コンセプトムービーを作ることになったとき、多くの会社がまず映像のイメージから話し始めます。どんな絵にするか、誰に出てもらうか、どんな音楽を乗せるか。ですが、そこから始めると、たいてい途中で止まります。
止まる理由ははっきりしています。この動画で伝える中心の考えが、まだ一文になっていないからです。コンセプトムービーは、その一文を映像に変える動画です。順序が逆になると、きれいな映像はできても、何の動画なのかが誰にも言えなくなります。
この記事では、コンセプトムービーとは何か、隣り合う動画とどう違うか、コンセプトをどう言語化するか、それをどう映像に変えるか、費用と期間はどれくらいかを順にご説明します。企業の広報・ブランディング・採用のご担当者を想定しています。
記事の後半では、当社が制作した動画のうち、コンセプトを軸に作った6本を事例としてご紹介します。コンセプトの言葉が映像にどう表れたかを、一覧で比べられるようにしています。
コンセプトムービーは、映像より先にコンセプトを言語化する
コンセプトムービーとは、会社や事業、商品の中心にある考えを、説明ではなく体験として伝える動画です。機能や実績を並べるのではなく、「私たちは何を大切にしているか」「なぜこれをやっているか」を、映像と音で受け取ってもらうことを狙います。
ここで言うコンセプトとは、その考えを短い一文にまとめたものです。ブランド全体の姿勢を表す言葉のこともあれば、新しい商品や事業に込めた考えを表す言葉のこともあります。映像の仕事は、その一文に込められた想いを、場面と人と音に置き換えて、見た人に受け取ってもらうことです。
つまり制作の順序はこうなります。コンセプトを一文にする、その一文が誰にどう届いてほしいかを決める、それから映像の作り方を決める。この順序を守れば、途中で「やっぱり別のことも入れたい」となっても、一文に戻って判断できます。逆に映像から始めると、判断の基準がないまま要素だけが増えていきます。
なお、コンセプトを整理する作業そのものは、動画制作に必要な範囲であれば当社でもご一緒できます。初回のヒアリングで、ビジョン、バリュー、独自性、競合との違いを整理する工程です。すでにブランドガイドラインがある場合はそれを起点にします。本格的なブランドコンサルティングやパーパスの策定そのものは専業の会社の領域ですが、その成果物を映像表現に落とし込む工程は当社が得意とするところです。
コンセプトムービーとブランディング動画・会社紹介動画の違い
コンセプトムービーという言葉は、業界で厳密に定義されているわけではありません。同じ動画が、制作会社によってブランディング動画とも会社紹介動画とも呼ばれます。ここでは当社の整理をお伝えします。
先にお伝えしておくと、これらの動画は、はっきり線を引いて分けられるものではありません。会社紹介動画を見て会社の印象が良くなることもあれば、プロモーション動画がブランドの世界観を伝えることもあります。どの名前で呼ぶかを決めるのは、その動画に一番求める役割です。次の表は、その一番の役割で並べたものです。
| 動画 | 一番の役割 | 答える問い | 中心にあるもの |
|---|---|---|---|
| ブランディング動画 | 記憶に残してもらう | なぜ存在するか、他と何が違うか | ブランドの世界観 |
| コンセプトムービー(ブランディング動画の一種) | 共感してもらう | 私たちは何を大切にしているか | 一文になったコンセプト |
| 会社紹介動画 | 理解してもらう | 何をしている会社か | 事業、実績、規模 |
| プロモーション動画 | 行動してもらう | この商品やサービスは何か | 商品の価値 |
当社はコンセプトムービーをブランディング動画の一種として扱っており、当社のブランディング動画の制作実績にもコンセプトムービーを含めています。両者の違いは、扱う範囲の広さです。ブランディング動画が会社やブランド全体の世界観を扱うのに対し、コンセプトムービーは「この一文を伝える」という的が1つに絞られています。
会社紹介動画との違いは、答える問いにあります。会社紹介動画は事業や実績、規模を客観的に伝える情報提供型で、「何をしている会社か」に答えます。コンセプトムービーが答えるのは「なぜそれをやっているか」です。1本で両方を兼ねる設計も可能ですが、目的が違うため別に作ることをおすすめする場合もあります。それぞれの作り方はブランディング動画の作り方と会社紹介動画の事例13選でご説明しています。
プロモーション動画も、ブランドの印象を残す役割を兼ねることはあります。ただ、一番の目的は商品やサービスの購入や問い合わせにつなげることです。そちらが目的なら、コンセプトムービーよりプロモーション動画として設計したほうが合います。

コンセプトムービーが使われる場面
コンセプトムービーは、Webサイトに置くだけでなく、展示会やイベント、式典など、人が集まる場で流すことも多い動画です。流す場面によって、気をつけることが変わります。
| 場面 | 見る人 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 展示会、イベント、式典 | 来場者、取引先、社員 | 音を自由に出せない、立ち止まってもらえない、画面まで距離がある |
| 採用の説明会、採用サイト | 学生、転職検討者 | 説明より先に、働く人の姿と会社の姿勢を見せる |
| 自社サイトのトップ、商談の冒頭 | 見込み顧客、取引先 | 短く、続きを読みたくなる終わり方にする |
| SNS、動画広告 | まだ会社を知らない人 | 冒頭数秒で世界観が伝わるか |
このうち、設計に最も影響するのが展示会やイベントでの上映です。会場には音量の制限があり、周囲の騒音で細かい音声は聞き取れません。来場者は立ち止まらず、画面までの距離もあります。この条件で機能させるには、音がなくても伝わる構成にする必要があります。会場向けの設計は展示会動画の作り方で詳しくご説明しています。採用の場面で使う場合は、応募を迷っている人に何を見せるかが論点になりますので、採用動画の事例15選もあわせてご覧ください。
コンセプトを言語化する工程
ここが、コンセプトムービーで最も時間がかかり、最も結果を左右する工程です。そして、制作会社に依頼した後ではなく、依頼する前から動き始めている工程でもあります。
進め方は、コンセプトがすでに言語化されているかどうかで2つに分かれます。
コンセプトがすでに言語化されている会社
ブランドのコンセプト、商品やサービスのコンセプト、事業のコンセプト。すでに社内で決まった一文がある場合は、そこが出発点になります。この場合の論点は言葉づくりではなく、「その言葉を、どの場面のどの映像に変えるか」です。
考え方は翻訳に近いものです。言葉が人と人のつながりを指しているなら、人が関わり合う場面を探して撮る。言葉が境界をなくすことを指しているなら、立場や役割の違う人が同じ場所にいる様子を見せる。言葉の中にある動きや関係を、目に見える場面に置き換えていきます。
言葉がある場合に気をつけたいのは、言葉をそのままテロップで出して終わりにしないことです。文字で出すだけなら動画である必要がありません。その言葉が実際に起きている場面を探して撮る、というのが映像の仕事になります。
まだ言語化されていない会社が最初にやること
一方で、「伝えたい想いはあるが一文になっていない」という状態でご相談をいただくことも多くあります。この場合は、言葉を作るところから始めます。
言葉を作る工程では、キャッチコピーを先に作る進め方があります。短い言葉が決まると、動画全体の世界観やトーンがそこから決まっていくからです。そのためには、何度か打ち合わせを重ねて、会社が持っている本質的な魅力や価値を掘り下げる時間が要ります。後半でご紹介する東京海上アシスタンス様のコンセプトムービーも、キャッチコピーの開発から始めた例です。
なお、コンセプトを決めたあと、それをどういう物語の形にするかは動画制作のストーリーの作り方で扱っています。この記事では、その手前にある「何を一文にするか」に集中します。
この工程で発注側にお願いしたいことは3つあります。1つめは、社内で言われ続けている言い回しを集めることです。創業時の話、社長が繰り返し言うこと、社員が入社の決め手に挙げること。すでにある言葉のほうが、新しく考えた言葉より強いことがよくあります。
2つめは、実際に起きた出来事を思い出しておくことです。抽象的な価値観は、具体的な出来事とセットになって初めて伝わります。撮影できる場面があるかどうかも、ここで決まります。
3つめは、決める人を1人決めておくことです。コンセプトは全員の合意で作ると、当たり障りのない言葉に落ち着きます。複数の案を持ち帰って社内で揉むより、最後に決める人が打ち合わせに同席するほうが早く進みます。

言語化したコンセプトを映像に変える3つの型
一文が決まったら、それをどう映像にするかを選びます。大きく3つの型があります。
場所と人で体験させる
コンセプトが実際に起きている場所へ行き、そこにいる人を撮る型です。実写で作ることになります。
撮る前に決めておきたいのは、どの場面がコンセプトを一番よく表しているかです。オフィスや施設なら、人が行き交う場所か、集まって話す場所か。製品なら、使われている瞬間か、それを受け取る人の表情か。場所そのものの説明に時間を使うより、その場所で人が何をしているかを見せるほうが、言葉に込めた考えが伝わります。場面の切り替えが単調にならないよう、空撮やタイムラプスなどで撮り方に変化をつけることも効きます。
この型が向くのは、コンセプトがすでに現実の場所や人に表れている場合です。逆に、まだ形になっていない構想を伝えたい場合には向きません。
概念を図で見せる
コンセプトそのものが抽象的で、現実の場面として撮れない場合に選ぶ型です。アニメーションや3DCGで作ります。
新しい技術や事業の構想のように、まだ現実に存在しないものを伝えるときは、この型になります。撮る対象がないので、構想の仕組みや、それによって何が変わるかを絵で組み立てます。
この型で迷いやすいのが、絵の作り込みをどこまでやるかです。経験から言えば、コンセプトを伝える動画で絵を作り込みすぎると、伝えたいことより絵の印象が先に立ちます。情報を削ぎ落とすほうが結果的に伝わります。
演出で世界観を作る
3つめは、実写でもアニメーションでも、演出そのもので世界観を作る型です。ドラマ仕立てにする、音楽を軸に組み立てる、あえて言葉を使わない。キャッチコピーを先に作った場合は、その言葉と映像が組み合わさったときに視聴者を引き込めるかを軸に、演出を設計します。
この型は最も自由度が高く、同時に最も判断が難しい型です。判断の基準は1つだけで、「その演出は、決めた一文を伝えるために必要か」です。必要でない演出は、どれだけ格好よくても削ります。
1本で展示会・採用・Webを兼ねる設計
コンセプトムービーは、1本を長く使う動画です。ブランドの核となる価値観やビジョンは変わりにくいため、当社では3年から5年以上使い続けることを想定して設計しています。だからこそ、最初から複数の場面で使うことを前提に設計する価値があります。
当社では、初期設計の段階から、自社サイトへの掲載、入社式や周年式典での上映、営業の商談、展示会、SNS向けの派生、英語版への展開までを見据えた構成にしています。1本のメイン動画から複数のバリエーションを派生させる設計です。
兼ねる場合に決めておくことは3つあります。
1つめは尺です。会場で流す版とWebで見せる版は、必要な長さが違います。当社のコーポレートブランドムービーは90秒から3分を中核の尺としていますが、展示会で繰り返し流すならもっと短く、商談の冒頭なら60秒前後が扱いやすくなります。最も長い版を先に作り、そこから短い版を切り出すのが基本です。
2つめは音の扱いです。展示会で流す前提があるなら、最初から音がなくても伝わる構成にしておきます。後から字幕を足すのと、最初から無音で成立させるのとでは、構成そのものが変わります。
3つめは、変わりやすい情報を分けておくことです。数値、組織名、最新の事業情報といった陳腐化しやすい要素はテロップにしておき、差し替えられる形にします。時代の空気を強く反映した映像表現を避けることも、長く使うための工夫です。

コンセプトムービーの費用と制作期間
コンセプトムービーという名前の相場表を当社は持っていません。内容がブランディング動画と重なるため、ブランディング動画の予算帯でお考えいただくのが実態に近くなります。
| 目安 | 内容の例 |
|---|---|
| 49万円以下 | 60秒から90秒の短いブランドメッセージ動画。SNS、Web、採用サイト向けの単発 |
| 50万円から99万円 | 会社全体の世界観を1本で表現する定番の構成。Web、採用、取引先向けに使い回せる |
| 100万円から299万円 | 事業やプロダクトごとに複数本を展開。周年記念、長期資産型のシリーズ |
| 300万円以上 | メインの動画に複数の派生を組み合わせた大規模な展開 |
金額を動かす主な要因は、動画の長さ、撮影日数と時間、カメラの台数、制作に関わる人数、出演者の有無、ロケ会場の費用、CGやアニメーションの有無です。海外での撮影や著名な出演者の起用が入ると、帯が上がります。参考までに、事例の章でご紹介するソニー様のオーディオ製品のブランディング動画は、ドイツでの撮影を含み、当社の価格ページで300万円以上の事例として紹介しています。
制作期間は、当社の事例6本では1ヶ月から4ヶ月でした。言語化の工程が入るか、絵を一から作るかで、期間は変わるとお考えください。
費用を抑える方法もいくつかあります。複数の動画を作るなら撮影を1日にまとめること、アニメーションを使って撮影とキャスティングをなくすこと、既存のブランドガイドラインや過去の素材、社員の写真を取り込んで新規の撮影を最小限にすることです。多言語版の展開は、当社のAI音声生成サービスであるボイスゲート(VOICE GATE)を使うと、スタジオ収録なしで派生させられます。動画制作全般の費用の考え方は動画制作の費用相場にまとめています。
コンセプトムービーの事例。コンセプトが映像でどう表現されたか
ここからは、当社が制作した動画のうち、コンセプトを軸に作った6本をご紹介します。タイトルに「コンセプトムービー」「コンセプト動画」と付いている4本と、ブランドや施設のコンセプトを掲げて作った2本です。それぞれ、出発点になった言葉と、それが映像でどう表れたかを並べます。
| 事例 | 出発点 | 映像での表し方 | 表現 | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| リノべる様 東京本社オフィス コンセプトムービー | 新しいオフィスに掲げたコンセプト「Crossing Field」 | 働き方をデザインする会社ならではのこだわりを、オフィスの空間の映像で見せる | 実写 | 1ヶ月 |
| リノべる様 リノべる大阪/都市創造事業紹介 | 施設に掲げたコンセプト「Borderless field」 | 込められた想いを、インタビューを通して伝える | 実写 | 2ヶ月 |
| ソニー様 オーディオ製品ブランディング動画 | ブランドコンセプト「Music Bridges Us」 | ドイツのベルリンで4K撮影し、ヴァイオリニストの演奏を軸に構成 | 実写 | 1.5ヶ月 |
| 東京海上アシスタンス様 コンセプトムービー | 言葉がない状態から。キャッチコピーの開発から着手 | 実際のエピソードをストーリーに盛り込み、信頼性と人間味を伝える | 実写 | 4ヶ月 |
| 桜美林大学様 新キャンパスコンセプトムービー | 2019年4月に開校した新宿百人町キャンパス | 学生を中心に構成し、ドローンやタイムラプスで場面転換に変化をつける | 実写 | 2ヶ月 |
| NTTデータMSE様 コンセプト動画 | プラグイン型ソフトウェア空間プラットフォームという構想 | 極力シンプルなイラストで、説明の難しい内容を理解しやすくする | アニメーション | 3ヶ月 |
6本を並べると、3つのことが見えてきます。
1つめは、出発点の違いです。6本のうち3本は、制作に入る前からコンセプトが一文になっていました。リノべる様の2本は、新しい東京本社オフィスと大阪の施設に、それぞれ「Crossing Field」「Borderless field」というコンセプトを掲げていました。その場所に込めた考えを一言で表したものです。ソニー様の「Music Bridges Us」は、オーディオ製品のブランドコンセプトです。これに対し、東京海上アシスタンス様の1本は言葉がない状態から始まり、何度も打ち合わせを重ねてキャッチコピーを開発するところから着手しました。残る2本は、新しいキャンパスや新しい技術の構想そのものが出発点でした。
2つめは、使われる場面です。6本のうち4本が、展示会やイベントでの上映を用途に含んでいます。たとえば桜美林大学様の動画は、入学式やオープンキャンパスといったイベントでの上映と、WebサイトやYouTubeでの視聴の両方を想定して作りました。Webに置くだけの動画ではありません。
3つめは、表現の選び方です。6本のうち5本が実写で、アニメーションはNTTデータMSE様の1本だけでした。アニメーションを選んだのは、プラグイン型のソフトウェア空間プラットフォームという、現実の場面として撮れない構想を扱った案件です。
そのほかの事例はブランディングの動画制作実績でご覧いただけます。
制作会社に相談する前に決めておくこと
問い合わせの前に社内で決まっていると、初回の打ち合わせから具体的な話ができます。
- 伝えたい中心の考えは何か。一文になっているか、まだなっていないか
- 誰に見せるか。来場者、学生、取引先、社員のうちどれが主か
- どこで流すか。展示会、式典、採用サイト、自社サイト、SNSのどれか
- 音を出せる場所か、出せない場所か
- コンセプトが実際に起きている場所や人がいるか。撮影できるか
- 決める人は誰か
- 予算と、使いたい時期
1番が「まだ一文になっていない」でも問題ありません。その場合は言葉を作る工程から一緒に進めます。ただし、なっているかいないかを最初に共有しておくと、期間と費用の見立てが変わります。
コンセプトムービーでよくある質問
コンセプトムービーとは何ですか?
会社や事業、商品の中心にある考えを、説明ではなく体験として伝える動画です。機能や実績を並べるのではなく、「私たちは何を大切にしているか」「なぜこれをやっているか」を映像と音で受け取ってもらうことを狙います。当社ではブランディング動画の一種として扱っており、その中でも伝える的が1つの一文に絞られている動画を指しています。
コンセプトムービーの制作費はいくらですか?
内容によりますが、当社の場合、60秒から90秒の短いメッセージ動画で49万円以下、会社全体の世界観を1本で表現する定番の構成で50万円から99万円、複数本の展開や周年記念で100万円から299万円、メインと派生を組み合わせた大規模な展開で300万円以上が目安です。金額を動かすのは、動画の長さ、撮影日数、カメラの台数、制作に関わる人数、出演者の有無、ロケ会場の費用、CGやアニメーションの有無です。
コンセプトの具体例は?
当社の事例では、リノべる様が新しい東京本社オフィスに掲げた「Crossing Field」、同社の大阪の施設の「Borderless field」、ソニー様のオーディオ製品のブランドコンセプト「Music Bridges Us」があります。いずれも短い一文で、会社や場所が何を大切にしているかを表しています。長い説明文ではなく、この長さに収まっていることが共通点です。まだ言葉がない場合は、キャッチコピーの開発から制作を始めることもあります。
ブランディングムービーとは何ですか?
企業やブランドの存在意義、独自の価値を感情に訴えて伝える動画です。会社紹介動画が「何をしている会社か」に答えるのに対し、ブランディングムービーは「なぜ存在するか」「他と何が違うか」に答えます。当社はコンセプトムービーをブランディングムービーの一種として扱っており、その中で伝える的が1つに絞られているものをコンセプトムービーと呼んでいます。
コンセプトムービーの長さはどれくらいが適切ですか?
流す場所で決まります。当社では会社全体の世界観を伝える中核の動画を90秒から3分で作ることが多く、商談の冒頭で流すなら60秒前後、展示会で繰り返し流すならさらに短くします。長い版を先に作り、そこから短い版を切り出すのが基本です。用途が複数あるなら、最初から複数の尺を前提に構成してください。
コンセプトムービーは何年くらい使えますか?
当社では3年から5年以上使うことを想定して設計しています。ブランドの核となる価値観やビジョンは変わりにくいためです。ただし、数値や組織名、最新の事業情報のように古くなりやすい要素は、その間に差し替えが必要になります。長く使うためには、時代の空気を強く反映した映像表現を避けること、変わりやすい要素はテロップにして差し替えられるようにしておくことが有効です。
まとめ: コンセプトを先に言語化し、使う場面から逆算する
コンセプトムービーは、映像の前に言葉で決まります。この記事でお伝えしたことは3つです。
1つめは、伝える中心の考えを一文にしてから映像を考えることです。一文が決まっていれば、映像の判断に迷ったときに戻る場所ができます。決まっていない場合は、キャッチコピーを作る工程から始めます。
2つめは、使う場面を先に決めることです。コンセプトムービーは展示会やイベントで流すことも多く、会場で流すなら、音がなくても伝わる構成にしておく必要があります。
3つめは、1本を長く使う前提で設計することです。尺違いの版を最初から想定し、変わりやすい情報はテロップにして差し替えられるようにしておけば、3年から5年以上使える動画になります。
当社のブランディング動画の対応範囲はブランディングの動画制作にまとめています。まだ言葉になっていない段階でも、整理するところからご一緒できますので、お気軽にお問い合わせください。
1,000社5,000本の実績