認知度アップやブランディング、ハウツー動画など、さまざまな目的で活用されるアプリ紹介動画。アプリ紹介動画を配信することで、競合と差別化をはかったり、ダウンロード後の離脱を防止したりなど、あらゆるメリットを得られます。
また、コンテンツ制作や配信のポイントを押さえることで、アプリ紹介動画の効果を高めることが可能です。しかし、これまでアプリ紹介動画を活用した経験がなく、どのような点に注意すべきかわからない企業も少なくありません。
そこで今回の記事では、アプリ紹介動画の基本概要からメリット、コンテンツ制作・配信のポイントまで幅広い情報をご紹介します。この記事を読むことで自社がどのようなアプリ紹介動画を制作すべきか理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
アプリ紹介動画とは
アプリ紹介動画とは、自社が開発・運営するアプリの操作方法や強み、コンセプトなどを説明する動画のことです。App StoreやGoogle Playストア、YouTube、SNS、サービスサイトなど、あらゆる媒体で配信されています。
特にTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSとも親和性が高く、SNS上でユーザーに拡散してもらったり、ユーザーの反応を直接確認したりすることもできます。
SNSとの相性の良さを含め、アプリ紹介動画には数多くのメリットがあるため、近年はアプリ紹介動画を導入する企業が多く見受けられるようになりました。
なお、ダウンロード数アップや離脱率の低下、信頼性アップなど、アプリ紹介動画を配信する目的はさまざまです。それでは、アプリ紹介動画はどのような内容で構成されているのでしょうか?
アプリ紹介動画の内容①アプリの概要
アプリ紹介動画では、アプリがどのようなサービスなのか、どのような効果があるのかなど、アプリの概要について説明することが可能です。
ユーザーはアプリが無料であったとしても、概要についてよくわからない状態でダウンロードしようとはしません。つまり、ダウンロード数を高めるためには、ユーザーの理解を深める必要があるのです。
アプリ紹介動画は視覚的、および聴覚的に情報を届けることができます。アプリの概要についてユーザーの理解度を深めやすく、ダウンロード数アップを期待できるのです。
アプリ紹介動画の内容②操作方法
アプリによっては操作方法が難しく、ユーザーが途中で離脱してしまう可能性があります。離脱を防止するためには、操作方法をわかりやすく説明することが重要です。
アプリ紹介動画を活用すれば、ユーザーに操作方法をわかりやすく説明できます。実際に操作方法を見せながらアプリについて紹介できるので、ユーザーは同じように操作すればアプリを簡単に使いこなせるようになるのです。
また、アプリ紹介動画を用意することで操作方法についての問い合わせを減らせる可能性があります。
アプリ紹介動画の内容③コンセプト
アプリ紹介動画は細かいニュアンスや世界観、ブランドのイメージなどを伝えやすいので、コンセプトをアピールするのに最適です。サービスのコンセプトに共感してもらうことで、アプリに興味を持ってもらいやすくなります。
また、ユーザーにとって魅力的なコンセプトであれば、話題性も高まり、認知度も向上する可能性があります。
このようにアプリ紹介動画はあらゆる内容をユーザーに伝えることができるため、アプリの成果を高められるのです。
アプリ紹介動画を活用するメリット
アプリ紹介動画にはどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、アプリ紹介動画のメリットを紹介します。
メリット①競合と差別化できる
アプリ紹介動画を活用することで、競合との差別化をはかれる点がメリットに挙げられます。
現在は多くの企業がアプリ開発を手掛けており、競争率が高いことが原因でダウンロード数が伸び悩んでいるというケースも珍しくありません。自社のアプリを認知してもらうには、競合と差別化できるポイントをもつことが重要です。
そこで、オリジナリティ溢れるアプリ紹介動画を制作することで、ユーザーに独自の世界観やコンセプトが伝わりやすくなり、興味をもってもらいやすくなります。
メリット②伝えられる情報量が多い
動画はテキストや画像よりも伝えられる情報量が多いのが特徴的です。視覚的、および聴覚的にアピールポイントを 訴求できるので、印象に残りやすくなります。
また、テキストの場合は読み手の読解力や言語力によって伝えられる情報量が変わってきますが、動画であればイメージをそのまま伝えることができるため、さまざまなユーザーにリーチすることが可能です。
例えば、動画であれば海外ユーザーにもメッセージを伝えられる可能性があり、アプリのグローバル展開を狙っている企業にとっても有効な手段となります。
メリット③ダウンロード後の離脱を防ぐ
アプリを運営する上で大きな課題として挙げられるのが、ダウンロード後の離脱。イメージしていたアプリではなかった、操作方法が難しいなどの理由で、一度ダウンロードしたにも関わらずユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。
中には一度も使用していない状態でアプリをアンインストールするユーザーも存在し、定着率を高めることがアプリ運営側にとっての課題となっているのです。
アプリ紹介動画は操作方法などをわかりやすく説明できますし、テキストではわかりづらいアプリのコンセプトを伝えることができます。そのため、アプリ紹介動画は離脱率を改善する有効な手段といえます。
メリット④SNSで拡散される可能性がある
アプリ紹介動画のメリットとして、SNSとの相性がよく拡散されやすいことが考えられます。ほとんどのSNSにはシェア機能があるため、ユーザーにとって魅力的なコンテンツであれば、拡散してもらえるチャンスが高まります。
SNSで話題を集めることができれば、アプリに対しての注目度も高まり、ダウンロード数を伸ばすことが可能です。
そのため、ユーザーが拡散したくなるような印象に残りやすいコンテンツ制作を目指すことが重要になります。
メリット⑤さまざまな媒体で集客できる
アプリ紹介動画はさまざまな媒体で集客できる点がメリットに挙げられるでしょう。
例えば、自社のサービスサイトや動画サイト、ダウンロードページなどに掲載することが可能です。また、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSでもアプリ紹介動画をアップロードできます。
さらに、プレスリリースやプロモーション、操作方法の説明など、あらゆるシーンで活用できるので、高い集客効果を期待できます。
アプリ紹介動画の活用シーン
アプリ紹介動画はあらゆるシーンで活用できるコンテンツであることがわかりました。それでは、どのようなシーンで活用できるのでしょうか?
活用シーン①ダウンロードページ
アプリ紹介動画をダウンロードページで公開することで、ダウンロードを促すことができます。ダウンロードページとは、App StoreやGoogle Playストア、Galaxy Storeなど、アプリをインストールできるページのことです。
アプリ紹介動画をダウンロードページのトップに掲載することで、動きのあるコンテンツでユーザーの関心を高められると同時に、アプリの動作イメージをわかりやすく伝えられます。
もちろん、テキストや画像で説明することも重要ですが、アプリ紹介動画を組み合わせることでユーザーの理解度をさらに高められるのです。
活用シーン②サービスサイト
サービスサイトとは、商品やサービスについての情報を掲載するページのことです。サービスサイトでアプリ紹介動画を公開することで、情報を充実させることができます。
また、サービスサイトを閲覧しているユーザーは、ある程度興味・関心をもっているユーザーということになります。動画を活用してアプリの魅力を伝えることで、ユーザーの興味・関心をより一層高められるのです。
さらに、このような新規顧客だけでなく既存顧客に向けて、操作方法などの動画を公開することで、継続的にアプリを利用してもらえる可能性が高まります。
活用シーン③SNS・YouTube
アプリ紹介動画はSNSやYouTubeで配信するコンテンツとしても利用できます。上記で説明した通り、ユーザーにとって魅力的なコンテンツであれば拡散してもらえる可能性が高まります。
そのため、SNSやYouTubeでアプリ紹介動画を配信することは、新規顧客の獲得や認知度アップ、ブランディングなどにつながります。
なお、SNS広告・YouTube広告に特化したアプリ紹介動画を制作したい方は、以下の記事で動画制作のポイント・活用事例を紹介していますので、チェックしてみてください。
アプリ紹介動画制作のポイント
それではアプリ紹介動画はどのような点を意識して制作すればいいのでしょうか?ここでは、アプリ紹介動画制作のポイントを紹介します。
制作のポイント①最初の数秒でユーザーを引きつける
動画に興味をもってもらうためには、最初の数秒でユーザーを引きつける必要があります。ユーザーにつまらないと判断されてしまうと、動画を最後まで視聴してもらえません。
例えば、ストーリー性のある動画を目指して、結末(重要なポイント)を最後の部分にもってきている場合、ユーザーが途中で離脱してしまうと、最も伝えたいことが伝えられません。
また、YouTubeなど動画サイトでインストリーム広告として配信する場合、ユーザーは広告をスキップできるため、最初の部分が重要になるのです。
そのため、起承転結で動画を構成するのではなく、最初に重要なメッセージを伝えることを意識しましょう。
制作のポイント②実際の操作画面を使用する
操作説明の目的でアプリ紹介動画を制作する場合、実際の操作画面を利用するとよいでしょう。実際に使用する画面で説明すれば、ユーザーは操作を真似するだけでアプリを使えるようになります。
説明文が多すぎたり、操作画面とは関連性の低い画像を使用したりすると、ユーザーは操作感を理解しきれずに離脱してしまいます。
また、動画は音声をつけられるので、操作画面と併せて声で説明することで、ユーザーの理解度を高められます。
制作のポイント③アプリの強みを伝える
アプリ紹介動画は競合と差別化をはかるのに効果的です。自社が配信しているアプリの何が特別なのか、ユーザーはどのようなメリットを得られるのかなど、アプリの強みを請求するとよいでしょう。
ユーザーが他のアプリとの違いがわからない状態だと、アプリをダウンロードしようという動機を持つことができません。しかし、アプリ紹介動画によって強みが明確になれば、ダウンロードするべき理由が生まれるのです。
ただ、強みをいくつ伝えるべきか、何を強みとして請求すべきかは、動画の長さや配信先などによって変わってきますので、このような条件を踏まえながらコンテンツを制作することをおすすめします。
アプリ紹介動画を配信する際のポイント
アプリ紹介動画の効果を高めるためにはコンテンツ制作だけでなく、配信方法も重要です。ここでは、アプリ紹介動画を配信する際のポイントを紹介します。
配信のポイント①複数の媒体に掲載する
特定の媒体だけでアプリ紹介動画を配信するのではなく、複数の媒体を活用するのがポイントです。ユーザーがアプリ紹介動画を視聴する機会を増やすことで、より多くのユーザーにアプローチできます。
現在は、各SNSを連携させて同時に投稿できる機能を利用できます。例えば、Instagramの投稿をFacebookやTwitterなどでも公開することが可能です。他にも、YouTubeにアップロードした動画を気軽にSNSで共有できますし、SNSの投稿にサービスサイトのリンクを貼ることもできます。
このような共有機能などを活用して、効果の最大化を目指しましょう。
配信のポイント②動画広告として出稿する
アプリ紹介動画は動画広告として出稿することも可能です。現在は広告に動画を活用する企業が増加しており、その市場は著しく拡大しています。
SNSでアプリ紹介動画を公開する場合、通常の投稿だとフォロワー以外の注目を集めるのが難しくなります。しかし、動画広告として出稿すればフォロワー以外にリーチできるので、認知度向上や新規顧客の獲得などを目指すことが可能です。
ダウンロード数に伸び悩んでいる、サービスの認知度を高めたいという企業は、動画広告を検討してみましょう。
配信のポイント③ASO対策を実施する
ASO対策とは、「App Store Optimization」の略称で、「アプリストア最適化」を意味します。SEOが検索結果の上位表示を狙う施策であるのに対して、ASOはアプリのダウンロード数を増やすことが目的となっています。
ASO対策の具体的な施策としては、キーワード、サジェストキーワードの選定、タイトル、紹介文を工夫することが挙げられるでしょう。他にもアイコンやレビュー、画像なども重要なポイントになります。
ダウンロードページで動画を公開する場合は、このASO対策を意識して、ダウンロード数アップを目指しましょう。
アプリ紹介動画を有効活用しよう
今回の記事では、アプリ紹介動画を検討している企業に向けて、アプリ紹介動画の基本的な知識を紹介しました。アプリ紹介動画では、アプリのコンセプトや強みを伝えるだけでなく、操作方法なども説明できるため、さまざまな目的で活用できます。
また、あらゆる場所で配信することができるので、多くのユーザーにアプリを認知してもらうのに有効な手段といえます。ただ、魅力のないコンテンツだと、最後まで視聴してもらえずにアプリ紹介動画の効果を実感することができません。
そのため、アプリ紹介動画を制作する際は、どうすればユーザーにとって魅力的なコンテンツになるか、どのようにメッセージを伝えるべきか考えることが大切です。