直人 プロデューサー

大学卒業後、CM制作会社、テレビ番組制作会社、WEB動画制作会社を経て現在に至る。クライアントの持つ課題に対し、「発想力+チーム力」を活かしたプランニングや、マーケティングの知見を活かした企画に定評。 自身も数多くの演出をしてきた経験を基に、企画プランを実現するために最適なチームを編成した映像制作は高い評価を得ている。ブランディング戦略や、コンテンツを軸としたコミュニケーションデザイン(コンテンツマーケティング)を得意とする。

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